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どこでも引きこもれるとしたら【#どこでも住めるとしたら】

公式が募集していた【 #どこでも住めるとしたら 】という記事。

相変わらずnoteの人々は輝いている。
その輝きを見ると逆行したくなるのが自分だ。

まあ極論、お金があればどんなところだろうがなんとかなる。
熱帯のシンガポールだってエアコンガンガンであそこまでなったのだから。

なので自分はあまり貯金のない引きこもりニートという前提で考えよう。

人間、休みたいときもあるからね!



かくいう自分も、かつて2年のニート期間を過ごした。
それは実家ではなく、東京の賃貸である。

もちろん家賃もかかる。

買い物も自分でしなくちゃならない。

はっきり言って良いことなんて皆無だった。


でもそういう期間も人生には必要なのだ。

そう、必要……

(いやあれ必要だったか……?)


……まあ必要だったかどうかはともかく、安心安全な引きこもり生活を考えてみよう。



【寒冷地は避けよう】

もちろん寒冷地はアウトである。
とくに雪がドカドカ降るところは絶対に避けねばならない。

ああいう土地はしっかりと自立した人間が住む場所だ。
引きこもる場所としては全くもって適さない。

自分だって北海道は大好きだし、青森も愛しているわけだが、あの冬の厳しさを乗り越えるのは相当な覚悟が必要だ。

暖房費の負担はもちろん、雪かきなんてあったらもう大変である。
金銭的にも、時間的にも、肉体的にも、雪国はかなりの負担を伴う。

とある女性が言っていた。

だめよ……寒さは本当にだめ。
人間はね、寒さと飢えでどうしようもなくなってしまうものなの。
昔、暖かい服もなく、寒さに震えていた頃……思い出したくもない。
寒さはだめよ……。

誰?

もう誰が言ってたか本気で思い出せないが、とにかく寒さはヤバい。

寒さによる気分の落ち込みは、引きこもりの抱きがちな世間に対する申し訳なさを更に助長する可能性もある。

そして自分の実家は田舎の寒冷地なわけだが、毎年タンクに大量の灯油を補充し、それをワンシーズンで何度も使い切る生活を見ていると正直きつい。

凍結防止帯にかかる電気代も凄まじいものがある。

引きこもるのであれば、雪国は避けよう……!



【大きな図書館がある場所にしよう】

図書館は最強の施設だ。
自分も大人になってようやくその重要性に気づいた。

よく本屋の利点として「偶然の出会いがある」というものが挙げられるが、これは図書館でも可能だ。

そして今の図書館は蔵書がネット上で検索出来たりもするので、気になるジャンルの単語を検索するだけで山ほど本が出てくるし、貸し出し状況もわかる。「行ってみたけど借りられてた…」なんてことがなくなってとてもいい。

更には電子図書の普及も進んできて、電子化された本を借りることができるようになってきた。もちろんPC・スマホの各OS対応である。

更には、図書館司書の方々にレファレンスをお願いすることで、自分では見つけられなかったであろう資料や、疑問解決の道筋を提示してもらうことも可能だ。

しかし図書館にも規模の大小はある。
本当に小さな図書館から、新しい本もすぐ揃えてくれるような大きな図書館まで、千差万別だ。

これは間違いなく大きな図書館が良い。

図書の取り寄せというサービスもあるものの、読みたいときに読めないというタイムラグがもったいない。

引きこもりニートでも知識は補充したいもの。

図書館、活用しよう。



【ネット回線がまともな場所を選ぼう】

ネット回線は大事だ。
もちろん光回線であることは必須条件だろう。

「そんな速度いらんわ」という人も当然いるだろうが、どうせ今後はもっとコンテンツのデータ量も増えるのだ。
データの受信を待っている時間が無駄なので、速いに越したことはない。

そういえば、スペースXのStarlinkが今注目を集めており、速度も200Mbpsほど出て月額6600円という光回線並のお手頃価格になってきたという。

あれならどんな田舎だろうが、果てはキャンピングカーだろうが、快適なネット環境を構築できる可能性が出てきた。

さすがはイーロン・マスクである。


しかし、引きこもるのであれば光回線はやはり気にしたい。

なぜなら光回線が来てるような地域は、そこそこの利便性を持ち合わせた地域である可能性が高いからだ。

現状で光回線が無いような地域が、少子化とコンパクトシティ化が叫ばれる日本で今後どうなっていくかは保証できない。
(もちろんそういう地域のためのStarlinkではあるが)

正直自分はStarlinkに興味津々なので、nuro光の月額を下回ったら試してみようかなという気はある。

第二世代のStarlinkでは海底ケーブルを介さない通信を行えるようにするらしいので、速度や安全性を含め、今後の情勢次第ではかなり重要なインフラになる可能性もありそうだ。


なんだかKDDIも既に提携しているらしい。

まあとにかく、ネット回線は大事!

