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青天を衝け第32回/栄一の理想はかっさまの教えから

渋沢栄一、最後の変身。
それは官から民への転身だった。
栄一は偉くなりたいわけじゃない。
栄一の望みはみんなが嬉しくて幸せになれる社会だ。
役人からも誰からも不当な扱いを受けることなく
みんなが幸せになれる社会。

そして「みんなが嬉しいが一番いい」を栄一に教えたのは
栄一のかっさま、渋沢ゑい。
かっさまのこの言葉がなければ
もしかしたらパリから帰国後は
成一郎と合流していたかもしれなくて
だとすれば命を失っていたのは
平九郎だけじゃなかったのかもしれない。

かっさまにはもうちょっと長生きして
栄一が作る「みんなが幸せな社会」を
たとえ一端でも覗いて欲しかったな
と思ったりもする。

今回亡くなると思って無くて身構えてもいなかったので
1人でビックリしていた(笑)
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かっさまが栄一に最後にかけた言葉が
『栄一、寒くないかい?』
だったのがとても印象深い。
栄一がどんなに成長して偉くなっても
かっさまにとっては
危なっかしくて心配の絶えない可愛い息子なんだろうね。
役人になった栄一を崇めてたとっさまとは対照的で面白かったりもする。
この辺は父親と母親の違いなのかな。
そしてこういうのは親になるとわかる気持ちなんだろうか
と思ったり思わなかったり。

そういえばかっさまって何歳で亡くなったんだろう
と思って調べてみたら享年64歳らしい。
※ドラマの中で言ってたかどうかは忘れたw
ちなみにとっさまも同じく享年64歳だった。
ちょっとエモさを感じるシンクロ率。
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三井の三野村さんが個人的にとても面白い。
イッセー尾形さんの演技がとてもいいw

三野村さんは江戸時代の商人らしい気質を存分に見せつつ
栄一にはちょっと、いやかなり深手を負わせるような
キツイ一撃を食らわせてみたりして
一筋縄じゃいかない癖のある人物筆頭だ。
この辺の人物像の印象はイッセー尾形さんの演技の賜物なのかな。

今回三野村さんは栄一を強引に三井に入れようとしてたけど
きっと説得したところで栄一が三井へ就職しないことは
わかっていたんじゃないのかな。
官を捨てた栄一が、何を考えこれから先どうしようとしているのか
自分にとって敵なのか味方なのか、それを探りにきたんだよね、きっと。
栄一の才能を買ってるからこそ、気になって仕方ないんだろうな。

でも三野村さんよりも岩崎弥太郎の方が
栄一にとっては曲者になってくるのかな?

ていうか、中村芝翫さんの岩崎弥太郎が
岩崎弥太郎すぎてびっくりしたよね(笑)
あの顔の肖像画か写真見たことあるぞ!
と思ったのは自分だけじゃないはずだ。
岩崎弥太郎のご子孫の方々はどう思ったのか聞いてみたいw
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「青天を衝け」といえば『誰だろうこの人は』
という人物のオンパレードなんだけど
筆算vs算盤で算盤側の代表だった佐々木勇之助さんもその一人。
この人はこの対決のためだけに出てきたのか?
なんて無知な自分は思ったりしたんだけど

本当にごめんなさい(笑)

後々とっても偉くなる人で
栄一にとっても右腕的な存在みたい。

やはり算盤が出来る人は違うのか?

いや、そうじゃないなー

やっぱああいう時に手を挙げるタイプの人って
出世街道を歩んでいく人達なんだよね、きっと。

自分も積極的に手を挙げていかないとなんて思う反面
でも面倒なことはやりたくないなーとか思ったりもしちゃうから
凡人から抜け出せないんだ(笑)
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「青天を衝け」は全41回だから実はもう残り9回しかない。
大政奉還の後ぐらいから知らないことが多過ぎて
毎回頭の中がパンクしそうになりながら見てるんだけど
きっと残り9回はこれまで以上に情報が詰まってる気がする。
だって資本主義の父・渋沢栄一の本領発揮は
残り9回に全て詰まってるってことでしょ?
栄一たちの歩幅にちゃんとついていけるのか、自分がとっても心配w

でも新しい知識を脳が喜んでる気もするからまぁいいか。(了)

【青天を衝け視聴メモ】
栄一、官から民へ
あの郵便が届いた日
辞めると言ったら止めに来ると思った栄一が止めに来なくて寂しそうな井上馨
お役人が偉くて商人が卑しい?
商人こそが志をもつべき
日本の規範となる合本銀行を作りたい
第一国立銀行開業
大福帳ではなく簿記を
筆算vs算盤、シャンドvs佐々木勇之助
三井と小野の金をぐるぐる回してばかり……
商いには魑魅魍魎が跋扈している
喜作帰国、横浜で生糸の商いをする
富岡製糸場の生糸が万国博覧会で二等進歩賞
みんなが便利に
みんなで手を組みみんなで考えればみんなで幸せの世に
みんなが嬉しいのが一番
岩倉具視暗殺未遂、佐賀の乱
政府のために素直に動く商人、岩崎弥太郎
小野組への取付金130万
日本橋兜町、兜神社、第一国立銀行設立の地

【公式がつぶやく【#青天ナビ】からの抜粋】


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