【料理】初めて食べる『SPAM』のお味はいかに?【スパム寿司】
みなさんはSPAMを食べたことがあるだろうか?
スパムメールの由来になったり、沖縄ではSPAM(スパム)のようなポーク缶が県民食になっているなんて話も聞くが、実は自分は一度も食べたことがない。
新しい試みは生活の彩りとして大事なことだ。
食べてみよう。スパムを。
さて、裏面の料理紹介もゴーヤチャンプルーになっており、やはり沖縄で多く消費されているんだなというのを実感する。
(とはいえ沖縄では、同じポーク缶でもTULIP(チューリップ)の方が塩分少なめで使いやすくて馴染みがあるなんて話も聞いたが)
名称はランチョンミート。
ランチョン(luncheon)の意味は昼食会なので、「昼食会の肉」……?
輸入者はあの伊藤忠商事で、100gあたり316kcal。
自分がよく食べる豚バラ肉は100gで366kcalなはずなので、そっちよりは多少カロリーが低いが、塩分には注意だ。
先ほどもチラッと述べたが、スパムは塩味が他より強いらしいのだ。
ではさっそく開けていこう。
缶切りのいらないこの構造を考えた人は天才だなと思いつつ。
……そして中身が出てこない。
まあこんなことは下調べの段階でわかっていたことである。
というわけで、コーヒーを淹れるときに使ったお湯の残りにスパム缶を漬ける。
こうやって缶の下あたりを温めるだけで、中で固まっていた脂肪が溶けて中身が出てくるという攻略情報は仕入れていたのだ。
そんなわけで、綺麗に出てきた。
では料理といこう!
スパムを切っていく。
1cm厚だと約45gくらいだろうか。
そして焼く。
……美味しそう!!
そしておもむろに玄米のパックご飯を握り始める自分。
〜完成〜
いやー美味しそう!!
(まあ寿司というかご飯の上にスパムを乗せただけなのだが)
そして江戸東京博物館で見た江戸時代の寿司レベルに1個がデカい。
実は既に世の中には『スパムおにぎり』というものが存在するらしい。
しかもそちらは海苔を巻くという手間が更にかかっており、正直おにぎりっていうよりもこれこそ寿司なんじゃないかと思える見た目をしているのだ。
まあそれはともかく、さっそくいただこう。
まずは焼いてない方から。
(ハムッ……)
……うん、普通に美味しい。
でも確かにこれは塩気が強めかもだ。
寿司(というかおにぎり)の今回の場合は、まだこの塩気が許される感じではあるが。
では次は焼いた方を。
(ハムッ……!)
うん!こっちの方が表面のパリパリ感が出て良い感じ!!
やはり追加の手間をかけただけある!
……まあ味は相変わらず塩気が強いけども。
この塩気の強さを活かして、焼いたスパムとたまごとブラックペッパーだけで炒めてみる。
するとこちらはスパムの塩気が良い感じに作用し、追加の塩を使うことなくちゃんと味がついて美味しくできた。
なお、この塩気の強さが保存性に一役買っているらしい。
しかしこんな肉肉しいものを数年後も食べられるというのは、本当に缶詰はすごい発明だったんだなと実感する。
そんなわけで、塩気さえうまいことコントロールすればスパム缶は保存食としても優秀で良いなと思った。
災害対策にいくつか持っておいても良いし、料理がめんどくさすぎるときに簡単に味の濃いものが作れるので、ローリングストックとしてかなり良い選択肢かも。
……だがまあ、問題もある。
原産国がアメリカであるこのスパムは、円安の影響をモロに受けたのか、現在めちゃくちゃ値段が上がっているのである。
自分がスーパーで買った時は600円を余裕で越えていたような……?
まあ普通の豚肉が100g200円を越えていることもある昨今、340g入りの保存食であるスパムが600円なのはわからんでもないけど……。
これが2022年前半の沖縄では通常価格でも400円ほどで、最安で198円だった頃もあるというので、一気に世界が変わった感があるのは否めない。(沖縄はそもそもポーク缶が安いそうだが)
価格ゆえに我が家ではスパム生活は始まらない可能性が高そうだが、余裕のある方は選択肢として考えてみてはいかがだろうか。
なお減塩タイプもあるようなので、多くの方はそっちの方がいいかもしれない。
……なんにせよ、まだ安い頃に出会っておきたかった!!
そんな初めてのスパム体験記でした。
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