見出し画像

日記183:「1500円で買えるハッピー」

本は偉大である。

ブックオフに行ってきた。
こことは別にアプリでつけている日記を検索してみると、どうやら前回行ってなんらかを購入したのは3月のことらしく、うっそ〜!?(ミラン・ケストレルボイスで再生)と言いたくなってしまった。そんなに前だったのかと驚いた。

今日買ったのは以下の本である。
「ののはな通信/三浦しをん」
「ボトルネック/米澤穂信」
「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない/桜庭一樹」
「青年のための読書クラブ/桜庭一樹」
「聖なる怠け者の冒険/森見登美彦」
「水銀虫/朱川湊人」

「ののはな通信/三浦しをん」
私は三浦しをんが好きである。「きみはポラリス」を読み、「月魚」や「白いへび眠る島」などを読み、こんなにも美しいのに綺麗事でない文章が果たして存在するのだなあと舌を巻き、それから「ビロウな話で恐縮です日記」を読んでぶったまげた記憶がある。なかなかどうして刺激的というか、てっぺんから髄までオタク気質なその姿をまったく隠すことなくさらけ出す姿に惚れ惚れした記憶がある。
これはいわゆるハードカバーなのだけれど、それなりに綺麗な状態であるのにも関わらず500円で売られていたので浮き浮き買った。新書でも古本でもハードカバーは財布に痛い、と吝嗇な私は常々思っている。

「ボトルネック/米澤穂信」 
日記175:インシテミルを読んでみる(https://note.com/tukidekka/n/n2cdbfa9840e3)で書いたように、私は米澤に惚れ惚れしてしまったわけだった。
本屋に行くと特定の作家をあまり探さずふらふら歩く私にしては珍しく、今日は米澤の本を探しに本棚と向かい合ったりしたのだけれど、今日行ったブックオフには、見た限りでは彼の本は1冊しかなかったので探すのに苦労した。いやまあ、探せばあったのだろうが、やや不調だったのであんまり長居もできなかったのだ。
よってこの「ボトルネック」、運命のごとき出会いであった。

「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない/桜庭一樹」
これこれ!これ読みたかったんだよな〜!と思わずマスクの下で笑顔を浮かべた。
死ぬほど後味の悪い小説、いわゆる鬱小説と呼ばれるもののランキングをしばしば定期的にTwitterで見かけるのだが、大抵これが1位にランクインしているのを見かける。どれだけ衝撃的な作品なのかとずっと気になっていた。450円、やや迷ったが買いであった。

「青年のための読書クラブ/桜庭一樹」
上記の「砂糖菓子」と同じ作者である。
あらすじを読むと特に鬱々した内容ではないみたいだったが、そうであれば、「砂糖菓子」との差がどれほど大きいのだろうかと気になってしまった。わくわくする。

「聖なる怠け者の冒険/森見登美彦」
これを本棚で見たとき、森見だ!と驚いた。
人気な作家であるから本棚に並んでいて当然なのだが、先に書いたように、私は本屋に行くと大抵なにか特定のものを探さずふらふら見て歩くのである。それはこういう偶然の出会いがあると嬉しいから、などの理由があるのだけれど、夏が近付くとやはり森見が読みたいよな…と思った。「夜は短し歩けよ乙女」、「ペンギン・ハイウェイ」、どちらもひと夏の話である。

「水銀虫/朱川湊人」
これだけはまったくなにも知らずに手に取った1冊である。
作者も知らなければタイトルを聞いたこともない。しかしながら、自分の目当ての本ばかり買い込むのはなんだか違う気がする、と私は常々思う。好きな本ばかりに囲まれているのも悪くはないが、再三再四書くようであるが、偶然の出会いというのを私は本とは重要視している。
悪夢のような1日を描いたホラー短編集、と書かれているのを見て、そして「水銀虫」というなんだか気味の悪い存在を見て、いいじゃないか!と買った。

ちなみに。
今読んでいるのは「痺れる/沼田まほかる」である。これを読み終えたらどれに手を付けるか、今から非常に悩んでいる。気が早い人間であった。


これで1500円!すごい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?