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青天を衝け第31回/仏のお千代と浦島太郎の成一郎

渋沢栄一が生きてきた時代と
今自分が生きている時代では
常識も価値観もとりまく環境全てが違うわけで。
当時は妾を持つことも珍しいことじゃなかったとすれば
栄一とおくにの間に子供が出来てしまった事も
今の時代ほど非難されることはないのかもしれない。
でもそれにしたってお千代は落ち着き過ぎというか
度量が広すぎて、まるで仏のよう……。
お千代はもしかしてお釈迦さま
あるいは弥勒菩薩さまの生まれ変わりなのでは。
キリスト教で喩えて生母マリアでもいいけど(笑)

あんなできたお嫁さんに辛い思いをさせる栄一は
いつか天罰が降ってしまえ!
そう思ったのは自分だけじゃないはず?

いやでも怒られない方が逆に堪えるのかな(笑)

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ところで時代によって常識が違うという話で
ふと思うことがあって。

今の世の中は10年前どころか高々5年前でも
環境も常識も変わってきているよね。
感覚的には5年の開きがあると
常識がだいぶ変わってきちゃう。
正確にはもっと短いスパンになっているのかもしれない。
それぐらい今は目覚ましいスピードで
世界が進化し続けているような気がしている。

15~6世紀にもそういう変革があって
その起因となったものが世界三大発明と言われている
火薬、活版印刷、羅針盤で
これが歴史の教科書に載っていることは
皆さんご存知の通り。
じゃぁ今の時代に変革をもたらした三大発明は?
と言われたら何だろう?
たまにこれ議論されてたりするけど
皆さんならどう考える?
自分が感覚的に思うのは
IT、AI、ソーシャルネットワークの3つかな。

本来はもっと観点から絞ってから考えるべきなんだろうけど
その辺は置いておくとして、3つ目が実際は悩みどころだった。
もしかしたらまだ3つ目はこれから出てくるもので
量子コンピュータが正解なのかもなぁなんて思ったりもする。
あと人間が発明したものではないんだけど
現時点でも世界中を脅かしながら社会に大きな変革をもたらし続けている
あのウィルスも主要因の一つと考えられなくもない。
いや噂ではどこかで作られた説があったから
それが正しければ立派な人間の発明になるのか(笑)

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話が「青天を衝け」からだいぶ逸れちゃったけど
実はそんなに逸れたわけでもなかったりする。
それは渋沢栄一が生きている時代も
日本が大きな変化を遂げようとしている時期だからだ。

明治時代の日本が近代化を成し遂げるために
多くの新しいものが日本に生まれて
それは3つ所じゃなかった。
貨幣に郵便、鉄道、そしてこれから作られるであろう銀行も
新しい日本に必要なものとして
渋沢栄一らが中心となって日本に新しく生み出したもの。
日本は近代化の波へ一気に駆け上がろうとしている真最中だ。

約3年もの間牢獄に閉じ込められていた渋沢成一郎からしたら
かつてとは異なる日本の社会になりつつあることに驚きを感じつつ
3年間何もできなかったことに悔しさを感じたかもしれない。
特にその主柱的な立場に栄一がいたことで
悔しい気持ちは何倍にも膨れ上がったことだろう。
二人は小さなころから仲良しな幼馴染
というよりは
常に競い合うライバル関係だったもんね。
尾高惇忠に『浦島太郎の気分だ』なんて言ってたけど
それは、知らぬ間に時間が過ぎ去っていたような感覚だけじゃなくて
その期間自分は何もできていない事の悔しさも
同時に表現しているような気もした。

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そういえば今回第31回目のタイトルは
「栄一、最後の変身」
だったけど、まだ完全に変身していないような……。
栄一が最終形態に変身して真の力を見せるのは次週以降。
見せてもらおうか、日本資本主義の父の力とやらを(了)

【青天を衝け視聴メモ】
須永才三郎、後の渋沢一郎
栄一の子を身籠ったおくに、お千代に一緒に棲めば良いと言われる
喜作(成一郎)
経済と税制
江藤新平
新規の改正を要すべからず
そのためのバンクだ!
嫌いな人ともきちんと付き合え
金子のことを行うの意で「金行」から「銀行」
政府ではなく商人が作る、その仕組みが合本
三井組と小野組は不仲だけども
万障繰り合わせ
狐狸の住処だった富岡に製紙工場
腹を割って向き合ってみれば人は人
三井組ハウスが銀行になる?
徳川の世と何もかわらない?
富岡の伝習工女
栄一は偉くなりたいんじゃなくて新しい日本を作りたい
群馬県富岡市、富岡製糸場

【公式がつぶやく【#青天ナビ】からの抜粋】


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