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【つながる旅行記#290】神々しいアオサギに遭遇しつつ、ふるるファームへ…!

前回は観光案内で見つけたふるるファームとやらにサイクリングがてら行こうと思い立ち、フナムシをよけるのに必死だった。

こういうハプニングもまた旅の醍醐味である。

次第に道路のフナムシは少なくなってきたので良しとしよう。

そして道端に巨大な船が着岸していた

な、なんでこんなところに……?

この船はエル・マールまいづる

なんと地下一階から三階までの四階構造の船で、
日本初の海上プラネタリウムやら、舞鶴の歴史学習ゾーンやら、関西電力について学べたりと、いろいろ楽しめる施設らしい。

(関西電力……?)

レストランもある

まあ今の自分はふるるファームしか見えていないのでスルーである。

(家族連れで混雑していたからというのもあるが)

がけ崩れ防止工事

そして気がつくと、海要素が一気に消滅して実家みたいな景色が広がる。

田んぼのある田舎出身だと、日本のそこら中で実家を思い出せていいのかもしれない。


……と、

ふと近くの水路に目をやるとそこに……!?


ファサッ……

なにこの神々しいアオサギ……!!


そう、羽を少し上に向けた感じで、なんだか全てを受け入れてくれそうなポーズをしたアオサギが静かに佇んでいたのだ。


これはどうやらアオサギ特有の羽干しスタイルらしい。

アオサギは太陽のある方向に体を向け、
羽をなんともいえない穏やかな感じに広げて、
ひたすらじっとするのである。


そういえば、エジプトでは神(ベンヌ)のモチーフとなったアオサギだが、後に太陽神ラーと関連があるとされた原因には、この羽干し仕草があるんじゃないか?

もしもアオサギの群れが一斉に太陽に向かって羽干ししている様子を古代エジプト人が見たとしたら、「鳥が太陽に礼拝してる…!?」と驚愕しても不思議ではないだろう。

これはどう見ても太陽のパワーを受け取っているかのような姿であり、カワウの羽干しと比べるとアオサギのものは神々しさの度合いが違う。


ふふっ……

こういう発見があるから旅は良いんだよな……!



「ハヒィ〜!!ハァ……ハァ……!!」


……夏の日差し坂道に完全にやられた自分がそこにはいた。

ふるるファームへの道のりは、最後の最後に地獄が待っていたのだ。

たまらず日陰で休みながら登っていく。

いやちょっと太陽さんにはパワーを弱めてもらって……

なお左手側にある不思議な建物群は、関西電力舞鶴発電所である。

そしてさっき見たエル・マールまいづるは、なんと関西電力のPRのために作られた船(施設)だったらしい。

電力会社のPRのために船を使うとは……なかなか斬新な発想だ。

瀬崎トンネル

そしてこのトンネルを抜けた先に……!!


到着! 『ふるるファーム』!!


(なんて場所にあるんだよ……)

いや、おそらくこんなところに自転車で来る人間はそうはいないのだろう。

なにせこの世には、という素晴らしいものがあるのだから。


でもまあおかげでアオサギの羽干しシーンも見れたわけだし、結果オーライというやつか。

……さてさて、とりあえず駐輪場はどこかな?

道端に馬がいた。


おいおい……


これは楽しそうな予感!!


いやまさか京都の舞鶴で馬に会うとは。

思わぬ動物とのふれあいの可能性を感じつつ、次回へ続く!


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