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ボードゲーム記憶力リプレイチャレンジ@テラノヴァ

面白いボードゲームを遊んでいる時間が好きというのは当たり前として、ゲーム終了後に「あそこでああ動いたのが良かった」だとか「やりたいことを先に押さえられて辛かった」だとか「あのアクションって強いの?」とか片付けしながらいわゆる感想戦に盛り上がったり、家に帰りながら一人脳内反省会を開くのも、とても好きな時間だ。
そういう時間がリプレイ欲を上げるし、それが自然とでてくるゲームはいいゲームだと感じる。

流石に将棋や囲碁のように記録を取ってゼロから並べ直すということはやったことがないが、定例会を開いて同じゲームを何度もプレイしてみんなで意見を出して研究する、そういった試みも楽しそうだしいずれやってみたい。私の好きなテラミスティカはまさにそういった研究向きだし実際BGGのフォーラムを覗くと、あるセットアップに対するオープニングムーブなど、様々な戦略が(盛んとは言わないが)話されていたりする。

閑話休題。
そんなプレイの思い出しの中で、他人の手というのは印象に残った部分しか覚えていなくとも、自分の手、特に序盤の動きに関しては初手からの考え方の流れで概ね覚えているものだ。

というわけで(強引)、今回は2週間前の2月14日(金)に行ったテラノヴァを、記憶力を頼りに自種族分だけでもリプレイしながら振り返りしてみようという試み。

種族能力や大まかな考え方などは以前の記事を参照。

チャレンジスタート!

目指す最終局面

記録として残っているのは以下の写真2枚。ここにたどり着きたい。

最終局面 盤面


最終局面 種族ボード

セットアップ

セットアップと初期位置と展開プラン

じゃんけんの結果2番手
セットアップに関しては間違いはないはず。

種族選択

初手番がサンドキャット(黄B)を選択。
自分は4Rの町5点に合わせやすく全体的に癖のないシードッグ(青B)を選択。
続いてレプラコーン(黒A)、フェアリー(緑A)と続く。
地形的に隣接する緑黒が共にいて、フェアリーは豊富なパワーと宮殿左で開拓力が高いので、青地形を奪われないように早めの展開が必要。

初期配置

最初の住居を隣接するように①の下の青に置くと、封鎖されていきなり詰む可能性が高い。1スコップで青の土地へ行ける②を選択。⑦は黒に右側を独占させないという意味合いが強く、序盤は触る気なし。

ボーナスタイル

フェアリーが順当に『2金、スコップ』、レプラコーンは『6金』を選択。
ここで選択肢は2つ

  • 『3パワー、船舶レベル+1』

  • 『4パワー、パス宮殿4点』

 4パワーあると初手『6パワー2スコップ』のパワーアクションが使える。ただ、初期位置的に船舶レベルが1ないとあまり有効ではなく、初手番のサンドキャットがどう動くかによっては使えない可能性もあるので無難に『3パワー、船舶レベル+1』を選択。
これによって1ラウンド目はプランA(本筋)とプランB(サブ)で大筋決まった。
サンドキャットは『4パワー、パス宮殿4点』

1ラウンド目:交易所3点

1ラウンド目終了盤面らしきもの
  1. 4パワーアクション:1スコップ+住居(A地点)

  2. 交易所(A地点)

  3. パス

    • ボーナスタイル:『3パワー、船舶レベル3点』

1番手黄色が初手4パワー7金。自分の初手のアクションが来る前だがセットアップ時点で計画したプランAを取るかプランBを取るか、ここが1つ目の大きな転換点。
A地点が黄色に取られたら4パワー船舶とボーナスタイルの船+1を使ってプランBで展開していくつもりだった。しかし実際には4パワースコップが残ったのでA地点を開拓。

また

  • B、Cの青地形は黄色が壁となっている

  • 黄色は1ラウンド目宮殿左に向かったためBに2スコップ使う余裕はない

  • 1ラウンド目が交易所点、2ラウンド目が住居

ということで2ラウンド目に住居建築を見送り、交易所にアップグレード。

結果的に船舶+1は無駄になったが、選択肢を広く持てたので間違ってはなかったと思う。

また、そこまで意図したわけではなかったが、

  • サンドキャットの3件目の住居が無収入で拡大に向かない

  • 『4パワー、宮殿4点』のボーナスタイルを残した

の2つが噛み合って黄色が1R宮殿を目指し、自分の動きが大分楽になった。

1ラウンド目は計画通りに動いているはずなので流石に間違っていないと思うが、1ラウンド目で2手しか行動してないって本当?

2ラウンド目:住居2点

2ラウンド目終了盤面らしきもの
  1. 4パワーアクション:船舶レベルアップ

  2. 住居(A地点)

  3. 住居(B地点)

  4. パス:船舶レベル1×3点=3点

    • ボーナスタイル:『2金、スコップ』

これで種族能力を使用しての左側の4つの開拓地が繋がるため町設立がほぼ確定。
4ラウンド目の町5点のラウンド得点のために次ラウンド以降は宮殿右+宮殿能力での交易所で町予定地の発展度7を確保しつつ、右側へ勢力を伸ばし、右に孤立している初期住居との接続を目指す。

ここまではほぼ間違いがないはず。問題はここから。

3ラウンド目:船舶レベル2点

3ラウンド目終了盤面らしきもの
  1. 4パワーアクション:7金

  2. 宮殿右(A地点)

