東京大学の博物館へ潜入した話
有名な大学にはわりと博物館があったりするものだ。
となればやはり東京大学には行かねばならない。
一体東大の博物館はどんな感じなのだろうか……!
ちなみに時系列でいうと、東京藝術大学の博士審査展に行く前日である。
なので足の状態はまだマシ。
だから歩いてしまった。上野駅から東京大学まで。
距離にすると大体2kmくらいだ。
歩けない距離ではない。
ほどなくして東大に到着。
有名な赤門は閉鎖中だったので、別のところから入る。
さすが昔から続く大学だけあって、年季が入った建物だ。
学んでいることは最新鋭なんだろうけど。
というわけで博物館である。
木金のみしかやってないので非常にレアだ。
さっそく入っていこう。
中に入るとまさに上の画像のようなボックスがお出迎えしてくれる。
中身の内容は実に多彩だ。
サイトの文章を以下に一部載せよう。
先人たちの残したものは、新たな知識の創出や継承に関わる重要なものであり、人々の好奇心もかきたてるのだ。
歴史に名を残している名だたるメンバーのアイテムを揃えたボックス。
そこで自分が興味を惹かれたのは……!
あぁ!なんと見事な叉状研歯だろうか!
上下で抜歯の跡もある。
縄文・弥生の人は、こうやって歯を抜いたり謎の溝をつけることで成人の証にしたりしていたのだ。
現在歯医者通いが続いている自分にとって、歯の話は非常に興味深く感じるタイミングだ。
こんなに削っちゃって、水とかしみて痛くなかったのだろうか?
健康な歯を抜くのって大量出血リスクがあるけどどうだったの?
あれこれ考えが浮かんでくる。
大昔は集団に受け入れられるのは大変だったんだなぁ。(肉体的に)
なんだか凄い物体もあった。
なにを考えたらこの造形に行き着くのだろうか。
これは思いっきり人の顔だ。
しかし頭は壺みたいに何かを入れられる構造になっており、
底面は広がっていて抜群の安定感を誇っている。
あまり見ない構造な気がするが、何に使ったんだろう?
なんか花とかいっぱい入れたらアルチンボルドの作品みたいになりそう。
この大量の骨は、動物園の動物たちの第二の生涯。
動物たちの死体は無駄にせず、博物館職員の手によって処理作業を行い、研究に利用されている。
動物園は動物の研究機関だとは聞いていたが、骨になってからも博物館で活用されていたんだなあ。
なんだか物凄い攻撃力高そうな足をしたニワトリの剥製があった。
ベトナムの在来品種ドンタオというらしい。
なんなんだこれは……。
自分はニワトリの奥深さも知らなかったようだ。
空間収集というものがあるらしい。
まさかのジオラマ好きにとって最高の展示があるじゃないか……!
こうしてみると世の中には面白い建物がいっぱいだ。
こういう模型作るだけで暮らしていける仕事とかないんだろうか……。
いやはや素晴らしい展示だった。
歴史的な展示ももちろんだが、まさかミニチュア的なものまで楽しめるとは思わなかった。
動物園の見方も変わったような気がする。
理解するために全力で活用する姿勢を感じた。
さて、せっかく東大に来たわけだし、ちょっと校内をうろついてみよう。
今後東大に来る用事もまずないだろうし。
イチョウがとても綺麗だ。
なんだか森があったので入る。
東大は学内にこんな池まであるのか……!
想像以上に自然たっぷりなキャンパスだった。
ではそろそろ帰ろう。
明日はもっと歩くから……。
(東京国立博物館と東京藝大美術館と東京都美術館を1日で回る)
そんな感じで、東大巡りは完了したのだった。
皆さんも機会があればぜひ行ってほしい。
とはいえ「東京大学なんて気軽に行けねぇよ!!」という方もいるだろう。
そういう方には以下のリンクをどうぞ。
さすがは東大である。大半の収蔵品がネット上で見られるのだ。
しかも長文の説明付きで。
(ある意味こっちのほうが良いな……)
そして自分が戦利品のごとく貰ってきたウロボロスという冊子があるのだが、これもネットで見れる。しかもカラーで。
やはりもう情報はいくらでも転がっている時代なんだなあと思う。
あとは受け取り手側が検索して受け取りに行けるかどうかなのだろう。
やる気のある人にとっては素晴らしい時代が来たのかもしれない。
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