【つながる旅行記#95】”横浜”行ってきました(下北)
それで終わりにしても良かったのだが、
出会ってしまった。ホリデーパスに。
青森の東から西まで一日乗り放題の切符だ。
もう15時だというのに今日限りの切符を買ってどうするという話なのだが、まあいいのだ。もう買っちゃったし。
では出発。
下北半島を南へ下っていこう。
車窓の風景は実にのどかだ。
相変わらず田んぼを見ると実家に見える。
そして海も見える。
実家には海はなかったのでやはりここは下北なのだ。
ほどなくして、電車は目的地に到着。
「陸奥横浜(むつよこはま)駅」である。
陸奥横浜駅は下北半島の斧の持ち手部分のちょうど真ん中あたりにある。
まさか青森に横浜があるとは思わなかったが、ここは菜の花で有名な場所。
そして『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』の聖地である。
もう大分古い作品なので若い人は知らないかもしれない。
しかし学生時代、結婚、出産、子育て、老いた親との関わりまでを描いた作品だと言われたら、なんとなくすごそうだなと思うことだろう。
「CLANNADは人生」……まさにその通りなのだ。
時刻は16時半。
さあ、急ごう。
ん?
なんだこの看板は……?
『話』?
いや、でも点が付いてるし……。
(ハッ!!)
「点で話にならない」!!!
なぞなぞを解いた爽快感と共に歩く。
横浜あさひ幼稚園の強そうな像も祝福してくれているようだ。
そして目指している場所なのだが、別に聖地には行かない。
いまは6月上旬。
おそらく菜の花の時期は終わっているだろう。
あくまでも横浜町に寄ったのは偶然寄れそうだったからである。
本当に観光したいならあまりにも時間が足りない。
もうそろそろ17時だし。
(飲食店もやってないし……)
まあでもお土産は仕入れることが出来た。
これでいいのだ。来てよかった。
では、駅へ帰ろう。
ちょっと海へ寄り道。
やはり海に惹かれるようだ。
さっきまでいた恐山の方向を見る。
下北の街で前に見たガメラレーダーが薄っすら見える。
あの街へまた行くことはあるのだろうか。
そしてまたいつか行ったとして、どんな風に街は変わっているのだろう。
電車は下北半島を下っていく。
本当に人生はわからない。
ここまで青森にハマるとは思っていなかったのもそうだが、
一人でこうやって旅行するような人生になるだなんてね……。
ゲームとアニメで生きていただけの超インドアニートがこんなことになるのだから、きっかけ次第で人間はどうとでもなるのかもしれない。
そしてホテルに到着。
横浜で買ったお土産を広げる。
さあ、明日に向けて休もう。
次回へ続く。
サポートには感謝のコメントをお返しします!