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あさんぽメモ4/15 蠢く

冬が終わり春が来た。

神経の先を研ぐような寒さが終わり、居心地が良くまどろむような空気が生活を包んでいる。

気候以外にも季節の移り変わりを感じ取れた事例がある。

後からちゃんと記録を取れば良かったと思ったのだが、ある日を境に「命の気配」のようなものがドッと増えた。すんごい抽象的に書いたけれど、内訳を書くと虫、鳥、魚、植物などの有機生命体の生命活動の音である。
それが体感でわかるレベルで急に溢れ出したので、圧巻させられたというか感動してしまった。360°、何かが生きている気配で満ち満ちている。

だが閑静な住宅街を歩いていたかと思ったら急に人混みの波にさらわれたような感覚も抱いており、「春って綺麗で優しい部分ばかりでもないんだなぁ」となるなどしていた。
その点から「蠢」という漢字を生み出した人は天才だなと最近よく思う。


失って気づく大切さ、とはよく聞く言葉だが、過ぎてから「私って冬の事結構好きだったんだな」となった。
まだ知らない春のいいところも今からたくさん知りたいな。

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