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趣味の合わない僕ら【舞台シナリオ】


※20×20原稿用紙23ページ相当
※舞台想定
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(Pdfの方が読みやすいフォーマットになっております)


〇映画研究同好会・部室・中
   横並びで勉強中の三人。
   アクタ、ライタ、メラ。
アクタ「Favorite、Pleasure、Life、Death」
   等と、英単語を読み上げるアクタだが、
アクタ「Bloo~d !、Horror~ !、Exor~cist !」
ライタ「おい、おいアクタ」
アクタ「(禍々しく)of the Dea~~~d !!!!」
ライタ「怖ぇよ!」
   と、アクタの本を引ったくるライタ。
   教科書ではなく、ホラー映画の雑誌だ。
ライタ「……また赤点とるぞ」
アクタ「赤?! 血?! 血糊!!」
ライタ「赤に反応するな! 牛か!」
アクタ「赤じゃない、血に反応したんだよ」
ライタ「知らんよ、ドラキュラか!」
アクタ「いやいや、ドラキュラってのは、あくまで吸血鬼の一個体なの」
   と、メラ、突然頭を抱えて、
メラ「あ”ぁーーー!」
ライタ「(机を見て)……日本地理?」
メラ「うん。全然覚えらんない」
ライタ「まぁ、ひたすら暗記だよ」
メラ「インド地理ならいいのになぁ……アボハール、アチャルブル、アガルタラ……」
   と、インドの地名を連呼するメラ。
   そのままインド映画の如く歌い踊りだす。
アクタ「……ヤベェなメラ」
ライタ「(メラに)おい現実逃避!」
メラ「はい! やりま~す!」
   メラ、はにかみながら席に戻る。
アクタ「つってもさ、俺ら、ライタとは違うからよ。今更、勉強したってなぁ」
メラ「僕も。まぁ、アクタ君程じゃないけど」
アクタ「(メラに)おいコラ!」
ライタ「んなこと言ってると、留年すんぞ」
メラ「じゃあさ、なんかご褒美ほしい!」
アクタ「それだ!」
アクタ・メラ「ご・褒・美! ご・褒・美!」
ライタ「じゃあ……俺の一押しDVDやるよ」
アクタ・メラ「(即答)やだ」
ライタ「なんでだよ!」
メラ「ライタ君の趣味。ちょっと……ねぇ」
アクタ「何くれんの?」
ライタ「え……実写版ドラボンゴールとか、実写版デルビマンとか、実写版ルパ――」
アクタ「――実写版しかねぇのかよ!」
ライタ「じゃあ……リメイク版ベン・ハハ」
   顔を見合わせ吹き出すメラとアクタ。
アクタ「ホント趣味悪いよな」
ライタ「お前だって大概だろ」
   と、ホラー雑誌を返すアクタ。
メラ「やっぱり時代はインドだよ」
アクタ・ライタ「(メラに)お前もな」
   と、メラ、時計を見て、
メラ「あ、時間!」
   慌ててTVを点けるライタ。
   英語の音声が流れる。
   画面を覗き込む三人。
三人「………………。えーーーーーーー!」
アクタ「いきなり受賞?」
メラ「そんな良い演技だった?」
ライタ「こりゃ今年、荒れるな」
   TVを見ながらあれこれ言い合う三人。
   と、アクタ、突然立ち上がる。
アクタ「決めた!」
   アクタを見上げるライタとメラ。
アクタ「やっぱ俺らは、ホラーにしようぜ!」
ライタ「……やだよ」
アクタ「なんでだよぉぉ!」
ライタ「まず、部費が足んねぇ」
アクタ「いいじゃん! ジョイソンとかブレディとか出して、人がいっぱい死んで!」
