絵画からイメージ作曲2021.9.30(17)
「紅葉」トムソン
戸外で制作し、
アイデアのむくままに描くトムソン。
この絵も構想とかなく、筆も止まることなく描き上げた感じがします。
アンダンテでゆったりとした色彩の遊びをイメージして、変ロ長調になりました。
カナダの七人会(訳注:1920年から1933年まで活動したカナダの風景画家7人のグループ)のメンバーと同時代の風景画家トム・トムソンは、400点以上の油彩画の小品を遺しました。
支持体には木製パネルやカンヴァス、合板、葉巻入れの蓋などを使い、制作をするのは戸外。筆のおもむくままに素早く仕上げたスケッチ。
画家にとっては、ドローイングのようなこの描法こそ、アイデアや思考、感情、知覚をありのままにその場で表現するために最も適したやり方だったのです。
日没、雷雨、北方の明かりといった事象の観察から生まれた作品は、視覚に訴える、ユニークな日記のよう。
デイリーアートより