【つながる旅行記#96】in弘前 白神山地とマザーツリー
目覚めたら、岩木山があった。
山頂の雪は前に見たときよりも大分減ったようだ。
※過去の様子↓
そう、ここは弘前(ひろさき)。
前回は横浜にて聖地巡礼未満のなにかをしたわけだが、
この弘前はといえば、つい一月ほど前に「ふらいんぐうぃっち」の聖地巡礼で訪れた場所。
あまりにも来訪するのが早すぎる。
前々回の下北駅でホリデーパスを買ったのも、「あ、これで弘前まで安く行けるな……」という発想があったからなのは否定できない。
いやちょっと安くなるくらいではあるのだが。
それになにより、前回の弘前観光で思ってしまったのだ。
「白神山地に行きたい」と。
弘前城内の植物園で見たマザーツリー情報が気になったのもあるし、なにより昔から地図帳を見るとなぜか白神山地に目が行っていた。
これは何かの意味がある。いかねば。
というわけでバスに乗り込む。
そしてたどり着いた。
アクアグリーンビレッジANMONに。
今回自分はマザーツリーを見に行きたいだけなわけだが、
どうやらここでキャンプもできるらしい。
今後もしキャンプにハマったら、来ることもあるのかもしれない。
さて、今回はマザーツリーのほど近くである津軽峠までバスで行く。
そのあとは山道(自然観察歩道)を歩いて帰ってくる予定だ。
というわけでバス移動開始。
そして到着。
では、マザーツリーを見に行こう。
津軽峠から5分で行けるらしい。お手軽である。
あっという間に到着。
白神山地は人の影響を受けていないブナ林が生い茂る地だ。
その中でもひときわ大きいのがマザーツリー。
では見てみよう。
おぉ……!
こりゃマザーだわ……!
なんだかもう枝の太さもそこらのブナとは比較にならない。
なんでこんなにこの木だけ大きくなったのかは不明だが、これは守られているわけである。
謎の吸引力によって下北からここまで来てしまったが、
これもまたマザーによる力なのだろう。(謎)
周りでは鳥とセミの鳴き声がすごいことになっている。
まだ6月だというのにもう夏真っ盛りみたいだ。
自分は別に虫が得意なわけでもないので、こんなTHE大自然みたいなところに来るような人間ではなかったのだが、変わるものである。
なんだか人生の大先輩である巨木からエネルギーを貰えたような気がする。
なにせ樹齢は400年以上らしい。芽が出たのは江戸時代だ。
そう考えるとすごいな本当に。
さて、それではマザーに挨拶も済んだことだし、白神山地の散策といこう。
たしか地図では山道を歩くルートがあったはずだ。
※マザーツリーが折れたと聞くのは、この2年後の話である……。
バスの走ってきた道路に出た。
あっれ~……?
いや、ここに出ては駄目だ。
やはりマザーツリーの方に道があるはず。
そうしてしばらく山道を捜索したわけだが……
いやまあ、うん。
道路歩いてるんだけどね。
いや結局山道がよくわからなかったんだよね……。
それにほら、よくわからないのに行くのもおかしいしさ。
遭難とかしたら元も子もないし。
おかしいな……本来はブナ林の中を歩いているはずだったのだが……。
いや今もブナ林の中を歩いているといえば歩いているんだけども。
こうやって何かを諦めて山道を下っていると、石鎚山の一件(#54)が思い出されてならない。
いや、まんまあれと同じパターンだ。
道路だし。
山だし。
しかしだからこそ、歩いたら見えるものもあるかもしれない。
普通はバスで通り過ぎるだけの道なのである。
石鎚山のときだって、謎の椅子とか落ちてたりしたし。
(なんだろうこの回……?)
い、いや大丈夫。マザーツリーは見れたから。
もうそれが撮れ高みたいなものだから。
全然白神山地を味わえた感じはしないが、多少マシだから。
……そう、そうだ。
多分もし山道歩いてたら滑って骨折とかしてたと思う。
これでよかったんだよね実は!!
……そういうことにしよう。
それでも悔しいのでブナ林散策をすることに。
おぉ……。
おぉ……!
おぉっ!?
(わりとここ歩くだけで満足感あるのでは……?)
なんだかんだ来てよかったな!
そんな感じで、謎の白神山地編は終了した。
こりゃあれだな、登山かなんかでもう一度来なきゃだな……。
というわけでホテルに帰還。
明日はいっぱい移動する予定だ。
まずは疲れた体を休めよう。
次回へ続く…
【おまけ】
・ANMONのマタギ小屋
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