それを『叱られた』と捉えるか『愛』と受け止めるか【音声と文章】
山田ゆり
00:00 | 00:00
※こちらは音声と文章、どちらでも楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
それを『叱られた』と捉えるか『愛』と受け止めるか
ということをお伝えいたします。
昼食後の数時間は寝不足の身体には『魔の時間』
PCに向かう仕事だからつい眠くなる。
昨日、早く寝れば良かったと悔やんでも遅い。
私はマグカップのコーヒーをガブリと飲んだ。
でも、砂糖とミルクをいっぱい入れているコーヒーは
それほど効き目がなかった。
これは体を動かすしかない。
私は立ち上がり、ロッカーから給料明細書の箱を出し、
机の脇のドットプリンターを引出し
連続用紙の穴をセットしてまさに印刷しようとした。
すると、室長がスッと立ち上がり
若い独身のA子さんのところに行き、強い口調で言った。
「寝るなら帰りなさい。
この間からずっとそうじゃない。
言わないようにずっと我慢してきたけれど
こんなに毎日続いては言わずにはいられません。
眠いのなら有休をとって帰りなさい。
そして、周りの皆さんに謝ってください。」
眠気でぼんやりしていた私は突然覚醒した。
目の前の霧が突然晴れた。
室長は毅然とした態度でA子さんに話された。
部屋中が緊張した。
その部屋を取り仕切る上司にとって
皆の行動に目が行くのは自然だと思う。
たまたま、室長の目の先が
A子さんの背中になり
A子さんのPCが丸見えなのだ。
画面がずっと同じでマウスも動かない。
そして時々A子さんの頭がカクンと動く
と、あとで室長が言っていた。
A子さんはみんなに向かって謝った。
そして、A子さんは仕事を始めた。
しかし、数分後、室長は再びA子さんに向かって強い口調で言った。
「帰りなさい。眠いのなら有休をとって帰りなさい。」
毅然とした態度は変わらなかった。
この雰囲気だと帰らないわけにはいかないだろうと私は感じた。
A子さんはあわてて机のまわりを片付け、
再びみんなに謝ってから帰って行った。
残された私たちは、無言で仕事をした。
少しして室長は「銀行に行ってくる」と言って出ていった。
あなたはこの一件をどう感じるだろうか。
私は高校を卒業してすぐに入った会社の事を思い出した。
私は学生時代、おなかが痛くなり2,3時間目から下校時刻まで
保健室でずっと寝ているような学生だった。
体調不良は入社後も続いた。
当時の会社には、従業員の福利厚生の為だけをする役職の方がいらっしゃった。
学校で言う保健室の先生のような役職の女性だった。
私はある日、あまりにお腹が痛くてその方の部屋のドアをたたいた。
彼女は、私をソファで横になるように促し私はそれに従った。
彼女は薄い毛布を掛けてくださった。
少しして彼女が声を掛けてくださった。
「具合はどう?
まだ、駄目な感じ?
それだったら、帰りなさい。
ここは仕事をする場所なの。
具合が悪いからといって、いつまでも寝ているところではないの。」
優しい口調ではあったが
諭すように私に話して下さった。
いつも笑顔が絶えないその方から
そのような言葉が出てくるとは予想していなかった。
私はその時、自分は学生ではなく
仕事をすることで対価を得ている大人の仲間入りをしたのだと初めて気が付いた。
仕事中に寝ているのは給料泥棒と同じだと分かった。
19歳の私は、自分は働いてお金を得ている大人なのだと
その時初めて自覚した。
私はその方のお言葉をお聞きした時
最初は、何て厳しいんだと思ったが
すぐに、私に現実を教えてくださったのだと分かった。
愛情は、優しさだけではない。
厳しい態度を取りながら愛情を注ぐ事もある。
相手のことを思って、
言いにくいことを敢えて言うのは勇気が要る事だ。
出来れば自分はいつも優しい良い人でいたい。
しかし、今のこの状況を見逃しては
相手にも周りにも悪い影響を与える。
そして、相手や周りの人は勿論だが
それを見逃してきた自分がもっと自責の念に駆られる。
だからその方は、私に厳しいお言葉を
かけてくださったのだと私は分かった。
A子さんは、あの時の私と同じだと思った。
厳しい口調で帰りなさいと言った室長。
普通、自分から「眠いから帰ります」とは言えない。
だから、室長があえてA子さんのことを思って
あんな態度を取ったのではないだろうか。
あれは、A子さんを叱っただけではない。
A子さんに対する愛情なのだ。
私は今回の一連のことを見ながらそう感じていた。
A子さんがどう受け止めるか。
それを『叱られた』と受け止めるか
それとも『自分への愛情』と受け止めるか。
それはA子さん次第だ。
今回は
それを『叱られた』と捉えるか『愛』と受け止めるか
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
◆◇ kindle書籍の制作中です! ◇◆
文章の素案を読んでいただい皆さまからの感想の一部です。
↓
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2021/11/2021-11-11_21h32_42na.png
■■■インタビューを受けました■■■
https://www.youtube.com/watch?v=jEq5g0xZ6RY&t=134s
