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自由な詩「たずねた記憶」

たずねた記憶


昔たずねた村の記憶
一日の終わりが来て
また、村中に音楽が流れ出す
家族のこと思い出し
男も女も安心の笑みで別れていく


昔たずねた街の記憶
南国もどきの街路樹が並び
遠近法そのままのように続いている
そして、
若者のおしゃべりの上に陽が沈んでいく


昔たずねた人の記憶
人格を重ね着しているかのような
漫画のような あの人からもう一度
苦労話を聞いてみたい

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