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デジタルスケールによって得られた、自分の人生では触れることのなさそうな気付き

重量計? 計量器? デジタルスケール?

なんだか呼び方が安定しないが、つまりこれである↓

元々は芋ういろの砂糖の量を調査するために買った、TANITAのデジタルスケール

芋ういろ以外で使うことなんてないんだろうなと思っていたこの製品だが、もはや日々の料理を始めとしてガジェットの重量測定にも使うわ、コーヒーを作る際の湯量の把握には必須だわ、

もはやなくてはならない必需品に昇格してしまった。

(今までの一人暮らし生活では一切必要としなかったのに……)


これから一人暮らしをする人にはデジタルスケールの可能性の高さを知ってほしいものだ。



そんなある日、

もはや作業PCの横が定位置になったデジタルスケール。
そこになにげなくコップを乗せた

(場所的にちょうど良いことに今更気づいたので)

どんな作業環境だ


そのとき、天啓が舞い降りたのである。


(電源を入れてみなさい……)


えっ、なにその天啓……?


まあでもせっかくなので、デジタルスケールの電源を入れてみる。

表示されたのは「0」。

一体この行動に何の意味が……?

……変な天啓もあるものだ。

不思議に思いつつコーヒーを口に含む。美味い。

そしてまたコップをデジタルスケールの上へ………


……こっ、これは!!!


そこにあったのは、「−45g」の表示。

おいおいこれは……! 

”飲んだ量がわかる”ってこと!?



世の中であらゆる「見える化」が叫ばれている中、果たして1g単位で、一口単位で、飲み物を測った例などあるだろうか?

飲酒量を把握するために、飲んだ缶のバーコードを読ませて云々というアプリがあるらしいが、一体誰がそんな面倒な作業をするというのだろう。

しかしこのデジタルスケール方式なら、一口飲む度に、

今50ml飲んじゃった…
今度は37ml…
僕は今こんなにお酒を飲んでいる…!

という圧倒的高頻度な飲酒量把握が可能なのだ。

ただ「今」を見つめ、自分のあり方を問う。
まるでのようなこの方式は、飲酒量の減少に画期的なのでは……?


そしてただただ見ていて面白いというのもある。

自分は一口でどれだけの飲料を取り入れていたのかなんて、今回初めて知った。

こりゃ凄い発見をしてしまったな……!!



……まあでもこうやって文章にすると、

だんだん冷静になってくるものだ。

面白いなとは思ったが、1ヶ月後も面白がっているだろうか?

(正直2日で飽きた。そのうち表示消えちゃうし…)


そもそも自分は酒も飲まないし、水を飲むのが大事と言われる昨今でも、水分量の把握なんてボトル単位とかで行っていそうなものである。

それを1g単位で測ったところで……ねぇ?


しかしまあ一応、世紀の大発見かもしれないのでGoogle検索をする。

計量器 デジタル 飲んだ量」っと。(なんだこの検索)

すると、思いもよらず赤ちゃん情報が出てきた。

『ベビースケール』……?


赤ちゃん関係は自分には極めて関わりがないと思われる分野だが、こういう偶然の出会いを大事にしよう。

調査に入る。

どうやら飲んだ母乳の量を把握するために使用するのがベビースケールのようだ。

……思わずハッとする。


確かに哺乳瓶で与えるミルクと違って、母乳の場合はどれだけ赤ちゃんが飲んだのかなんて把握ができない。

だが赤ちゃんの体重の前後を比較すれば、飲んだ量の可視化が可能となるのだ。

新生児は3時間おき1日に7回以上授乳する機会があるらしい。
そして1日に10mlずつ量が変化していく。

<一般的な哺乳量の例>
※新生児の体重によって変化します。
生後1日目 20ml/1回
生後2日目 30ml/1回
生後3日目 40ml/1回
生後4日目 50ml/1回
生後5日目 60ml/1回
生後6日目 70ml/1回
生後7日目 80ml/1回

新生児の母乳量はどれくらい?授乳間隔・回数も。わからないときの測り方もhttps://epark.jp/kosodate/enjoylife/k-breast-for-newborn_10404/

そう、自分が意味なんてないと思っていた1g単位の把握が、赤ちゃんにとっては極めて重要な意味を持ってくるのだ……!

そしてそのためのベビースケールである。

しかもよく見たらこれもTANITAだった。

さすが何かを計ることにおいてはかなり手広くやっているらしい。

でかい
授乳量表示

まあでもこういうベビースケールを使うのは、生まれてから3ヶ月くらいなものらしい。

3ヶ月のために割と高いこの商品を買うなんて大変だなあ……。

……と思ったらレンタルもあった。

さすがTANITA。抜け目がない。

レンタル料金

まあ使わなくなったら邪魔になるサイズだし、レンタルは正解なのかもしれない。


そして調べたら、10倍の値段病院用ベビースケールもあるらしい。

やはり病院ともなると、より高精度なものを使っているようだ。

(たっか)


いやはやこんな世界があったとは……。



そんなわけで、謎の天啓によって意味不明な流れから子育ての大変さの一端を垣間見たのだった。

実際にはこれ以外にも山のように気を使うことがあるのが子育て。
これはやはり、周囲の支えがかなり重要に思える。

自分も支える機会があったら助けたいなという気持ちが湧いたが、あんまり機会がなさそうな気配も同時に感じるのが正直な所。

……せめてこの無駄に時間のかかった記事が、
少しは誰かの役に立ってくれることを願おう。



(自分の母親も子育て大変だったんだろうな……)


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