  3. 船舶レベルアップ

  4. 住居(B地点)

  5. ボーナスタイルスコップ+住居(C地点)

  6. 宮殿右アクション:交易所(D地点)

  7. 4パワーアクション:船舶レベルアップ

  8. パス

    • 『2パワー、交易所2点』

宮殿右の能力を3回使うためにもこのラウンドで建築。
B地点は個人的にこのゲーム中最大の争点といえるポイント。ここを抑えたことで船舶レベル3で左右の間接的な隣接が確定。
拡大の状況や種族能力からみて、この時点でマジョリティ1位あるいは1位タイはほぼ確定したという読み。
あとは右側で2町目を目指しつつ最終ラウンドに住居をバラまくだけなため、プレイングというよりボーナスタイルの巡りに気をつける。

このラウンドの記憶、というよりもプレイングはかなり怪しい。3手目8金で船舶レベルアップするぐらいなら初手パワーアクションで船舶レベルアップの方が得だし、船舶レベル2点ラウンドなのに最後までパワーアクションが残っていたのかというのも。ただ、船舶レベル2になったラウンドの最後に1パワー貰えてピッタリ4パワーが3の皿に溜まって船のパワーアクションができたというのは覚えている。アクションの順番は若干前後しそうだが、おそらくやったこと自体はあっていそうだ。
結果的に一番得な形になったと言える。

B地点は狙われなさそうだという読みで宮殿より後回しだったのだと思うが、このラウンド中いつ建てても変わらない宮殿よりも優先すべきだったことは間違いない。反省。

4ラウンド目:町5点

4ラウンド目終了盤面らしきもの
  1. 宮殿右アクション:交易所(A地点)

    • 種族能力:町設立(6点8パワー)

    • 6パワーアクション:2スコップ + 住居(B地点)

  2. 交易所(C地点)

  3. 住居(D地点)

  4. 住居(E地点)

  5. パス:交易所数2×2点=4点

    • 『3パワー、船舶レベル3点』

3ラウンド目で河川を跨いで発展度7を達成していた左側の建物群を種族能力を使って町を設立し8パワーもらってからの6パワーアクション。B地点をぶち抜けたことで右も町にできることは確定。ただこのラウンドでの町設立には金が足りない。
3手目は5つ目の住居の2パワー収入より交易所の2金1パワー収入の方が最終ラウンドで使える可能性が高いため置き換え。
ここまでやって、このラウンド中に5ラウンド目に影響しそうなアクションも起こらなそうだったので次のラウンドの住居2点に備えてパスしたい。ただ、このタイミングではいいボーナスタイルがなかった。1手番前の黒が船レベル3点を持っていて、黒がパスした直後にパスして抑えるのが理想。
その後パスする可能性もあった黒が2手も動いて来たので住居を2つ置き5ラウンド目の点数が実質-4点となったが、青の地形を抑えることができてマジョリティ単独1位の可能性はグッと上がり、ボーナスタイルも抑えられたので正解だったはず。


このラウンドの1手目が全然思い出せなかった。というのもこのラウンド1手目2手目は入れ替えても成立し、入れ替わった方が自然だからだ。ただ町設立は2手目という記憶に関しては確実で、町設立を遅らせた理由が思い出せず、それよりも優先するアクションも見当たらなくて悩んだ。
そして最終的に思い出した理由は「町タイルで金とパワーどっち貰うのがいいかまだ考え中なので1手パス」だった。
そりゃ記憶から消える1手になるわけだ……。

5ラウンド:住居2点

5ラウンド目終了盤面らしきもの
  1. スコップ6金+住居(A地点)

  2. スコップ6金+住居(B地点)

    • 宮殿右アクション:交易所(C地点)

    • 種族能力:町設立(9点)

  3. パス:船舶レベル3×3点=9点

種族能力を使って2町目はいつでもできるので先に住居をバラまき。どこでもよかったのだが、この時点で点数2位の黄色へのカットになる可能性を踏まえてA、Bと置く。

4Rと5Rでは橋のパワーアクションが人気。土地の取り合いによって陸続きでの4建築物が難しくなったことと、素で立てると10金で高いため。この争いを無視できる上に更に柔軟性の高い町設立ができるシードッグの種族能力の強さを感じる。

最終得点

ここまで書いてからテラミスティカと違ってパワー受け取りのマイナスが無いので点数計算できることに気づいた。1パワーを1金にする変換はちょくちょく行っていたので金に関してはわからないが、ざっくり見て足りないことはなさそう。

  • ラウンド点:60点

    • 1R:3

    • 2R:9

    • 3R:11

    • 4R:15

    • 5R:22

  • マジョリティ:12点

    • 1位:12

  • リソース:(記憶の限りでは)2点

合計74点。
最終局面の点数に着地するので、チャレンジはほぼ成功と見ていいだろう。

やってみて

得点計算してみた限りでもほぼあっているはずなので、意外とやれるものだなと。正直3ラウンド目ぐらいでギブアップの予定でいたので、想定より大幅に時間がかかってしまった。
他種族の動きは大雑把にどう展開していったか程度しか覚えていないのだが、それでもここ多分危なかったよなという部分もある。それぞれの盤面で他プレイヤーがどう思っていたか聞いてみたいので、やっぱり詳しい感想戦というのもやってみたいなぁという思いが強くなった。
テラノヴァおよびテラミスティカ定例会したい。

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