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【つながる旅行記#50】いざゆかん松山城へ Part.2(天守)

前回、どうにか登山を終えて天守の前まで到着した。

松山城天守

かかった時間を見ると、下から天守の前まで来るのに25分くらい
とはいえ平坦な道ではなく基本的に坂なので結構なものだ。

夏に来たら汗だく不可避だな……。(この記事では3月)

では早速入っていこう。

いきなり多方向から攻撃されそうな場所に入った。

こんなところに攻め込まされるなんて、戦国時代過酷すぎだと思う。

横からめっちゃ撃たれる仕様
石垣の上に並んで撃つ

建物の中に入った。

もう攻めた人間がここに来るまで生きてる想像が出来ないくらいの堅固さだったように思う。やっぱり戦国時代の城は相手を殺す気満々だ。

中は鎧兜や加藤嘉明に関する展示があるのだが、その中に刀の重さ体験があった。これはスルーは出来ない。

実は子供の頃に学校行事で刀鍛冶のところに見学に行ったことがあり、本物の刀を持たせてもらった事があった。

その時の感想は「おっも!!!
こんなもん振り回して戦うとか無理だろ……と思ったのを覚えている。

大人になった今、刀を持つ。

ググッ……

まあ、いけなくもないかな?


何とも言えない感想である。

持てなくはない。
しかしずっと振りたくはない。

そんな感じ。


調べてみると、どうやら刀というものは大体1kgくらいの重さのようだ。(鞘含まず)

1kg……牛乳パック1本分か。

みなさんも試しに牛乳パックを持って刀を体感してほしい。
実際にはなんたらの原理とやらで長いほうが重く感じるようだが、
まあお試しなのでこれでいいのだ。

ちなみに自分は牛乳パックを持って強く振った結果、
手からすっぽ抜けて牛乳が床にちょっと飛び散った。

やっぱり牛乳パックで試すのはよしたほうがいい。

こういう落書きを集めた本とかほしい

木の継ぎ方を見ていると、大工から相当なインテリジェンス要素を感じる。
なにがどうなったらこんなものを思いつくのだろうか。

これも狭間だが、真ん中の仕切りは邪魔じゃないのだろうか

外を眺める。
ちょうどよく生命大躍進の展示を見た愛媛県美術館のある広場が見えた。
やはり広い公園であることがよく分かる。良いなあ。

恋人の聖地の二の丸庭園も見えた。
上から見るとまたなんとも面白い形だ。

歴史を感じる材

そんなこんなで最上階に着いた。
景色を楽しむとしよう。

遠くに海が見える
おぉ……

さすがは天守。
素晴らしい見通しの良さだ。
今はビルの立ち並ぶ街並みも、昔はどんな感じだったんだろうか。

遠くに見える海に感動しつつ周囲を見ていると、
街中にぽつんと山がある事に気づいた。

ぽつんと

なんだか福島の信夫山(#18)を思い出す。
あれも街中にぽつんと存在する良い山だった。

試しにズームしてみよう。

!?


なぜだかわからないが西洋風の城郭が建っている。

公園らしい

Googleマップで調べてみると、どうやら松山総合公園らしい。

公園にあんな面白い建物があるのか……ちょっと行ってみたくなった。

本丸の広場も見える
よしあきくんの後ろ姿(ひこにゃんではない)
お腹すいたな…
急な階段

大洲城と変わらぬ急な階段を降りて戻ることにする。

天守巡り……ハマるかもしれないな。


天守から見えた食事処でご飯にする。

なんだか城巡りにハマる人の気持ちがわかってきた。
とりあえず、上からの景色は最高だ。
あとはここに城の知識や歴史の知識、更にはその土地のあれこれを知ることで、見える景色も更に楽しくなるはずだ。

城巡りを本当の意味で楽しむ人というのは、なかなかの知識や教養が必要なのかもしれない。(あと体力も)

人生を通しての趣味としてはかなりいいなと思えた。
登ってみてよかったな。

壁にウミガメ
味は普通!!

さあ、帰ろう。

せっかくだし別ルートで下りることする。
実は松山城へのルートはいくつもあるのだ。

ロープウェイ・リフト乗り場

そう、松山城は下からロープウェイまたはリフトで登ることができる。
25分かけて登山することは別に必須ではないのだ。

夏に来たら絶対こっち使おうと心に誓った。

まあでも今回は使わずに下りる。
まだ体力は余っているのだ。
日頃無駄に歩いていたおかげなのかもしれない。

リフトが見える
根本すごいなおい……
左に並ぶ「坊っちゃん」の登場人物たち

ということで下山完了。

良い登山城巡りだった。
松山市民は松山城に通っているだけで健康になれそうだ。

正直、松山に住むのも良いかもしれない。


前に坊っちゃんを読了して、「坊っちゃんは松山ディスり小説では?」と書いたが、なぜそんな小説を松山市が町おこしに使っているのか、自分は不思議に思っていた。

なぜかといえば、坊っちゃんの作中での松山市の描かれ方は、
まさに「クソ田舎」として表現されているからだ。
今は松山観光の大事な要素である坊ちゃん列車も、作中では「マッチ箱のような汽車」と表現されており、正直良い意味で言っているわけではない。
しかもラストには松山を「不浄の地」と貶して東京に帰るのである。(色々あったせいではあるけども)
自分だったらこの小説を町おこしには使わないだろう。

しかし観光を終えてみると、坊っちゃんをこうやって利用できている理由がわかったような気がする。
#46でも触れたが、いまや松山市は四国一の大都市で人口は50万人
もう坊っちゃんで馬鹿にされていた頃の松山とは違うのだ。
だからこそ坊っちゃんを観光のネタに出来るし、ホテルの引き出しにも入れることが出来る。
どうだ今の松山は!!」という自信があるからこそ出来ることなのだ。

松山市、つよい。

自虐ネタもいける

そんなこんなで松山観光を堪能し、ひとまずホテルへ。

そして軽装になって買い出しヘ向かう。

晩ごはんを買うという目的もあるが、明日のための準備でもある。

明日はちょっとした挑戦をする。

果たしてどうなるか……。

とりあえずは鳴門金時ポテトを食べて、明日に向けて英気を養おう。

なんかドキドキしてきた。


ということで……


明日勝つために、

寝るぞ――っ!!!



~次回へ続く~


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