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人脈が広がってもモノは売れない    つき抜ける鍵は何か?


 起業すると、まず動き出すのが人脈つくりかと、あらゆる会合やイベント等に顔を出し始める。名刺もたくさん作って、会う人みんなに手渡す。
集めた名刺を見て、ある種の達成感を感じる。
確かに、これも必要なことなので、決して無駄とは言わない。
でも動く身体以外の、頭の片隅にでも知っていて欲しいことがある。

○○の経営者の会で100人の経営者に名刺を100枚渡したとしよう。
一生懸命溶け込もうとしているあなたを見て、必ず誰かは声をかけてくれるはず。
その人は、自分より新米経営者だとわかると、
「あ、僕の知り合いが来てるから紹介しますよ」と言って、会の常連や主催側の人を紹介してくれる。
あるいは、「ねぇ今度の土曜日、○○会あるから一緒に行かない?」って、別の会のお誘いもあるかもしれない。
確かに、知り合いは増えるはず。

特に女性の場合は男性よりも声を掛けられる率は多いはず。
誘われれば、断れないので、たぶん別の会にもいくでしょう。
そしてそこでもまたさらに別の会に誘われる。
言った先々で、何度か顔を合わせているともっと親しくなって
飲みにもいくようになるし、
経営者同士なので悩みも聞いてくれるに違いない。

だから経営者同士のお友達作りならば積極的に参加すればいい。
でも、大きな勘違いは、
仲間作りをすれば、モノが売れるかもしれないと思うこと。
その知り合いもビジネス(商売)をやっているわけだから、目的は同じなのだ。

仲間作りは商売にはつながらないしお金は生まれない。
むしろお金が出ていく方が多い。

経営者の会は参加費もバカにならない。
参加するだけならよいが、そのあとに二次会などの費用も考えると、かなりの出費になる。
ま、今はコロナ禍なので、そういうこともないし、時代も変わってきているでしょうが・・・

それでも、
ベテラン経営者から新しいビジネスチャンスの話を聞くことが目的だったり、視野を広めるということであれば、もちろん良いコトだと思う。

参加する時間的・お金的余裕があるのであれば、
自分の事に注目してくれる仕掛けを考えるべき。
例えば、やみくもに●●会やイベントに参加するのではなく、自分のビジネスと親和性が高い業界や必要としてくれそうな経営者の集まりなどに出向き、会の主催者などと仲良くなる。

なぜなら、もしあなたが面白い事業やビジネスを手掛けているなら、きっと興味をもってくれるし、会のなかでスピーチの時間を設けてくれるかもしれない。
そうなればしめたもの。

会にただ参加するのではなく、その会で注目される作戦を立てる事。
そういう意識を持つこと。
そのために、自分をブランディングしてSNS・ユーチューブ・スタンドFN等あらゆるものの活用を試してみるべき。

少し話は変わりますが、私はチラシ配布会社をやっていたことがあります。
その時に気づいたのですが、一般的なチラシの問い合わせ率は平均2%です。
しかし、必要であろうと推定されるお家にポスティングすれば効果は倍以上になったのです。

どうやってそのニーズのある家を見つけたかというのは、秘密です(笑)
この話はまさにマーケティングの基本ですよね。

最近の若い起業家が
一生懸命前を向いて、啓発セミナーに行ったり、人脈つくりに精を出しているのを見て、お金と時間をかけるところを勘違いしてるんじゃないかと余計な心配をすることが多い。
無意識な他力本願なのか・・・?
自分のビジネス(事業)が本物であれば、必ず人は周りに集まってくると信じて、突き抜ける術を見つけることに、時間とお金を使ってみたらどうだろうか。


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