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ご縁の糸は果てしなく。

こんにちは、ももです。
この4月から、念願の大学生になりました。

1年の浪人生活を過ごし、やっと自分のやりたかった勉強をすることができて、何だか報われた思いで居るところ。

今回は、浪人していた1年と、今回さとのば大学に入学することになった経緯、そしてそこに絡みまくっていたご縁の糸についてお話ししたいと思います。

第1部 さとのば大学との出会い

はじめに


私が初めてさとのば大学と出会ったのは、浪人していた昨年、2022年の夏。
私は公立の四年制美術大学を志望していた。そして、参考書を買ったり、気分転換のためにもバイトをしていた頃であった。




はじまりはnote


これは本当に偶然の出会いだった。

現役時代に一般選抜にもことごとく落ち、浪人が確定した高3の3月。いや、4月だったかもしれない。まあ、とにかく春先のこと。

父は高校の教師をしているのだけど、とある父の同僚、つまりは学校の先生(ここではn先生と呼ぶ)が退職をして地元に帰ってプロジェクト的なことをするとかで、私たちの家で送別会という名の飲み会を開催していた。ちなみに男性である。
そんな時にn先生が一言。

「ももちゃんは日中、何してるん?」

何してるん?
そんなのはこっちの台詞だ。
何をしているのか。私にもわからなかった。
私に桜は咲かなかったから。春からすることは何もない。

かといって勉強するでもなく、10時くらいに起きて、スマホをいじり、13時くらいに朝だか昼だかのご飯を食べ、絵を描いたりしながら録画したドラマやなんかを見ながら、昼寝を16時くらいにはさみ、18時くらいに目を覚まし、そんな自分に辟易しながら家事をする。

何にもしていなかった。
この時点で既に1年浪人することは決めていたのに。
後述するつもりだが、恐らく私は本気じゃなかったのだ。
受験に対して。或いは、志望校に対して。

まあ、そんなこんなで何もしていない、毎日生産性のないことをしていると正直に話した。こんなところで律儀にならんでもなぁ。

そうしたらn先生はこんなことを言った。

「じゃあ、好きなことは?」

好きなことはいっぱいあった。
絵を描くのが好きで、美術大学に行こうとしていた。
本が好きで、言葉を綴ることは日常だった。
それもありのまま伝えた。

「それなら、noteっていうアプリとかで文章を書いてみたら?」

これがnoteとの出会いだった。
ファーストコンタクトとかではない。昔、趣味で書いた小説もどきとか、エッセイとか。ポエム的な何かを作品として上げるためのサイトを探していた事があった。その時に既に出会っているからだ。

素直だった私は、その晩にはスマホアプリをインストールしていた。
しかし、日記も買って飽きる超飽き性。
インストールして会員登録まではしたものの、しばらく放置していた。
その時はまだパソコンを持っていなかったから尚更だった。




ただの偶然

ある日、暇を持て余していたとき、(浪人しているくせに暇とはなんだ)noteを久々に覗いてみた。
そんな時、ある人の記事を目にする。著作権云々でここに引用はしてこないけれど、受験の天王山たる高3の夏に志望校を変え、さとのば大学への入学を決めたというような内容だった。

私はその記事を初めて見て、「へえ、こんなところもあるんだな〜」くらいにしか感じなかったけど、興味の片隅に残っていたくらいだった。

これは大体6月くらいの話なのだけど、実を言うと、私は進路を正直迷っていた。志望した大学に行きたいと思って受験したのは私だったけど、悉く落とされたから、本当にこのレベルを受験していていいのか?(親から出された条件は国公立だった)、この分野を本当に学びたいのか?などと進路に対して軸はブレブレだったわけだ。




分岐点

そんなこんなで2度目の受験シーズンが開幕したわけだが、軸がブレブレな私が受かるはずなど当然なく、総合型、一般とまたしても悉く落ちた。別に、受験を舐めていたとか、そう言うのでもない。本気ではなかったとか、そう言うのでもない。私はいたってマジのマジ、本気だった。多分。でも、多分と言ってしまうあたり、一ミリくらいは思っていたんだろう。

そしてまた3月。
私の行先を決めなければいけなくなった。

腹を括って、私立でも何でも進学するのか。それもいいだろう。私はとにかく学びたかった。独学では得られない学びを。お金はかかるが仕方ない。この国はそういうところだ。

もう1年浪人するのか。それもいいだろう。何となくで進学するんじゃない。私はちゃんと本気だった。これもお金はかかるが仕方ない。この国はそういうところだ。

大人しく就職でもするのか。そのままバイトからパートナーに契約を更新して社員を目指す。まあそれでもいいだろう。職場は最高の環境だった。飯を食っていく分には困らないだろう。

だけど、私はどれも違うような気がした。
どれも間違いではないけど、私が死んでいくような気がしていた。
生きた屍には成り下がりたくない。

ならもっと勉強をしたらいい。
でも受験勉強はつまらない。面白みがない。あんな詰め込むだけのもの。受験の形式は変わっても、本質は何も変わらない。高校だってそういう勉強しか教えてくれない。

絶望だった。
そして苛立った。こんな煮え切らない自分。自分の努力不足だというのはわかっている、だけど。

いっそこのまま、家出でもして、誰も知らない場所まで行ってしまおうか‥…




あの日見た記事

そんな時、ふと思い出す。
初夏に見た、あの大学の存在を。
全力で人間できそうなあの大学の存在を。

きっとあそこなら、どこよりも実践に近い学びをできるに違いない。
全力で人間を生きられるに違いない!

