1404
※note毎日連続投稿1414日をコミット中1404日目。
※音声・文章、どちらでも楽しめます。




おはようございます。
山田ゆりです。


今回は
数学大好き女子が数学を嫌いになったわけ
をお伝えいたします。



「えーっ、それでここはこうなって次にこう変換して…」

ここは県内でも指折りの進学校。
しかも90年以上の歴史がある女子高だ。

先生は黒板に数式をどんどん書いてゆく。
数行書いたところですぐ消すので
私たちは黒板を食い入るようにしてノートに書き写していた。


一通り書き終わって先生はくるりとこちらを見た。

私たちは必死でノートに書き写していた。
その中で最初から書き写していない人が数人いた。
私はそれが不思議だったがとにかく一生懸命書き写した。

カリカリという音が少しずつ消え、
やがて教室は静かになった。



静かになって先生はニヤリとした。

「という解き方は間違いである。
きちんと予習してきた人は
私の書いていることが違うと分かっているはずだ」


やられた！

学校の先生が生徒に嘘を教えることがあるとは知らなかった。

いや、予習してこなかった自分が悪いのだ。

自分が悪いから先生の事を責めることができない。

でも、先生とは「正しい人」だと中学まで思っていた。

まさか、高校に入って最初の授業で嘘の解き方を教わるなんて、
そんなことが起きるとは私は思ってもみなかった。



他の授業は先生の自己紹介や雑談が多く入学早々の授業は緩いものが多かったから私は油断していた。

数学の初日なんだから、そんなに勉強は進まないだろう。
中学で学年の10番以内にいつもいた私だから、すぐに理解できるに違いない。
そう高をくくっていた。

だから私は数学の予習はしてこなかった。



中学の時、三度の飯よりも数学が好きだった。
「作者は何を言っているのか」と問われ、いろいろと妄想する国語も好きだったが、その答えは一つとは限らない。

それに対して数学は必ず一つの答えがでる。だから私は数学が大好きだった。



まだ教科書が配布されない春休み中は
誰よりも早く次の勉強をしたくて、
1つ年上の親戚の子から数学の教科書を譲り受けて
次の年度の勉強をしていたほどだった。

中学の数学の授業で先生が
「この問題、分かる人」の「ひと」の言葉が終わるか否かの時に
「はい！」と私は高く手を挙げていた可愛くない女子だった。

先生は私の方をチラリとみるが私をあててくれない。
私がすぐに答えを言ってしまうから。
だから、わざと他の人をあてる。
そんな感じだった。




高校最初の授業はそれほど
勉強らしいことはしないだろうと私は油断していた。


先生は黒板の数式を全て消し、それから残った時間目いっぱい、授業が続いた。
先生はわざと早口でしゃべり、黒板に書いた字はすぐに消していった。

書き終わらないうちに消されたから
よく分からなかった。
手を挙げて聞ける雰囲気でもなかった。

書けなかった時が何度か続き
私はそれを書き写す気が途中からなくなった。


中学までの先生は、生徒が理解したかを確認しながら前に進んでいた。
先生とはそういうものだと思っていたが
高校に入ると先生の質が一変し、私は困惑した。


一方的に話して黒板の字はすぐに消す数学の先生に
不信感を抱き、私はその先生が嫌いになった。


数学大好き女子が
数学はどうでもいいや
に変わった。


それは予習をしていかなかった自分が悪いのだった。
世の中には誠実な先生だけではない
ということを教えてくれた大事な経験だったが
当時はそこまで考えが及ばず、
不誠実な先生が嫌いになった。

必然的にあんなに大好きだった数学はどうでもよくなり
その後３年間、数学は底辺のレベルで苦しんだ。




だから、今、高校の数学の問題を見ても
「こんなこと習ったかなぁ」というレベルである。

中学の頃の私を知る人は
きっと驚くに違いない。






今回は
数学大好き女子が数学を嫌いになったわけ
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。　

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



◆◆　アファメーション　◆◆
.｡*ﾟ+.*.｡.｡*ﾟ+.*.｡.｡*ﾟ+.*.｡

私は愛されています
大きな愛で包まれています

失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
愛されています

.｡*ﾟ+.*.｡.｡*ﾟ+.*.｡ﾟ+..｡*ﾟ+



◆◆無料メールマガジンはこちらから◆◆
http://yuuki2.com/l/u/Z4bGUPjaVPxU6Dk5