メラ「撮影、大変そうだね」
アクタ「じゃあ死体は少なくていいよ! 代わりにジョイソンがいっぱいで!」
ライタ「何も譲歩されていない!」
メラ「僕は、大勢で歌って踊って、みたいなシーンがあるといいな。インドの……」
アクタ「(TVに)ん?」
三人「ん?」
   画面を覗き込む三人。
三人「………………。えーーーーーーーー!」
アクタ「誰、アンドレって?」
ライタ「聞いたことないわ」
メラ「凄い若いね」
ライタ「公開いつ?」
アクタ「え、見んの? 絶対眠いじゃん」
メラ「えぇ、見ようよぉ」
アクタ「怪物が出ないと」
ライタ「お前、そればっかな」
   沈黙。
アクタ「……何の話してたっけ?」
メラ「……なんだっけ?」
ライタ「部活の話」
アクタ「そうだそうだ」
メラ「はい! 僕はね、歌って踊ってみんな幸せな感じがいいなって」
アクタ「出た出た」
メラ「村の少女が恋に落ちて、みたいな」
ライタ「んー、まだ現実的かもな」
アクタ「じゃあ村の少女が、ジョイソンと恋に落ちて」
ライタ「なんでだよ!」
メラ「それは変だよ! せめて村のジョイソンが、少女と恋に落ちる」
ライタ「村のジョイソン?!」
アクタ「ジョイソンがブレディと恋に落ちる」
ライタ「カオスだな!」
アクタ「いや、そういう作品があるんだよ」
ライタ・メラ「あるの?!」
アクタ「ジョイソンとブレディが同じ人間を狙って、偶然手と手が触れて恋に……」
  両手で再現しようとするアクタ。
メラ「それは……ねぇ」
ライタ「しょうがねぇなぁ」
アクタ・メラ「?」
ライタ「こうなったら」
アクタ・メラ「?」
アクタ「実写版の――」
アクタ・メラ「――それはない!」
ライタ「なんでだよいいだろ!」
   尚も、それぞれ主張し合う三人。
   と、
ライタ「……俺達って」
アクタ・メラ「?」
ライタ「……合わねぇよなぁ」
アクタ「まぁな」
ライタ「(TVに)ん?」
三人「ん?」
   画面を覗き込む三人。
三人「………………。おぉぉーーーーーー!」
ライタ「ここもアンドレ?」
メラ「びっくりだね」
アクタ「天才はスゲぇなぁ」
   沈黙。
ライタ「……何の話だっけ?」
アクタ「趣味が合わねぇって話」
ライタ「あぁ……とにかく、部費は限られてる。カネがないのよ」
メラ「でもさ……(アクタに)名優はいるよね」
アクタ「……わかってんじゃん」
   アクタ、メラを小突く。
アクタ「(メラに)名カメラマンもな」
   恥ずかしそうなメラ。
   二人を見て頷くライタ。
ライタ「そして、名脚本――」
アクタ「――(TVに)ん?」
ライタ「え、俺のターンは?」
   画面を覗き込む三人。
三人「………………。(残念そうに)あぁぁ」
   あーだこーだ言い合う三人。
〇15年後~居酒屋・中(夜)
   ダラダラとあーだこーだ言い合う三人。
   アクタ、ライタ、メラ。
   カウンター席に横並びに座っている。
   と、アクタのスマホが鳴る。
   席を離れ、電話にでるアクタ。
   そのまま流暢な英語で話しはじめる。
   マジマジと見ている、ライタとメラ。
ライタ「……成長ってするんだなぁ」
メラ「そうだねぇ」
ライタ「なんか頼もうぜ」
   と、メニューを取り出すライタ。
メラ「軟骨からあげは?」
ライタ「えー、軟骨?」
メラ「……じゃ、エイヒレ」
ライタ「まぁ悪くないか。あと玉子焼きだな」
   注文するライタ。
   と、アクタ戻ってきて、ビールを一気。
アクタ「(溜息)」
ライタ「忙しい?」
