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自分の思いは言わないと伝わらない【音声と文章】

山田ゆり
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今回は、自分の思いは言わないと伝わらない
ということをお伝えいたします。
3分48秒の音声です。
音声と文章どちらでもお好きな方をどうぞ。

**文章はここからです***
おはようございます。山田ゆりです。
今回は、自分の思いは言わないと伝わらない
ということをお伝えいたします。



久しぶりに会った君は
学生の頃とは比べものにならないほど
大人びていた。

無骨だった君の指先は
薄いピンク色に。

ショートカットに日焼けが
トレードマークだった君。

今は、肩まで伸びた髪の毛先が
ふわりと揺れている。

君に比べて僕は何も変わっていない。
ぼさぼさの髪
冴えない服装。

君に僕はどう映っているのだろう。

君は僕より先に社会人になっていた。
仕事の話を楽しそうに話す君が
遠い世界の人のような気がした。

まだ学生の自分がちっぽけに思えてきた。

僕は動揺を見抜かれないようにするのが精いっぱいだった。

「じゃぁ、また連絡するね。」

あの日、君はそう言って別れた。


僕は君に背を向け
小さく手を振った。

期待なんかしてないよ
そんな見栄をはって。


僕はあれから
ラインのお知らせが入ると
もしかして!と
つい見てしまう。

でも、君からではなかった。

そうだよな。
連絡来るわけないよな。
君は結構忙しい人だし

僕は君と並んで歩けるほど
カッコよくないし。

僕よりあいつの方が君にはお似合いだ。
分かっている。

ケイタイのお知らせを覗くのが
そのうち嫌になってしまった。



ある日、偶然、彼女と再会した!

「やぁ。」

僕は飛び上がるほどの嬉しさとは逆に
わざとそっけない挨拶をした。


彼女が言った。

「どうして連絡くれなかったの?」

は?

僕は目が点になった。

あの時、君が
「じゃぁ、また連絡するね。」と
言ったよな?

僕は心の中でその言葉を反芻した。

そうか、そうだったのか!

彼女は「じゃぁ、また連絡するね。」とは言ったが
僕からの連絡を待っていたんだ。

僕は勝手に自分で自分を卑下してしまい
僕は君から選ばれていないと
勘違いしていた事に気が付いた。


心がまだ通じ合わないうちは
お互い、思っている事は
言葉にしないといけないな。

相手を思って「言わない優しさ」もある。
けど、やっぱり、言わないと伝わらないよな。



本日は、自分の思いは言わないと伝わらない
ということをお伝えいたしました。

本日も最後までお聴きくださり
ありがとうございました。

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日にしましょう。

山田ゆりでした。

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