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受け継ぐ表札

玄関にかけていた亡き祖父の名前の入った表札。
もうすっかり家の経年変化というか風化に馴染んでいたけれど、
せっかく空き家になった古民家に「つぐみ」という名前を付けたし、
表札も変えようという気に。

ちなみに、「つぐみ」という名前に辿り着いたのは
数年かかっていて、考えはするもあまりしっくりこない。
満ちる・たゆとう・かすみ・植物や色の名前、、
いっそのこと「あまるべ」とここの町名にしようかとも思ったり。

つぐみは、当時みていたドラマの子役の名前。
可愛い名前だなー、あ、愛される名前になるかも。
とそんな一致がきっかけですが。
調べるとこれまたいい。
冬にやってくる渡鳥。鳥言葉は「成長する心」

20代半ばから本気で古民家のこと守りたい、継ぎたいの一心。
古民家を長生きさせたいし、さらに成長させたいし、自分も成長したい。
そんな想いとリンクした気がして名前がこれだっ!と決まりました。
インスタグラムでも別のことばで書いています。

ちなみに、が長くなりましたが、表札に戻ります。
新しく作るよりも、やっぱりわたしは、あるものを使い続けたい。
その考えが根付いていて、長年かけられていた表札を磨き、
仲の良い仏師さんにみてもらい、相談しました。
すると、できると思う。のお返事。
今まで使われてきた木材で新たに名を刻むことに!

イメージを固めるために、ごはんおわりに、夜の看板めぐりが始まります。
気になる看板を撮りためて、既存の建物やこれからのつぐみを想像します。
いつしか、カメラフォルダは看板だらけになるのですが、
最終いいなと思った候補。

白字が好きみたいとここで気づく。
表札に使われるような白は胡粉(ごふん)を使うそう。
胡粉の成分は、牡蠣・蛤・ほたて等の貝殻だと、、!
海好きにはたまらない素材。呼ばれてるみたい。

雨晒しで凸凹がはげしかった木の表面を削ってもらい、

祖父が作っていた瓦と、わたしが担っていくつぐみを
表札の中で共存させたい。という気持ちも込めて
イラストを入れてもらうことに。いろいろ描く。

ついに完成^^
思い描いていた以上に素敵なものとなって戻ってきた。

これからはこの表札で時を紡ぐ。
新たなスタート。

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名前の由来

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