引きこもりにネット環境は必須だからね!!



さて、他にも「安いスーパーあったらいいよね!」とか、「駅の近くがいいよね!」とか、いくらでも条件なんて出てくるわけだが……

そろそろ「さっさと明確な場所を言え」という人もいるだろう。

ちなみに自分が安心安全な引きこもりを行ったのは江戸川区だった。

もちろん上で挙げた条件をしっかり達成しているのは言うまでもない。

・雪は全然降らないし、冷暖房費も最小。
・図書館は当時は気にしてなかったが、調べたらめっちゃあった。
・自転車でふらっとディズニーランドや葛西臨海公園にも行ける。
・ゴミ出しも江戸川区のほうが実家の1000倍楽。
・近所付き合いも皆無なので、引きこもりでも安心。
・スーパーも田舎のイオンより安い店は逆に都会にある。(OKとか)
・引きこもりをやめた際にも、都会だったら仕事も探しやすい。


……もちろんデメリットがないとは言わない。

都会のゴミゴミした感じは江戸川区にもしっかりあるし、まともな広さに住もうと思うと相応の家賃が要求されてしまう。

そして個人的にはあの異常な人の多さがやっぱりこたえる。

あれほど自分の希望条件をクリアしていても、今また東京に住むかというと悩んでしまうところだ。


……なんだか自分の経験したものを紹介してるだけになってしまったので、

職場の人が勧めていた場所も紹介しよう。


それは……

福岡である。



【福岡はいいぞ!!!!】


なぜか自分の職場の人は、こぞって「住むなら福岡だ!」と断言している。

実際に福岡に住んでいる人も、住んではいないけどよく遊びに行く人も、「福岡は最高だぞ!!」とテンション上がりまくりだ。

……では、福岡の魅力を存分に紹介していこう。


まず、山と海が近い。(大事)

以下の画像は、同じ縮尺の福岡東京である。

福岡市
東京

画像を見ると、東京は緑要素がいかに少ないかがよくわかるだろう。

もちろんところどころに公園があるのでそれで十分な人もいるのだろうが、山の空気を感じたい人にとってはひと手間かかる。

でも福岡なら山も海も気軽に行けるのだ。
そして海や山が近いがゆえに、魚と野菜が安いなんて話もある。


福岡市は圧倒的なコンパクトシティ化がなされているのが特徴で、特に空港は都市のど真ん中にあり、飛行機を使う際の利便性が半端じゃない。

福岡空港から博多駅まで、驚愕の5分である。

福岡空港の就航都市・路線は、国内線27路線、国際線14路線だ。
自分のド田舎の空港にも飛んでいるレベル。

そしてもちろんLCCもあれこれ揃っている。
国内外の旅行が趣味の人にとってこれは凄まじい利点だろう。

天拝山より空港を望む(ひっきりなしに飛行機が離着陸する)

そして福岡はもちろん大都会である。

お店もいっぱい、活気もある、文化的な遅れもない。
それどころか最近は先進的な面白い人達が集まっているという話もある。

自分が感じた問題点としては、福岡の中心部はみんな服装がオシャレなので、自分もオシャレしないとヤバそうな雰囲気があるところだろうか。
(まともな服を買えよという話だが)

また、都会なので美味しいお店もいっぱいだ。
もちろん自分のような人間用に、安いチェーン店もしっかりある。

あと、ネットでは修羅の国なんて言われることもある福岡だが、福岡市に関しては夜も普通に出歩いて問題が起きたことはなかった。
(北九州市は知らない)

そしてなぜだか家賃も安い
少し中心地から離れれば安いのは当然として、
なぜか中心地でも安かったりすることもあるのが福岡市だ。謎である。

・海と山のおかげか物価も安い
・東京だろうが外国だろうが、速攻飛行機で飛べる。
・東京と比べたら人も少なくて快適
動物園や博物館のような文化施設もある。
も全然積もらない。
・なぜか家賃も安い
醤油がとろっとしてて美味い。


なんだこの最強の土地は……?



なんだかもう引きこもる用途に使うにはもったいない気がしてきた。

というか今すぐにでも福岡に移住したほうがいいのではないかと思い始めている。

(自分は都会は苦手なので、ちょっとだけ福岡から離れたところで)


というか、『引きこもりでも普通の人でも、住みやすいところは同じ』という当たり前の結果になってしまった感がある。

まさか他の人とは違う記事にしようと思ったら、めっちゃまともな移住先について語ることになるとは……。


人口減少からのコンパクトシティ化が叫ばれる昨今、やはり小さくまとまってるのは便利なんだなと福岡が既に証明してくれている気もする。

もちろん自分は福岡で長期間過ごしたりしたわけではないので、実際に住んでいる人は色々と思うところがあるのかもしれないけれども。


……うん、今年は福岡に行きたいな。

そしてあのねっとりした醤油を買わねば。


福岡、オススメです。


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