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私もユニバーサルデザインを求める一人です【音声と文章】

山田ゆり
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今回は、私もユニバーサルデザインを求める一人です
ということをお伝えいたします。
7分55秒の音声です。
音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。

**文章はここからです***

おはようございます。山田ゆりです。
今回は、私もユニバーサルデザインを求める一人です
ということをお伝えいたします。


ある日の長距離バスに乗った時の事です。
普段、私はペットボトル飲料を飲みません。

バスに乗る前に、一応、万が一のため
と思って自動販売機から
お茶のペットボトルを無造作に選びバスに乗りました。

バスは2時間半おき位に
パーキングに停まりますが私は
水分をなるべくとらないようにしていました。

その日は冷房が苦手な私でも
車内の冷房が弱いと感じるほどの真夏日でした。

パーキングまであと少しという頃
私は首の周りと頭のてっぺんが
こそばゆくなりました。

むずむずして落ち着きませんでした。
首の周りをさすりますが
挙動不審者のように体が落ち着きませんでいた。

瞬時に「あっ!危ないかも」と思い
ペットボトルに手を伸ばしました。

恐らくその時私は熱中症の一歩手前でした。

頭がくらくらして落ち着きのない私は
お茶のキャップを開けようとしましたが
キャップがきつくて開きません。

その時、初めて、無造作に選んだお茶をみて
失敗したなと思いました。

私の場合、ペットボトルは
四角い形状で、適度に硬いものが
扱いやすい。

丸い形状で、柔らかめのペットボトルは
扱いにくいのです。

そして、たまたま、
何も考えずに購入したそのお茶は
丸くてやわらかめのペットボトルでした。

しかも、キャップが異常に硬かった。
早く飲みたくて焦っていたのもあるのですが
なかなかキャップが空きませんでした。

柔らかめの容器なので
右手の掴む加減にも気を付けなければいけない。

普段だったらできたのでしょうが
水分不足になって少しおかしい状態になっていた私は、

ペットボトルを掴む加減が
とても難しい状態でした。

キャップの縞々の溝が、左の掌にささり
手が熱い位になりましたが
開きませんでした。

一生懸命キャップを開けようとしている姿を見られるのが恥ずかしくて、
いったん、あきらめました。

しかし、首や頭のあたりの
むずむず感が止まらず
すぐに、再度挑戦しました。

2度目もいかず、でも、もう、
飲まないと危ないという切迫した状態でした。
恥も外聞もなく、思いっきり開け、
やっとキャップは開きました。

たかがペットボトルのキャップに私が
これほどまで力を入れなければいけないのはなぜか。


私の手は、他の女性のかたよりもごつくて若い頃、握力は結構ある方でした。

しかし、最近はギュッと握ることができなくなりました。

重い物を持ったり
たくさんのお札を数えたりすると
両手の親指の付け根がとても痛くなります。

また、その付け根のあたりが
時々カチカチ鳴ったりします。

両手を下にして、手を開いた状態で
ぶらぶら揺らすと親指の付け根が痛くてたまりません。

海苔などの瓶の蓋は開けられません。
いつも娘たちか夫君に開けてもらいます。


病院で診てもらったところ
私の両手は「母指CM関節症」
という症状だという事です。

指の使い過ぎ、老化などが原因だそうです。
症状が酷い時は
親指の付け根のあたりが腫れてきます。

だから、手を使わない時は
保護用の軟性装具を付けます。

指の使い過ぎ・・・私には心当たりがあります。

私は高校卒業後、直ぐ入った会社で
6年間、事務をしておりました。

事務の仕事は大きく分けて3つで
その中の一つが、一日中、
お金を数える仕事です。

毎日同じ担当はしないと決められていましたので、
3つの仕事が順繰り回っていました。

3日に1回ではありますが、ほぼ、一日中、
お札を手で数えていましたので
腱鞘炎手前になってもおかしくない状態でした。

店内のレジから回収されてきたお札は
機械にかけられ、100枚ずつに分けられます。
それをまず輪ゴムで止め
それが事務係へ回ってきます。

事務係はそれらの紙幣を一つずつほどいて
上下・裏表をそろえ、折れが無いようにシワを伸ばします。

そして、例えば、万券の中に
5千円札や千円札など、他の金種のお札が
混じっていないかを調べます。

その後、100枚あるかを全部手で数えます。
銀行員のようにサラサラと数えていました。

扇型に開いて数える方法もありますが、
指で1枚1枚、感触を確かめながら数えるように先輩から教わりましたので、
ササササっと数えていました。

数え終わったら、
お札をトントンしてカタチを整え
1cm位の幅の紙テープのようなもので
お札を縛り、端っこに
海綿の水を付けて止め
両端に自分の印鑑を押しました。

「これは〇〇が責任を持って数えました」という証拠です。

その帯封をしたお札は
売上金として銀行へ渡します。



お給料は銀行振り込みが一般的になりましたが、
現在の会社は、賞与だけは現金支給です。

そして、その現金袋詰めは私がやります。
私はお金を数えるのが大好きですので
楽しい作業ですが

親指の付け根が痛くなるので、今はもう、
昔のようなスピードでお札を数える事は
できなくなりました。

人間を50年以上続けていると
どこかしら、故障してきます。


便利なペットボトル飲料ですが
私の様に簡単に開けられない人のために
もう少し工夫をしてくださればいいなと思います。


本日は、私もユニバーサルデザインを求める一人です
ということをお伝えいたしました。

本日も最後までお聴きくださり
ありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。

山田ゆりでした。

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