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【roots2】 《7章》安全な家

オスカーはアリソンの所へと旅立って行った。

オーウェンはディランの荷物を自分の家に運び入れていた。一緒に来てくれるようにと説得してくれたのだ。
オーウェンの家の地下も新居へと行く事が出来るように通路が作られていた。

行き来が出来るので、オーウェンもデイブたちも荷運びの必要も無く静かに過ごして夕方家の灯りを点けてからそっと新居に集まった。

家にはタイラーたち三兄弟も来てくれていた。
「みんなありがとう。くれぐれも気をつけて過ごして欲しい」デイブが言うと
「デイビッド。君がいるから僕たちがいるんだ。みんな君が大好きで一緒にいたいから集まってる。心配するな」とディランが言って拍手が起こった。
デイブはたまらなくなり、目を潤ませた。

新しい家は外から中が見える事がなく。光が漏れることがない箱のような家だった。
内装には木がふんだんに使われていてタイラーの気遣いぎ感じられた。
家の真ん中にら庭があり天窓になっていて光や風が感じられるようになっていた。

「ルビー食事の用意を頼める?」とデイブが言うとディランが「私も手伝おう、一緒に」とルビーの手を取ってエレベーターに乗って上に上がって行った。

一階は、ペリカン兄弟やきつね三兄弟の入居を待っている空き部屋で当面は会議室に使われる事になっている。
大きなテーブルに男5人が寄せ合って座り会議を始めた。
「次に何をして来るかわかると良いんだけどな」
オーウェンが切り出した。
「この間の陥没で、かなりのエネルギーを使ったはずだよ。すぐには出来ないんじゃないかな」とトレバーが言った。
「人の姿になれるんだよね」
「火も使えるんでしょ」
みんな活発に参加している。
「そうだね。人の体に入り込んでいたよ。」
とデイブが答えると
「消化器もあちこちに設置したし、スプリンクラー、防犯カメラ、外に暗視カメラもつけた。窓は特殊だし、防火はしっかりしてると思う」とタイラーが火についての対策を話してくれた。
「ありがとう、万全だね」デイブがお礼を言うと
「ルビー仕事は?」とトレバーが聞いた
「オスカーの店が閉店になったから家にいるよ」
「そうか、辞めさせないで済んで良かったな」
その言葉にデイブは眉の辺りをかいて
「同じだよ。僕のせいで閉店になったんだから」
と寂しそうに言った。
「デイブのせいじゃないじゃない」ティムが優しく声を掛けた。
「そうだよ。チェイスの仕業だ」とタイラーも加勢した。
「目的は果たせたのかな?」トレバーが心配そうに言うと「店を閉めさせたくらいで満足はしないだろうな」とオーウェンが核心をついた。
デイブは皆んなをくるりと見て
「遠慮しないで、みんなもどんな小さな変化でも話してよ」と言った。「うん。わかってる」トレバーが返事をすると3人もうなづいた。
中庭の上から「ごはんよ〜!」とルビーの声がして5人の男は「は〜い!」と声を揃えて返事して笑った。

to be continue…
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共同生活で家族になってゆく🍀

更新が遅れてしまってごめんなさいです🙇🏻‍♀️

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