そう思ってからは割と早かった。
さとのば大学の説明会にもイベントにも何一つ参加したことはないくせに、「ここだ!」
と感じた私は、まず父に今年はもう浪人はしない。さとのば大学へ行くと伝えた。父は基本放任というか私たちの自主性に任せきりだったので、特に反対されることもなく、あぁいいんじゃない?くらいの軽さだった。拍子抜けだ。

正直言って、始まったばかりの得体の知れないプログラムというか大学なのに、そんなあぁいいんじゃない?って、我ながら正気かよとは思ったものの、思えば、私は高校受験の時にも同じようなことをしていたから、今更ではある。




高校受験の時にね

というのも、私、入学した高校も、実は説明会には一度も参加したことはない。他にはいくつか見学に行ったり説明会に参加していたのに。たまたまチカホ(札幌の札幌駅ー大通駅間を結ぶ、地下歩行空間の愛称)でやっていた札幌市内の私立高校の合同説明会で終了後だったのに妹が勝手に置かれていたパンフレットを持ってきた事が始まりだった。
それだけだった。

そういう偶然、見えない糸、ご縁に恵まれて高校に入ったという経緯があった。結果としていい3年間を過ごすことができたわけである。ちなみにコロナとそれに付随する大人たちの対応は許さない。

少し話は逸れたが、私はこのご縁に大いに助けられながら生きてきたのだ。




驚くなかれ、まだ繋がる

しかしさとのば大学に行きたいと思ったはいいものの、既に3月も終盤。31日まで出願は受け付けているが、本当にこれでいいんだろうか。また不安が過ぎる。

そんな時に父から衝撃の一言が発せられる。


「うちの校長先生、さとのば大学作った人と知り合いだよ」

は?
知り合いだよ?おいおいマジかよ、そんなところで繋がるわけ?

話だけでも聞いてみたら、と話し合いの場をセッティングしてもらい、これは夜の出来事だったので、翌日その校長先生にお話を聞くことになった。

そして翌日、さとのば大学のこと、どうして入りたいと思ったのかを進路面台的なことをしてもらったわけである。そして少しの逡巡の末、さとのば大学の方へ繋いでもらえるようにお願いをし、個人面談をしてもらい、無事に入学をすることができたのだ。

入学するまでにも色々ハプニングやらイレギュラーやらがあったけれど、たったひとつの始まりの点から、こんなにも縁がつながって、こうして素敵な学校に出会うことができたのは奇跡としか言いようがない。


果てしなく繋がるご縁に

勿論、これはたまたま運が良かっただけだという人がいる。
それを否定するつもりもないし、というかできない。
だって本当にその通りだから。

でも、これを当たり前だとか私の運がいいと思ったことはない。
常に人と人との出会いに感謝している。
まさに一期一会ってやつだ。
でも、もしかしたらどこかでまた繋がるかも知れない。ご縁というのは目に見えないけれど、実はすごく強力な糸だと思っている。わかりやすくいうと、伏線回収だ。あの時のあれ、ここに繋がるんや!って。

それを楽しめたら、きっともっと息はしやすい。


おわりに



何だか言いたいことはうまくまとめられなかったけど、言いたいことは個人的には出し尽くした感じだ。自己満足にならないように人にうまく伝えられる言葉の綴り方をもっと勉強したいなと思っている。

さとのば大学に入りたかったのは、きっと人間になりたかったからで。
私は入学してからの1ヶ月の間にご縁を感じ、人と人とのつながりってやっぱり最高だ!と思った回数は数えきれない。

現代ではそういう関係性が希薄になってきていると言われるけれど、実は目をこらしてみるとすぐそばに落ちていたりするんだよね。気づいていないだけで。

なのでぜひ、伏線回収を楽しんでもらいたい。
思ったよりも人生はドラマチックだよ。
人生は一冊の本だとどこかの誰かが言っていたけど、まさしく。

そんなお話。

お付き合いいただきありがとうございました。

第二部は存在しますがきっと上げるのはまたさきになるでしょう。
もしまた読んでいただけたら嬉しいです。
また、ご縁がありましたら。

                               

                          2023.5.5   もも











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