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「お米は買うもの」が当たり前になった今【音声と文章】

山田ゆり
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※note毎日連続投稿1700日をコミット中! 1663日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも数分で楽しめます。




おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
「お米は買うもの」が当たり前になった今
をお伝えいたします。




「あ!間違った!」
私は水の中から手を抜いた。


つい、水を入れたらお米をかき混ぜようとしてしまう。

これはお米を研がなくていいんだと自分に言い聞かせる。
きっと、それに馴染んだ頃にこのお米はなくなるが。


娘たちがしたふるさと納税の返礼品が毎年届く。
少し前にお米が届いた。
新米の季節である。



お米はありがたい。



我が家は代々、農家だったから私は60年間、お米は買ったことが無かった。

30㎏くらい入る米びつのお米が無くなると、倉庫のお米の乾燥機からお米を排出して、それを隣にある精米機で精米し、精米したての白いお米を腰に力を入れながら重たそうに台所に運んできて、米びつに入れる。
それが当たり前だった。


だから、スーパーに行ってもお米売り場は素通りするだけだった。

父が亡くなり、お婿さんの夫が亡くなり、女性4人だけになった我が家は、稲作を諦めた。



その年の稲刈りがひと段落した頃に夫が急逝した。

夫が残してくれたお米は倉庫の2階まで吹き抜けになっているお米の乾燥機の中にたくさん入っていた。

私たち4人はそのお米をいただこうとしたが、お米の乾燥機からどうやって出すのか全く分からなかった。

懇意にしていた農機具屋さんに事情を話し、使い方を教えていただいた。



そして、それからは、乾燥機からお米を排出し、それを精米していた。

思った以上に長い期間、私たちはその恩恵にあずかった。



しかし、お米は食べたらいつかはなくなる。
とうとう、夫のお米は乾燥機の中でカラカラと軽い音を立てて、お米は出てこなくなった。

私は夫が作ってくれたお米を精米した状態でちょっとだけ瓶に詰めて残した。
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初めてお米を買った時は物珍しさで少し興奮していたが、しかし、もう、夫が作ってくれたお米を食べることができないのかと思うと、失ったものの大きさを再認識した。


これまで当たり前にあったものは当たり前ではなくありがたいものだったと改めて感じた。


それはお米というモノだけではなく、両親だったり夫だったり、その存在は、いつもそばにいてくれて当たり前と思っていたが、もう二度と会話をすることができないのかと思うと、それぞれの存在の尊さを感じる。




今、北海道上川郡東川町の「ななつぼし」という無洗米をいただいている。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2023/11/20231121_053717-scaled.jpg


「無洗米」は高いというイメージがあり買ったことはなかった。こんな機会でもなければいただくことはないかもしれない。

無洗米に最初、私は慣れなかった。
つい、お水を入れると手でかき回してしまう。


無洗米はその名の通り、お米を研がなくてもいい。とても楽である。


これまで、秋田、青森、茨城などのお米をいただいた。


次はどのお米にしようか。

お米は「作る」から「買う」ものに変わった今。
ちょっと寂しいが、各地のお米を味わえる機会を持てたと考えよう。





今回は
「お米は買うもの」が当たり前になった今
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。








◆◆ アファメーション ◆◆
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私は愛されています
大きな愛で包まれています

失敗しても
ご迷惑をおかけしても
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