こそあど言葉
大学生時代の私の研究室の教授が
こそあど言葉が酷い事で有名だった。
「つくもくん、あれどうなった?」
「あれって・・・なんのことです?」
「ほらあれだよ、この間のあれ!」
「いやだからあれって・・・どれですか?」
「あれはあれだよ!」
結局最後まで『あれ』しか言ってくれなくて
察しの悪い(?)私は何のことやらまったくわからず。
こういうのがたまにじゃなくて
何度もあるから困りものだった。
ちなみに最後の「あれはあれだよ!」
と言ってた時、教授も自分で笑ってたのを
今でもよ~く覚えているw
教授は私がバイトとかでいない時に限って
机の上に論文の束を置いていく人だった。
研究に関連するものだから読んでおけ
ということなんだと思うけど
おそらくその論文を全部読んでいたら
教授のこそあど言葉も
瞬時に理解できたかもしれない。
そんなこそあど言葉マスターな教授も
講義の時はわかりやすくて面白かったし
論文や学会の発表資料も
一切手を抜かずに厳しくレビューしてくれた。
夜遅くまで研究室に残ってると
焼肉食べに連れて行ってくれたりとかもw
就職も教授のおかげですんなりできたとこあるので
私にとっては人生で3番目ぐらいに頭のあがらない人。
そんな教授から先日久しぶりに電話がかかってきた。
電話ってことは、きっとまた急ぎなんだろうな
でもいっつもくだらないんだよなぁ
と思いながら出てみたら
「つくもくん、久しぶりだなぁ。
ところであの時のあの資料なんだけど
あれどこにしまったかわからなくってさぁ。
どの辺にー」
いつものことながら
ちっともお変わりなくてホッコリするw
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