アクタ「今の部署、赤字続きなんだよ」
ライタ「赤?!」
メラ「血?!」
ライタ・メラ「血糊!!」
アクタ「……なにそれ?」
メラ「あれ?」
ライタ「……」
   沈黙。
ライタ「(メラに)まだ、インド見てんの?」
メラ「今はね。アロバニア」
ライタ・アクタ「アロバニア?!」
アクタ「……どこ?」
ライタ「それは……面白いの?」
メラ「凄いよぉ。過激だよぉ」
ライタ「やっぱ、村の少女と恋したり?」
メラ「村の少女は大概死ぬ」
ライタ「お、おぉ」
   料理がくる。
アクタ「え、エイヒレと玉子焼き?」
ライタ「いいじゃん」
メラ「僕は軟骨のから揚げがいいかなって」
アクタ「軟骨もなぁ。(店員に)生おかわり! と、梅水晶!」
ライタ・メラ「渋!」
   沈黙。エイヒレをくちゃくちゃ。
ライタ「……何の話だっけ?」
メラ「アロバニアだけじゃなくて――」
ライタ「あぁ、それだ」
メラ「――勿論、普通の映画も観るよ」
アクタ「(嫌味っぽく)仕事だもんな」
ライタ「……(アクタを見る)」
メラ「えへへ、まぁね。この間はねぇ――」
アクタ「――お!」
   席上のタブレットを見るライタ。
   音量を上げる。
   小さく聞こえる英語音。
   画面を覗き込む三人。
三人「………………。(残念そうに)あぁぁ」
アクタ「おい、アンドレー!」
ライタ「やっぱダメだったか」
メラ「ノミネートも怪しかったもんね」
アクタ「こんなん俺でも作れるわ」
ライタ「(アクタに)はいはい」
アクタ「パッとしねぇなアンドレ」
ライタ「昔のは良かったよなぁ」
アクタ「な! あれってもう……15年前か」
   顔が曇るアクタ。
   沈黙。
メラ「……何の話だっけ?」
ライタ「え?(気まずそうに)メラの仕事」
アクタ「あー」
メラ「あそっか。えっとね、この間はマット・ダーモン来日の、セッティングした!」
ライタ「来てたんだ?」
メラ「そうそう。あんまり話題になってないけど、結構色んな人が来てるんだよ」
アクタ「(ビールをあおる)」
メラ「ジョリー・アンジェリーとか!」
ライタ「え、マジで!」
メラ「すっごい美人だった!」
ライタ「それは本気で羨ましい」
   激しくジョッキを叩きつける、アクタ。
アクタ「華やかアピールか!」
ライタ「やめろって」
メラ「そういうわけじゃ……」
アクタ「業界人が! こっちはな――」
   と、画面に気づき
アクタ「え……」
   画面を覗き込む三人。
三人「………………。え、えーーーーー?!」
アクタ「マジか?!」
メラ「監督賞? ホントに?!」
ライタ「時代が動いたわぁ」
アクタ「アンドレぐずぐずしてるから!」
ライタ「今年はしょうがないなこれ」
   沈黙。
アクタ「何だっけ? ……あぁ、華やかアピールかよ!」
ライタ「それ続けんの?!」
メラ「ごめん。そんなつもりじゃ」
ライタ「(二人に)まぁまぁまぁまぁ」
   と、アクタのスマホが鳴る。
アクタ「(舌打ち)」
   電話に出て、その場を離れるアクタ。
メラ「……悪いことしちゃったかな」
ライタ「うーん、お互い様かな」
   アクタ、電話しながら平謝り。
ライタ「色々あんだろあいつも」
メラ「……そっか」
   アクタ、戻ってくるや、一気飲み。
アクタ「(メラに)生」
メラ「はいはい」
   店員に注文を伝えるメラ。
メラ「生一つと(ライタを見る)」
ライタ「ハイボール」
メラ「あと、レモンサワーで」
   ライタ、ふふっと笑い、
ライタ「俺達って」
アクタ・メラ「?」
ライタ「……合わねぇよなぁ」
