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総入れ歯を外した母の顔を初めて見た時の娘の気持ち【音声と文章】

山田ゆり
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※note毎日連続投稿1357日コミット中。1269日目
※収録中、目覚ましの鳴動というアクシデントがありました。
※音声・文章、どちらでも楽しめます。



おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
総入れ歯を外した母の顔を初めて見た時の娘の気持ち
ということをお伝えいたします。




母がアルツハイマー型認知症と診断されて半年くらい経った頃に
どうやら睡眠時無呼吸症候群らしいと気づき、
入院をして調べることになった。



その入院をする前の検査をしていた時、
「入れ歯があったら外してください。」と
病院のレントゲン技師が母におっしゃった。

私は母に付き添っていたのでその場に一緒にいた。
母はその言葉を理解できるだろうかと思ったら
母は素直にそれに従った。



母は総入れ歯だということを私は
これまでの日常でなんとなく察していた。
しかし、入れ歯を外した顔を私は見たことがない。

母もそれは見せたくないのだろう。
これまで入れ歯を外して洗っている時は
私たちに背を向けてしていたから。



母の歯のない顔を初めて見て
私はショックだった。

目の前の母はいかにも
「おばあさん」という感じだったからだ。

いくら年をとっても、
子どもにとって母親は「お母さん」であって
「おばあちゃん」ではない。



当時76歳でボケボケの母ではあったが
それでも私にとって母は「お母さん」であって
「おばあちゃん」ではなかった。



あの頃の母は、認知症の進行が早くなってはいたが
まだ、「普通のこころ」があり恥じらいもあった。



私は入れ歯を外した母の顔を見て
とてもショックだった。

しかし、一番ショックだったのは
その顔を娘に見られた母だったのかもしれない。




あれから10年後に母は亡くなった。
そして予想もしなかった夫の死。


我が家にこれまでは母という「お年寄り」がいたから私は
自分の年齢をそれほど感じることはなかった。


しかし、その次の「お年寄り」である夫までがこの世を去り
気が付くと我が家で一番の年寄りは私になっていた。




歳をとったなぁ。


口角を上げず無表情な鏡の向こうの顔を見て思う。

何も手を加えていない
私の素顔を普段見ている娘たち。




背が低くて顔は10人並みで
周りのお母さんより年上で。

それでも幼い娘たちにとって「おかあさん」は
よそのおかあさんよりも一番だった。



しかし、娘たちは成長と共に
「正しい判断」ができるようになり
「お母さん」に対する娘たちの評価は少しずつ変化し
今は「正しい評価」をしていると思う。



娘たちはこれから「美しい時代」の頂点に向かって突き進む。
私はその下り坂を急降下している。




あの時、私が母に「年老いた母」を感じた同じことを
今、娘たちが感じているかもしれない。



ちょっと気になるこの頃である。






今回は
総入れ歯を外した母の顔を初めて見た時の娘の気持ち
ということをお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



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