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記憶補完

昨日も気づけば記憶を手放していた。楽しかったんだと思う。だと思う。憶えてないんだ、抜け落ちる記憶が日に日に数を増していく。お酒のせいにできない“”で頻度で“空白”が生まれていく。大切なものと出逢う度に、大切だと思ってしまう度に、忘れてしまうのではと怖くなる。実は今、いちばん逢いたい人がいて…毎日カウントダウンをしている。いつか忘れやしないかと、その日の感情を“こうして”毎日書き記している。忘れない為の努力、全力でするから。アナタ以上にきっと、楽しみにしているよ。

書きなぐった感情

毎日つけたりはしていない。それでも、“忘れたくないひととき”だけはメモ帳に書き置くようにしている。令和3年の夏休み。忘がたい星空を眺めていた。星の視えないこの土地で恋焦がれた眩い“”。

あの宙を忘れない為に私は必死に足掻いている。きっと二度と眺めに行けないし行かない。それでも忘れたくなかった。あの星空は私の人生において宝物だ。

その時の記憶を、やっぱりちゃんとメモしていた。メモした事さえ忘れていたが文を読む度にあの“景色”が蘇る。あの日の“”が戻ってくる、湧き上がってくる。彼はもう、遥か遠い人になってしまった。“世界線”が私達を隔ててしまった。もう一度声が聴きたい、声を交わしたい。今でも思う。忘れたくないと同時にきっとあの日に、私は今でも取り残されている。

名前をつけて保存

前に話しをしましたね、〖上書き保存〗と〖名前をつけて保存〗の話。上書きした思い出も案外沢山有ります。心を守る為、明日も顔を上げる為にそう選択してきた。

でも“パッチワーク“を溜め込むからには、名前をつけて保存し続けているんだと思う。今一番忘れたくないモノ。この“感情”に名前をつけた途端、終わりが見えてしまうようで、ピリオドが見えてしまうようで、出来れば知られたくないと思う。きっと私より賢いから、“気づいた”上で“知らないフリ”をするズルい人なのだと思う。

そのズルさが好きなんだけど、私はこの縁を手離したくない。私に“ピリオドを延ばす楽しさ”を教えてくれた。色のある世界を教えてくれた。青い空の愛しさを教えてくれた。

再会”した日にはどんな挨拶よりも先に『ありがとう』を言わせて欲しい。アナタのお陰で、私は今日もピリオドを打たずにいられる。

いつ終わってもいいと思った。ピリオドを“打ちかけた”日だって一度じゃない。心の傷は時が経とうとも消えてくれない。私に遺る永遠の傷だ。

それでも。傷を抱えたままでも、新しく出逢いたい景色がある。青い空の恋しさを、愛しさを知った。この感情に名前をつけたりはしない。しないけど、忘れたくないんだ。手伝って欲しい。コレをきっと読んでくれると泡沫の世に願いを込めて“お願い”だよ。

朝のSkype

忘れた記憶を呼び戻すには、該当者に聞くのが早い。昨夜も記憶を手放してしまい、朝にいくつもの疑問符と、何処かに胸騒ぎがして拭えなかった。

かさましされた恥ずかしさと、気休め程度の安堵を土産に、曇りの晴れない空を他所に、私の心は晴れていった。

これから始まる大型企画の為の会話を、たわいも無い数時間を重ねた。こんなご縁が続くとはと、“あの日”の私は知る由もないだろう。嬉しいよ、ありがとう。私でさえ気づけなかった私の魅力を、貴方は引き出してくれた。気づかせてくれた。私を肯定してくれた。あの日を終えての“15分”は、今でも私の宝物だ。

心を立場に落とし込んでの“6分”の音源。きっと人目に触れることない6分。あの“ばーか”に込めた私の想いを、カタチにしてくれると願ってる。


休みなのに晴れてくれなかった。雨なら雨で、曇天なら曇天で過ごし方はあるが私は青い空が好きなのだ。見上げる楽しさがあるのだ。もう分かってるでしょ。

皆まで言わないけど。

明日は晴れるといいなと思って、天気予報を検索した。相変わらず曇りらしい。

    早く逢いに来てよ

  私が好きな

青い空

(2022/03/29)

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