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受け継ぐ表札
玄関にかけていた亡き祖父の名前の入った表札。
もうすっかり家の経年変化というか風化に馴染んでいたけれど、
せっかく空き家になった古民家に「つぐみ」という名前を付けたし、
表札も変えようという気に。
![](https://assets.st-note.com/img/1709911818590-ANoceYwDF4.jpg?width=800)
ちなみに、「つぐみ」という名前に辿り着いたのは
数年かかっていて、考えはするもあまりしっくりこない。
満ちる・たゆとう・かすみ・植物や色の名前、、
いっそのこと「あまるべ」とここの町名にしようかとも思ったり。
つぐみは、当時みていたドラマの子役の名前。
可愛い名前だなー、あ、愛される名前になるかも。
とそんな一致がきっかけですが。
調べるとこれまたいい。
冬にやってくる渡鳥。鳥言葉は「成長する心」
20代半ばから本気で古民家のこと守りたい、継ぎたいの一心。
古民家を長生きさせたいし、さらに成長させたいし、自分も成長したい。
そんな想いとリンクした気がして名前がこれだっ!と決まりました。
インスタグラムでも別のことばで書いています。
ちなみに、が長くなりましたが、表札に戻ります。
新しく作るよりも、やっぱりわたしは、あるものを使い続けたい。
その考えが根付いていて、長年かけられていた表札を磨き、
仲の良い仏師さんにみてもらい、相談しました。
すると、できると思う。のお返事。
今まで使われてきた木材で新たに名を刻むことに!
イメージを固めるために、ごはんおわりに、夜の看板めぐりが始まります。
気になる看板を撮りためて、既存の建物やこれからのつぐみを想像します。
いつしか、カメラフォルダは看板だらけになるのですが、
最終いいなと思った候補。
![](https://assets.st-note.com/img/1709911100941-EXGWIarf6b.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1709911101844-Lmbr83tf38.jpg?width=800)
白字が好きみたいとここで気づく。
表札に使われるような白は胡粉(ごふん)を使うそう。
胡粉の成分は、牡蠣・蛤・ほたて等の貝殻だと、、!
海好きにはたまらない素材。呼ばれてるみたい。
雨晒しで凸凹がはげしかった木の表面を削ってもらい、
![](https://assets.st-note.com/img/1709912431680-c8h848RQIk.jpg?width=800)
祖父が作っていた瓦と、わたしが担っていくつぐみを
表札の中で共存させたい。という気持ちも込めて
イラストを入れてもらうことに。いろいろ描く。
![](https://assets.st-note.com/img/1709911101996-LDIWY0mejy.jpg?width=800)
ついに完成^^
思い描いていた以上に素敵なものとなって戻ってきた。
![](https://assets.st-note.com/img/1709911094534-oTdE6CPVD0.jpg?width=800)
これからはこの表札で時を紡ぐ。
新たなスタート。
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