アクタ・メラ「……」
   と、ずるずると体勢が崩れるアクタ。
アクタ「……仕事辞めちゃおうかなぁ」
ライタ「いっつも言ってんな」
   と、メラ、酒を飲み干し、
メラ「ボクも辞める!」
   驚き見上げるライタ。
メラ「だからさ、また三人で映画撮ろうよ!」
アクタ・ライタ「……」
アクタ「そういうんじゃねぇんだよ」
メラ「……だって」
アクタ「お情けとか辞めろよ!」
メラ「……」
ライタ「負け犬アピールばっかするからだろ」
アクタ「は? 誰が?」
ライタ「お前が」
アクタ「はいはい。お前みたいなエリートと違いますからね。頭の出来が悪いですから」
ライタ「お前昔からさ、その感じやめろよ!」
メラ「ちょっと二人とも」
   もみ合いになる三人。
   が、
三人「え?」
   画面を覗き込む三人。
三人「え……え……。えーーーーーー?!」
   アクタ、メラ、そっとライタを見る。
   小さくガッツポーズするライタ。
アクタ「(メラに)この映画見た?」
メラ「見た。ひどかった」
   ライタ、徐々に大きなガッツポーズに。
アクタ「なんで作品賞が……実写版ドラボンゴール」
メラ「しかも4」
ライタ「……時代が俺に追いついた」
アクタ「おい。おい、ライタ」
ライタ「どうした? お前も実写化するか?」
アクタ「俺は実写だよ!」
メラ「一回落ち着こうよ」
   沈黙。
ライタ「……何の話だっけ?」
アクタ「いや、元の話どうでもいいわ」
メラ「ね」
   顔を見合わせ吹き出すメラとアクタ。
ライタ「なんで笑うんだよ」
アクタ「(ライタに)オマエ、変わんねぇな」
メラ「ライタ君ってさ、実は変だよね」
ライタ「え? 俺常識ポジだろ」
メラ「部活で映画撮るちょっと前にさ」
アクタ「あった、試験の時な! DVD!」
メラ「実写版デルビマンと」
アクタ「実写版ルパソと」
ライタ「……名作じゃねぇか」
   手を叩き笑う、メラとアクタ。
   ライタ、仏頂面。
ライタ「……やっぱ俺達合わねぇな」
アクタ「今度さ、撮った映画みようぜ」
メラ「部活の? うん! 見よう見よう!」
ライタ「……それはいいけどよ」
アクタ「お!」
   画面を覗き込む三人。
三人「お! お! だよなーーーー!!!」  
   あーだこーだ言い合う三人。
〇更に30年後~ゲートボール場・中
   あーだこーだ言い合う三人。
   アクタ、ライタ、メラ。
   ヨタヨタとした動きで徘徊している。
   どうやらゲートボール中らしい。
   と、どこからか着信音が鳴る。
アクタ「おぅすまん」
   と、手のひらを広げ、反対の手で触れると、端末なしで電話を始めるアクタ。
アクタ「ハロウ。オゥ、アイム、アクタ」
   等と、カタコトな英語で話しはじめる。
   マジマジと見ている、ライタとメラ。
ライタ「……退化ってするんじゃのう」
メラ「電話は進化したのにのぅ」
アクタ「(電話)オブザデッド!」
ライタ「中身は変わらんのぅ」
メラ「そうじゃなぁ」
アクタ「(電話)オールドジョイソン。オールドブレディ。フォーリンラーブ」
ライタ「なんの話をしてるんじゃ?」
メラ「こんなジョイソンは嫌だ、みたいな話かのう」
アクタ「(電話)イエス! ジョイソン32」
ライタ・メラ「あるの?!」
   電話を終え、アクタ戻ってくる。
アクタ「待たせたのぅ。オヌシの番じゃ」
ライタ「そうかそうか」
   ライタ、ボールを打とうとする。
   と、
   突然、こめかみを叩く三人。
   眼球に映る立体映像を見ているのだ。
