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【つながる旅行記#7】紋別山へ。ヒグマは大丈夫ですか……?

前回のあらすじ:
紋別にたどり着いたが何も情報がない。
町を歩いていると博物館があったのでなんとなく入ってみると、思いのほか素晴らしい展示で大満足。もっと紋別を堪能しようと思ったので山へ向かうことにしたのだった。なぜなのか。

紋別には山がある

紋別市には市街地を見下ろすようにそびえている標高300mほどの山がある。名前は大山紋別山ともいう。
(日本中に「大山」があるし、紋別山でよくない?)

※しかもこの大山のwikipediaには紋別の大山の記載は無い。

GoogleEarthで見た紋別山

山の麓あたりにはスキー場もある。
きっと紋別市民に親しまれている山なんだろう。

せっかく紋別に来たのでこれは登らなければならない。

今の時刻は15時30分。
紋別山は標高も高くないし、2時間もあれば山頂までの往復をしたとしても日没には間に合うだろう。北海道の日は長いのだ。

博物館から紋別山を目指して歩き出す。
知らない町を歩くのは楽しい。

おしゃれな建物(裁判所)
港湾殉職者慰霊碑

おもむろに公園に向かったところ、テトラポット型の慰霊碑があった。
これは港湾殉職者慰霊碑
紋別港を作るにあたって犠牲になった人を慰霊するためのものだ。

近くには海難事故の慰霊碑もあるが、それとは別でわざわざ港湾のみの慰霊碑を建てたということは、それほど困難な作業だったことを示しているのかもしれない。

2022年現在はどれだけ育ったのだろうか

公園を抜けるとお墓が見えてきた。

登るぞ!

そんなこんなで山頂へ向かう道へ到着。
ここから山頂を目指す。

まあ山に登るといっても、今回は完全に舗装された道を歩くだけだ。

……4キロあるのか。

いや、稚内を20キロ以上歩き、駒ケ岳も登ったのだ。
4キロはもうなんの問題もない。

『熊!!』


ド直球でヤバさを伝えてくる看板があった。
そういえばここは北海道だった。

しかももう16時30分を回っている。
稚内では18時過ぎにはエゾシカが我が物顔で道路を闊歩していた。
降りる頃にはこの道にヒグマが来てもおかしくないのでは……?

いきなり怖すぎる展開になってきた。

山頂行くのはやめないけど。

出るなよヒグマ
ここを入っていったらヒグマに会いそう
謎植物

脳みそみたいなものがついた植物が生えていた。
しかも今回は残念ながらGoogle画像検索でもわからなかった。
モヤモヤする。

歩き始めて30分。
残りは2キロちょいだ。

起点より3.5km

ひたすら舗装された道をくねくねと歩いて行き、そして……

山頂公園へと到着。

いい公園だ。

時刻は17時30分を過ぎたくらい。
残念ながら、コーヒーを楽しめる山頂カフェももう営業時間外だ。

アート

山頂公園には齋藤顯治氏によるアート作品が展示されている。
カフェはダメだったがせめてアートを楽しもう。

オホーツクスカイタワー
山頂公園はスキー場とつながっている……?
下はスキー場
歩けそうだな…

ふと思ったが、麓のスキー場から登ってくれば、山頂への凄まじいショートカットになったのでは……?

霧が出てきたな…

そんな事を考えていると突然霧が麓から湧き出してきた。
自然からの拒否反応を感じる。
ここはやめておけと。

うん、帰りも同じ道を延々と辿ろう。
ヒグマ出るかもしれんけど。

綺麗だ

なんだかんだで山頂公園に30分くらい長居してしまった。
もりもり侵略してくる霧に追い立てられるように山頂公園を後にする。
時刻は18時。
動物たち、まだ出てきちゃだめだ。

ハイペースで坂を下っていく。
足音を響かせながら。

ちょっと音を立てていったほうが動物がこちらに気づく可能性が高まるだろうという狙いもある。
血気盛んな若い熊を除いて、基本的に熊の方から人間に向かってくることは稀だ。しっかりとこちらの存在を知らせれば大体は大丈夫。
そんなことを熊関係の本で読んだ気がする。

謎植物2

行きで見た謎植物がまた生えていた。
脳みそのように見えたのは花びらがクシャクシャになっていたからか。

それはともかくさっさと下山しよう。
今回は山登りの達成感とか言ってる場合じゃない。

下山完了

18時30分、無事下山が完了。
往復+山頂を楽しむ時間をあわせて、合計3時間。

実にスリル溢れる体験が出来た。

ちなみに紋別市はヒグマの目撃情報をまとめたひぐまっぷを公開している。

めっちゃ目撃されてる

上の画像にあるピンは、2021年~2022年4月時点でのヒグマ目撃情報だ。

紋別山も一件目撃報告がされていることがわかる。
やはりヒグマが居るものと思って騒々しくしておいてよかった。

兎にも角にも、これで紋別の歴史を制覇した。

となると次はだ。

次回はオホーツクの海に関するあれこれを探っていこう。


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