見出し画像

【つながる旅行記#25】in盛岡 博物館にどうしても行っときたかった編 part.2

前回のあらすじ
雪の残る盛岡の道にビビりながらどうにか博物館に到着。
しかし時刻はもう15時半。博物館が閉まるまでもう時間がない。
さかなクンとの出会い、モシリュウ、チャグチャグ馬コ、土偶・・・見どころばかりで時間がどんどん過ぎる。まずい。ペース配分を完全に間違えた。

なんて丸々と太った馬だ……。


この図は岩手というか青森県三沢あたりのようだが、馬の放牧が盛んだったようだ。
そしてそんな馬を狙っていたのが野生の

そう、昔の日本には狼が居た。
知識として知ってはいたけれどなんだか少し感動のようなものを覚える。

ちなみに狼の巣穴を見つけたり仕留めたりすると褒美がもらえたらしい。
本当に困っていたことがうかがえる。

伊勢神宮へ

これは伊勢詣関係の資料。

江戸時代、人の往来は自由ではなかった。
しかし伊勢神宮への参詣など一部の行為は例外。

画像の左下にあるのは、岩手から三重の伊勢神宮まで行く人向けの案内書だ。どれくらい歩けばいいか、船賃はいくらか、そんなことが書いてある。

右下は往来手形。旅に出る人はお寺に頼んで証明書を書いてもらい、関所の役人に見せる必要があったらしい。
寺には戸籍などの役割があったとは聞いていたけど、こんな往来手形みたいなものまで作っていたとは。

しかしこうしてみると、昔の旅は今と違ってかなりハードルが高そうだ。

高いと言えば、右上にある「Z」みたいな物体は折りたたみ枕である。
枕が高すぎて寝れる気がしない。しかも超硬そう。

昔の人はこれが良かったのだろうか……?


なんだか青森の博物館にあった例のゾーンみたいな展示が始まった。
これはスネカというらしい。

ナマハゲの岩手バージョンのようなものだとか。

ふと上を見る。

か、刀の柄の部分かな?


とてもご立派であった。

どうやらこれは厄払いの人形らしい。

この人形を掲げて村を練り歩く。
そしてラストは木に縛る。

いや、でも凄まじい力というか、そういうものを持っていそうではある。

あとタイムマシンがあったら、この祭りの誕生の瞬間に立ち会いたいなとも思った。

いじこ(子どもを入れておくカゴ)
オシラサマ

オシラサマもあった。

青森の博物館で見たオシラサマは布をかぶせていたものだったが、馬をかたどったりして頭が出ているオシラサマもあるようだ

パーティタイム
マタギ一式
オフナダ様

展示を見ていて感じたが、自分はやはりこういう地域に根ざした文化の展示に興味をそそられやすいようだ。

独特の雰囲気というか、信仰というか、そういうものに思いを馳せるのが楽しいのかもしれない。


そして展示は動物へと切り替わる。

というか時間がもうない。
全速力で巡る。

こんなのが本当に居たのか……
アマサギ
アカショウビン!
カナダカワウソ

時間切れだ。

後半はめちゃくちゃ駆け足になってしまった。

でも歴史や文化関係はそこそこしっかり見れたのでよしとする。
かなり楽しめた博物館だった。

でもやはり機会があったらまた来たい。時間が足りなかった……。

入り口の毘沙門天。

組体操してた

下をよく見たら一人が支えていた

キミ凄いな……。


それでは帰ろう。



今日一日頑張ってくれたレンタサイクルを返却。

この自転車がなかったらあんなにあちこち回れなかっただろう。
本当にありがとう。(しかも安かったし)

もうすっかり夜だ。

思えば食事より観光を優先していた。
なにか食べたい。

盛岡といえばなんだろうか?

そういえばやけに街中で冷麺を推していたような……?

気がつくと焼肉屋に入っていた。

なんか思ったより本格的に韓国感がある。
店員も片言だった。

しかも巨大な円形テーブルに一人きり。

周囲の家族連れ達の視線が痛い……気がする。

あとで冷麺もきたよ

焼肉と冷麺を味わう。

うん、なるほど。

こういう感じか。

・・・

なんというか、一人外食は、それっぽい店を選ばないといけないな。

貴重な学びを得た。


では忘れずにコインロッカーから荷物を回収し、新幹線に乗る。

さようなら、盛岡。

また逢う日まで。

良いところだったなあ。


というわけで時刻は21時。

新幹線を降りる。

カラフルなイルミネーションに包まれたこれは、新青森駅

雪も積もっている。

今日は函館まで行かずに、青森で一泊することにしたのだ。

とはいえ新青森駅の周囲はそこそこ閑散としている。
どこへ行くのかというと……。

健康ランドである。


すごい。

何が凄いって、引きこもりだった自分が、今や健康ランドに泊まろうとしているのだ。

もっともこれは、自分が子供の頃に父が健康ランドに連れて行ってくれていたから、ハードルが下がっていたのもある。
なんとなくシステムを把握しているのはデカいのだ。

やはり子どもの頃に色々な経験をさせるのは大事なんだなと思う。

親に感謝。

健康ランドには個室のようなものがあった。
流石に雑魚寝はあれだったので、少しお金を足して利用することにする。

個室の”ようなもの”といったのは、実質パーテーションで区切っただけみたいな構造だからである。

壁は天井までつながっていない

壁は天井まであるわけではないので、横からの物音も丸聞こえだ。
わかりやすく言うとネカフェと同じ。
それでも雑魚寝よりは穏やかに休めるかなと思う。


それにしても、今日はだいぶ体も頭も使った……。

明日はどうしようか……。


気づけば眠りについていた。


次回↓


サポートには感謝のコメントをお返しします!