   自然と、寄り目になる三人。
   小さく聞こえる謎の言語。
三人「なぬ? ………………。おぉーー!」
   はしゃぐ三人。
   が、痛そうに腰を押さえる。
アクタ「……アンドレ!」
ライタ「アンドレじゃ!」
メラ「これは嬉しいわぃ」
ライタ「30年ぶりの受賞じゃと」
アクタ「ワシ、昔からアヤツ一筋じゃから」
メラ「(聞こえず)え?」
アクタ「ワシ、昔から一筋じゃから」
メラ「(聞こえず)え?」
アクタ「アンドレ監督一筋なんじゃ」
メラ「そうじゃな。今のトレンドは、ハジャドゥニアン王国映画じゃ」
アクタ「なんの話じゃ」
ライタ「インドはどうしたんじゃ」
アクタ「アロバニアは」
メラ「何がじゃ?」
   沈黙。
アクタ「……何の話じゃったっけ?」
ライタ「あ、そうじゃボールを打つんじゃ」
   と、ライタ、ボールを打とうとする。
   が、再び寄り目。
三人「なぬ? なぬ? …………。あぁぁぁ」
   悔しがる三人。
ライタ「最近はITばっかりじゃ」
メラ「もう何が何やら」
ライタ「お主、昔は業界人ぶっておったのに」
アクタ「そうじゃそうじゃふがふが」
ライタ「おいアクタ、電子入れ歯が」
   ライタ、アクタのあご下をフリック。
アクタ「ふがふが業界人ぶっていたのじゃ」
メラ「若気の至りじゃよ」
   沈黙。
アクタ「何の話じゃったっけ?」
ライタ「あ、そうじゃボールを打つんじゃ」
ライタ、ボールを打とうとする。
   が、三人またも寄り目。
三人「なぬぬ? なぬぬぬ? ……おぉ!!」
   ライタ、メラ、アクタを叩く。
   叩いた方も叩かれた方も痛がる。
ライタ「ホラー映画が取りおったわい」
メラ「珍しいのぅ」
   が、アクタ溜息。
ライタ「どうした?」
アクタ「最近は、あまり見れないのじゃ」
メラ「なにかあったんか?」
アクタ「ばーさんに止められてなぁ」
ライタ「なして?」
アクタ「驚きすぎて心臓麻痺になった奴がおるからって」
メラ「年寄りにホラーは厳しいのぅ」
アクタ「こうなれば、怖くないホラーをつくらなければ……」
   と、アクタ、ふと、
アクタ「つくる……昔、映画つくったのぅ」
メラ「あぁ……高校生の時じゃったか」
ライタ「そうじゃそうじゃ」
アクタ「カネがなくてホラーが作れなくて」
メラ「歌が下手で歌って踊れなくて」
ライタ「自分達のことを映画にしよう、とか言ったんじゃな」
アクタ「そうじゃそうじゃ。映画研究会でダラダラしてるのを映画にして」
メラ「それだけじゃつまらんと、大人になってからのシーンも入れたんじゃ」
   ライタ、自慢げに、
ライタ「我ながらナイス・アイディアーじゃ」
メラ「しかし、ワシ、とかじゃ、なんていう老人、実際にはおらんな」
アクタ「全く、何が天才ライターじゃ」
ライタ「お前こそ、天才アクターとかいって、大根じゃったわ」
メラ「ワシは、ナイスなキャメラマンじゃったろ?」
アクタ「同じようなアングルばかりじゃった」
ライタ「ちっともナイスじゃないわい」
メラ「なんじゃと。そもそもシーンが変わらんからじゃ」
ライタ「そこをなんとかするのが演技じゃろ」
アクタ「そもそも脚本が」
   と、言い合う三人。
   と――
ライタ「……やっぱワシら、合わんのぅ」
   ぼやくライタ。
ライタ「なぬ?」
   三人、またまた寄り目。
三人「…………。そうじゃろそうじゃろ!!」


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