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日記239:「音の心地よさと佐伯イッテツについて」

重低音!

佐伯イッテツは声がいいとよく言われていて、私も確かにそれはそうだと頷く。インターネット老人会代表みたいなノリ、ホラゲのときの良質なビビり方、あとなんと言っても顔が可愛い。ネコチャンみたいなキュートな顔面から繰り出される低音ボイスは初見のときにおったまげたものだった。

それほど頻繁に配信を見るわけではないのだが、それはそれとして、私は佐伯イッテツの一等好きな箇所としてその声の生み出す振動を挙げたいと思う。
ハイクオリティなヘッドフォンやイヤフォン、スピーカーなどを使うと重低音がよく響いて心地よく聞こえるという話をしばしば耳にする。いつだったかのウェブメディアで見かけた記事で、そうした重低音がクセになるボカロ曲特集みたいなものがあった。気になったのでポチポチ押してspotifyにそれらを追加し、再生してみたが、一旦買い換えたとはいえ10年くらい同じものを使い続けている私の格安ヘッドフォンではいまいちわからなかった。

佐伯イッテツの声はその点すごいと思う。
用途に応じてデバイスを使い分けるなどといったことはしないために当然いつも同じヘッドフォンを使っているのだが、佐伯のその声の響き方はいい感じに鼓膜を揺らしてくれる。私は音楽や音に詳しい方ではまったくなく(音に詳しいというのは、たとえばミラン・ケストレルのような)、音楽ジャンルもJ-POPと邦ロックの違いすらわからず、音楽理論みたいなものもその名称しか知らず、音符はまったく読めない。
けれど好きな音というのがある。音というものを称するにはやや物理的な理由だが、私は特定の低さの音が生み出す「ふるえ」みたいなものが、ずっと好きだった。

どうにも私は口頭での会話が苦手であり、喋るということが得意ではない。それは自律神経の不調によってうまく口が回らないことが多いのも大きな理由だ。
それでもそういう中、たまに自分の呼吸の深さと声の通り具合、それらがうまく噛み合って、口内や喉の方でいい「ふるえ」が生まれるときがあるのだ。佐伯の出す声の低さには、それに類する、音として聞いていて非常に落ち着く「ふるえ」が多分に含まれているのだった。

彼の語りを聞いていると、ああいうよく通りよく振動させる声で話すのは気持ちがいいのだろうな、と思う。
そういえば佐伯はにじさんじに入る前には落語家を志していたという話を聞いたことがある。だからなんだというわけではないが、佐伯の声はいい声だ。自分も積極的に話す練習をしてみようと思いたくなる。そんな話だ。

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