【つながる旅行記#83】~弘前巡り~ 山車展示館と考古館
前回は旧図書館とミニチュアを楽しんだが、
引き続きこのあたりを見ていこう。
色々あるのだが時間は限られているので、山車(だし)展示館に入ろう。
山車っていうか巨大な太鼓が目に入ってきた。
これは『津軽強情張大太鼓』。
津軽の、強情っ張りの、大太鼓なのだ。
青森というとねぶた祭りが有名だが、弘前にはねぷた祭りがある。
小さい文字だと認識できなくて厄介だが、弘前は「neputa」なのだ。
なんだか「nebuta」よりかわいい感じの響きである。
祭りの感じもちょっと違うらしい。
いつか見に行けたらいいのだが。
この山車はめっちゃ笑顔の布袋と、相撲を取る福禄寿と大黒天らしい。
七福神がテーマのようだ。
なんだか情報量の多すぎるこの山車は、紅葉狩りに来て舞やら酒やらを楽しんでいたらつい眠ってしまい、目が覚めたら鬼女が居ました的な場面らしい。
大根を持って馬に乗っている像については、夢の中で「兄がヤバい!」という知らせを受けたので、通りがかりで奪った馬を大根で叩きながら兄のもとへ駆けつけた様子だ。
なるほど……深い。
こちらの山車は猩々山(しょうじょうやま)。
とある孝行息子がお告げを聞いて酒売りになって成功したところ、
そこに猩々(妖精)たちがやってきて酒盛りバトルを仕掛けてきた。
だがこの孝行息子は、めちゃくちゃ酒に強かったらしく、猩々は感心して酒をいくら汲んでも尽きない壺をくれたという。
良い妖精である。
まあなんかそんな感じで山車展示館は終了。
次は……近場の考古館へ行こう。
到着したのは藤田記念庭園。
……の中にひっそりと存在する考古館だ。
青森といえば、縄文文化である。
かなり独自性のある土偶が多く、縄文好きにとっては最高といえる。
三内丸山遺跡もあるしな!
東京国立博物館の遮光器土偶も、青森の五所川原で出土したものだ。
うん。やはり面白い。
こうして一度に見ると、表情にもかなりバリエーションがあるのがわかる。
とくに上の画像のものなんてあんまり見ない感じじゃないだろうか?
顔の造形を最小限にしつつ、体は大きいが、装飾は線だけでなんだか控えめな印象を受ける。
やはり土偶は奥深い世界だ……。
縄文以外にも、弘前城から出土した江戸時代の遺物も展示されている。
まさかの手裏剣もあった。(実在したんだ……)
寛永通宝もある。
江戸東京博物館で学んだやつだ。
しかしこれよく見ると全然同じ形してないな……。
大体銭の形をしていればOKだったのだろうか。
というわけで考古館も終了。
縄文成分を補給できた。
次回は庭園を見ていこう。
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