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「聞香」と、信長が切り取っていったすごいもの【ChatGPT】

今日もnoteを巡る。

最近習慣化してきたことが、ステッパーを踏みながらスマホでnoteを見ることである。

今までは座ってPCでnoteを巡っていたのだが、ステッパーを組み合わせたら運動不足解消になるのでは?と思いついて始めたこの試み。なかなか良い。

そしてステッパーnote巡りで目にしたのが、「聞香体験講座」の記事だ。


まず自分は「聞香」の読みがわからない。(”もんこう”と読む)

記事を書いた一葉さんによると、「聞香」とは、香りのする木「香木」を焚いて、その香りの違いを古典の和歌や故事、そこから想像できる情景を考えたりする芸道のこと。

……なんだかめちゃくちゃ雅な感じである。


そして香道においては、香りは「嗅ぐもの」ではなく「聞くもの」らしい。

なんだそのカッコいい表現。


記事の中で一葉さんが香りを聞いた結果はというと、「一個も当たりませんでした」とのこと。

香りなんてすぐ覚えられそうに思えるが、実際にやってみるとそううまくはいかない世界のようだ。(だから文化になるのかもしれないが)

……なんだかこういう体験記を読むと、自分もやってみたくなる。

しかし自分の近辺でこんな雅な体験会をやっているわけもないので、それはいつかの機会に取っておこう。


……それよりもだ、さっきから”とある単語”を思い出せなくて自分はずっと悶々としているのだ。

「聞香」という単語こそ知らなかったが、自分は過去に香りを当てる遊び的なものがあるというのは聞いたことがあった。

そしてそれに付随して、織田信長が正倉院の香木を切り取ったというエピソードも覚えていたのである。

でもその香木の名前、これがまっっったく思い出せない!!

絶対に過去に覚えているはずなのに!!

く、悔しい……!!!


……いやもちろんこんなものは、「織田信長 香木」とでも検索すれば、即座に答えがわかるのだ。

でも自分は過去に覚えてたんだし、なんかそれは負けた気がする……!


……よし、ここは折衷案を用いよう。


行け!ChatGPT!!!



「信長が正倉院から切り取っていったのってなんだっけ?」



信長が正倉院から切り取っていったものは、

『法隆寺金堂の扉』です。



マジかよ信長!?


さすがは覇王第六天魔王革命児と言われる信長である。
扉を切り取るとはさすがのワイルドさだ。

まあ正直、「正倉院の中に法隆寺があるの?」とか、「最新の研究では信長は革命児というより幕府や朝廷に配慮した慎重派ですよね?」とか色々言いたいことがあるとは思うが、これがChatGPTの味である。(虚言癖ともいう)

そしてもちろん、「天文年間(1532年-1555年)に造営された岐阜城の天守に飾るために…」というのも間違いだ。

岐阜城は信長が稲葉山城を1567年に奪取し、その後それを破却して新たに造営し直したもの。

そもそも天守に切り取った扉を飾るってどういう……?

あと「現在は、京都国立博物館が所蔵しています」なんてサラッと言ってるわけだが、もちろんそんなわけがない…………

・・・

ないよな……?


……嘘かどうかわからないこと言うのやめてっ!!



もちろん今回も自分の聞き方が悪かったのはある。

正倉院から切り取っていったのってなんだっけ?」なんて質問の仕方は、どう考えても適切なものではなかった。

AIに何かを聞くときは配慮して質問しなければならない。
自分は嫌というほどそれを理解しているのに、未だにChatGPT使用時には忘れがちなのだ。

では、質問し直そう。


「ごめんごめん。正倉院の中にある、信長が一部切り取ったと言われる香木の名前ってなんだっけ?」



信長が正倉院から切り取ったとされる香木の名前は「高野木(こうやぎ)」です。

高野木は、奈良時代から平安時代にかけて、貴重な香木として珍重されていました。

正倉院には、高野木が多数収蔵されていたとされていますが、その中から信長が一部を持ち帰ったという話が残っています。

現在、高野木は絶滅危惧種に指定されており、その希少性から高価な香木として取引されています。



・・・

いやまあ今まで使ってきた経験上、今のChatGPTからまともな回答が貰えるなんて思ってない自分がいるんだけどもさ……。

この今回の虚言溢れる結果も、予想できていたことではある。

そしてこんな不毛なやり取りをしている間に、しっかり自分で思い出した。


信長が切り取ったのは『蘭奢待(らんじゃたい)』である。


あー……スッキリした……。


ちなみに高級線香の中には、蘭奢待入りのものがあるらしい。

というか、正倉院の蘭奢待が神格化されているのは、天皇所有の歴史的物品だからということが大きい。

蘭奢待の成分自体は伽羅(きゃら)というものなので、かなりのお金を出さなければならないが、自分たちでも体験することは可能なようだ。

そして「蘭奢待」という呼び方は通称であって、東・大・寺の文字をこっそり入れ込んだ風雅な呼び方なのだという。

wikipediaを読んでいくと、「截香(せっこう)」なんて単語も出てくる。

この単語の意味は「香木の一部を切りとること」。


まさかの専用単語があることに驚くが、今後の人生で使う場面はなさそうだ。



そんなわけで、また一つ興味深い世界が増えた。

きっかけをくれた一葉さんに感謝を。


そしてさっさと進化してくれChatGPT。


もう虚言癖が凄すぎて記事のネタにしか使えなくなってるぞ。


調べているうちに偶然見つけた、ガチャの蘭奢待に惹かれつつ、

またステッパー&noteの作業に戻るのだった―――



なんか欲しくなってきたぞ……!

【追記】

Youtubeに動画もあった。

いや本物めっちゃでかいな!!!


片手で持てるくらいのものを想像してたが全然違った。

そして気になる香りについては、動画のナレーターによると、「乾いた木の香りがするだけ」だという。


更に興味が増した蘭奢待、自分の人生で体験する機会はあるのだろうか。


……伽羅の線香くらいならそのうちいけるか……?


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