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【自分のための人生】
https://note.com/tukuda/m/m5b66808db98c
『読むとほっこりする』
『胸にじーんと来ました』
などの感想をいただいています。
.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
それを『叱られた』と捉えるか『愛』と受け止めるか
ということをお伝えいたします。
昼食後の数時間は寝不足の身体には『魔の時間』
PCに向かう仕事だからつい眠くなる。
昨日、早く寝れば良かったと悔やんでも遅い。
私はマグカップのコーヒーをガブリと飲んだ。
でも、砂糖とミルクをいっぱい入れているコーヒーは
それほど効き目がなかった。
これは体を動かすしかない。
私は立ち上がり、ロッカーから給料明細書の箱を出し、
机の脇のドットプリンターを引出し
連続用紙の穴をセットしてまさに印刷しようとした。
すると、室長がスッと立ち上がり
若い独身のA子さんのところに行き、強い口調で言った。
「寝るなら帰りなさい。
この間からずっとそうじゃない。
言わないようにずっと我慢してきたけれど
こんなに毎日続いては言わずにはいられません。
眠いのなら有休をとって帰りなさい。
そして、周りの皆さんに謝ってください。」
眠気でぼんやりしていた私は突然覚醒した。
目の前の霧が突然晴れた。
室長は毅然とした態度でA子さんに話された。
部屋中が緊張した。
その部屋を取り仕切る上司にとって
皆の行動に目が行くのは自然だと思う。
たまたま、室長の目の先が
A子さんの背中になり
A子さんのPCが丸見えなのだ。
画面がずっと同じでマウスも動かない。
そして時々A子さんの頭がカクンと動く
と、あとで室長が言っていた。
A子さんはみんなに向かって謝った。
そして、A子さんは仕事を始めた。
しかし、数分後、室長は再びA子さんに向かって強い口調で言った。
「帰りなさい。眠いのなら有休をとって帰りなさい。」
毅然とした態度は変わらなかった。
この雰囲気だと帰らないわけにはいかないだろうと私は感じた。
A子さんはあわてて机のまわりを片付け、
再びみんなに謝ってから帰って行った。
残された私たちは、無言で仕事をした。
少しして室長は「銀行に行ってくる」と言って出ていった。
あなたはこの一件をどう感じるだろうか。
私は高校を卒業してすぐに入った会社の事を思い出した。
私は学生時代、おなかが痛くなり2,3時間目から下校時刻まで
保健室でずっと寝ているような学生だった。
体調不良は入社後も続いた。
当時の会社には、従業員の福利厚生の為だけをする役職の方がいらっしゃった。
学校で言う保健室の先生のような役職の女性だった。
私はある日、あまりにお腹が痛くてその方の部屋のドアをたたいた。
彼女は、私をソファで横になるように促し私はそれに従った。
彼女は薄い毛布を掛けてくださった。
少しして彼女が声を掛けてくださった。
「具合はどう?
まだ、駄目な感じ?
それだったら、帰りなさい。
ここは仕事をする場所なの。
具合が悪いからといって、いつまでも寝ているところではないの。」
優しい口調ではあったが
諭すように私に話して下さった。
いつも笑顔が絶えないその方から
そのような言葉が出てくるとは予想していなかった。
私はその時、自分は学生ではなく
仕事をすることで対価を得ている大人の仲間入りをしたのだと初めて気が付いた。
仕事中に寝ているのは給料泥棒と同じだと分かった。
19歳の私は、自分は働いてお金を得ている大人なのだと
その時初めて自覚した。
私はその方のお言葉をお聞きした時
最初は、何て厳しいんだと思ったが
すぐに、私に現実を教えてくださったのだと分かった。
愛情は、優しさだけではない。
厳しい態度を取りながら愛情を注ぐ事もある。
相手のことを思って、
言いにくいことを敢えて言うのは勇気が要る事だ。
出来れば自分はいつも優しい良い人でいたい。
しかし、今のこの状況を見逃しては
相手にも周りにも悪い影響を与える。
そして、相手や周りの人は勿論だが
それを見逃してきた自分がもっと自責の念に駆られる。
だからその方は、私に厳しいお言葉を
かけてくださったのだと私は分かった。
A子さんは、あの時の私と同じだと思った。
厳しい口調で帰りなさいと言った室長。
普通、自分から「眠いから帰ります」とは言えない。
だから、室長があえてA子さんのことを思って
あんな態度を取ったのではないだろうか。
あれは、A子さんを叱っただけではない。
A子さんに対する愛情なのだ。
私は今回の一連のことを見ながらそう感じていた。
A子さんがどう受け止めるか。
それを『叱られた』と受け止めるか
それとも『自分への愛情』と受け止めるか。
それはA子さん次第だ。
今回は
それを『叱られた』と捉えるか『愛』と受け止めるか
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本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
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