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娘からの仕送り【音声と文章】

山田ゆり
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会社から帰宅し、メールをチェックしていたら
「お荷物をお届けしました」というメッセージがあった。

そうだった。今日は確か娘から荷物が届く予定だった。
三女に聞いたら受け取っていないという。

じゃぁ、長女が受け取ったんだ。
今、お風呂でご機嫌に歌を歌っているから上がったら聞いてみよう。


ピンポーン


玄関のチャイムが鳴り帽子を被った配達人の姿がドアホンに映った。
えっ!まだ届いていなかったの?

玄関のドアを用心深くあけたら、やはり自分宛ての荷物だった。
配達の方は恐縮したような感じだった。

聞くと箱が潰れてしまって、中身が大丈夫か確認してほしいと言われた。
見ると箱は上からの重力に負けて潰れていた。


その場で荷物の中を確認したが、上に衣類を入れておいた関係で下の物が潰れてはいなかった。

業者さんにお礼を言い、家の中に戻った。


段ボールの中は衣類とたくさんの食べ物だった。

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冷や麦・そうめん・うどんと、そのインスタントの味付け
みそ汁の数々
パスタの味のもと
親子丼のもと
ふりかけ
そして、チョコビが3つ(笑)


ありがとう

それらの上には衣類が上がっていて
その中に娘からの手紙などが入っていた。



**
お母さんへ
あっという間に7月になるね~

暑さにも気を付けて、水分補給もしっかりね。
じゃぁ~
**


ありがとう。
あっさりした性格の二女らしい手紙。
ニコニコの顔が思い浮かぶ。



大学進学のために我が家を巣立ってから毎月のように私から娘に
インスタントのお味噌汁やパスタの味のもと、乾麺などを送っていた。
それが今では逆の立場になっている。


送っていた類のものを見ると、それは他人が作ったインスタントではあるが
どれを送ろうかな、これは喜んでくれるだろうかと思いながら選んでくれた娘の気持ちが感じられる。
かつて私がそれをしてきたのだったと、当時を懐かしむ。
娘の優しい心遣いが嬉しい。


娘たちは素直に育ってくれている。
なによりだ。




ろうそくに火をつけ、線香を手向ける。
ゆらりと白い煙が天井に向かって伸びる。
部屋を突き抜け、屋根を突き抜けた遥か上の方にいるあなたに届く。

あなたの娘たちはまっすぐ育っています。
これもそれもあなたのお陰。
ありがとう。




情けは人の為ならず


まわりまわって自分に返ってくる。


あなたに
ありがとう


娘たちに
ありがとう


頑張っている私にも
ありがとう








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娘からの仕送り

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