【つながる旅行記#166】「海とくらしの史料館」とマンボウの鳴き声
前回は水木しげる記念館でホラー要素を味わいつつ、水木しげるの人生を知り、自分も充実した人生を送りたいなと思った。
そんなわけで次の目的地、「海とくらしの史料館」を目指す。
マップによると魚オブジェが設置されたおさかなロードというものがあるらしい。
そこを通ることにしよう。
あった。 めっちゃリアル。
こちらは青手がに。境港といえば夏の青手がにらしい。
リアルだしなんだか発色がいいので非常に目を引くオブジェだ。
水木しげる関連のブロンズ像とはまた違った良さがある。
そして付属の説明書きで魚知識も得られるのがまた良い。
(ヤリイカの寿命1年なのか…)
おさかなロードを歩いていると巨大な橋が見えた。
あれは境水道大橋。
実はあれを渡るともう島根県である。
境港市はその名の通り、県境にあるのだ。
島根県側には自衛隊のレーダーもあった。
稚内がそうだったように、この場所も日本海側からのあれこれを察知するために重要な場所なのだろう。
というわけで「海とくらしの史料館」へ到着。
じつはここ、入り口に「日本一の魚のはく製水族館」と掲げているように、
『生きている魚も水も存在しない水族館』なのだ。
自分は水族館も好きだが、まさかこんな変わり種があるとは……!
早速入っていこう。
いきなり生きた魚と水があるが大丈夫か?
ま、まあたぶん活動の一環だから……。
見なかったことにしよう。
入ってすぐに出迎えてくれたのはホホジロザメ。
全長12mにもなる人食いザメだ。
こういうのが居ると思うとダイビングなんて出来る気がしない……!!
では、いよいよ展示室の中へ……!
デカ過ぎんだろ…
出迎えてくれたのは巨大マンボウだった。
こんなのが泳いでいる海、やはりヤバい。
しかしよく見ればこの魚、かなり奇妙な形をしている。
生物って不思議だな。
そして貴重なマンボウ正面ショット。
ちょっと可愛い顔してるかもしれない。
ここにある展示物は全てが本物のはく製だ。
これは、香川県庵治町の種政幸氏が研究して編み出した手法を用いている。
今までは大型魚類は皮が薄く、はく製にするのは不可能だとされていたのだが、炭素繊維を用いることで世界で初めて作製できたらしい。
氏の手法を用いれば、普通のはく製とは違い変質や変色を抑えることができるので、自然のものと近い色彩のままじっくり観察できるとのこと。
これはある意味、水族館より良いかも……?
……ん?
よく見たら天井が大変なことになっている。
これは……ハリセンボン?
釣り人にとってはやっかいだと聞くハリセンボンだが、こんなふうに展示に利用されているとは。
しかしすごい量だ。
めちゃくちゃ作るのに時間かかってそう。
こうやってフグが膨らんだ様子が再現できるのも、種政幸氏の生み出した技法のおかげ。
はく製の技法なんてもう完成されたものだと思いこんでいたが、改良出来る部分はまだまだあり、それを実現した人がいたのだ。
自分ももっと深めに世の中を見ていきたいなと思った。
……思いはした。
そして驚きの「マンボウの鳴き声」の展示があった。
魚が鳴くという事実にまず驚愕だ。
そして……何だこのなんともいえない声は?
なんかほんの僅かだが猫っぽさもあるような……?
「ンア~~~~~~~ァ」みたいな。
いや、「ンニ~~~~~~~~ィ」か?
ダメだ。自分の力では文字起こしできない。
……ん?
まさかの鳥取で青森要素を発見。
この貴重な映像は青森がもたらしたものだったようだ。
ちなみに「青森の魅力」の該当記事を見に行っても、マンボウの鳴き声動画は消滅している。
みなさんに鳴き声を伝えられない自分の表現力が悲しい。
とりあえずマンボウの鳴き声は「ンニ~~~~~~~~ィ」ということにしておいてほしい。
そんなところで、次回へ続く……!
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