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テラノヴァのコツ

テラノヴァを1回しかプレイしてないテラミスティカプレイヤーの戯言

テラノヴァは「拡大再生産」の「陣取り」ゲームである。
テラミスティカではないしガイアプロジェクトでもない。

TL;DR (文量が多い!という人はここだけ読んで)

テラミスティカプレイヤーも、そうでない初心者の人も、
アップグレードするな。住居を増やせ。』
という言葉を頭の片隅に入れておいてほしい。

1. アップグレードするな。住居を増やせ。

交易所は単純に弱い

交易所を作るのには7/10金必要であるとともに、住居1つを必要とする。交易所の1つ目の収入は2金1パワー。初手から交易所を建てた場合に建て替えになる2つ目の住居の収入は3金。タイミングによるが基本的に1金>1パワーなため、7金使って収入を落としていることになる。
さらにテラノヴァではパワーの受け取りが単純に直接隣接数となって、建物のパワーを参照しなくなった。テラミスティカのように、交易所単体で「-1点 2パワー」とはならないのも弱さに拍車をかける。

宮殿は出遅れる

宮殿の能力は非常に強力であり、できるだけ早く能力を開放したくなるが、直行したとしても最低21金必要になる。
1R目に目指す場合、多くの種族は初期15金なので、それに加え

  • 6金ボーナスタイル

  • 4パワー7金アクション

  • 2金以上のボーナスタイル(2種)+パワーフリー変換

  • 4パワーと宮殿パス点のボーナスタイル+パワーフリー変換

が必要。そして宮殿を建てたとしても、収入は宮殿からのパワー、ベース収入と住居1つの5金で2R目に動くことが難しい。さらにテラノヴァでは1スコップが6金であることで、テラミスティカで禁忌だった1R目素掘りが普通に起こる。近隣住民と初期位置によっては、2R目には手遅れということにもなりかねない。

住居は拡大再生産と陣取りを同時に行える

交易所で触れた通りアップグレードは盤面の建物数は変わらず収入の交換になるので、住居を増やすことが唯一の拡大再生産方法だ(後半の住居は収入が落ちるので厳密にはこの限りではない)。
これがテラミスティカであれば住居から得られるのはワーカー、交易所から得られるのは金だったため、住居をばらまくだけだと金が足りなくなる。また、司祭という最重要リソースの存在も大きい。
しかしテラノヴァではリソースが金(とパワー)だけになったことにより、単純に拡大するのが強い。これは簡易化の功罪だ。

そして交易所と宮殿にはない、住居のみの特性として新たな土地を専有するという点がある。得点する方法が減った分、ゲーム終了時のマジョリティ争いは最重要課題と言ってもいい。また、土地が5色となったため、3人以上のプレイでは必ず隣接色が存在する。さっさと掘り進めて自色の土地が奪われる前に住居を建てるべきだ。

2. 船レベルを上げろ

船レベルを上げると、土地の選択肢が大きく広がる。川を挟んだ自色の土地や1掘りの土地にアクセスできる。船レベル+1のボーナスタイルも同じ意味で重要だ。パワーも貰えることも考えれば、初手ド安定のスコップ2金のボーナスタイルより若干評価が高い。船レベルを上げて住居をバラまいて拡大再生産してマジョリティに勝て
テラノヴァでは司祭というリソースがなくなったことで全員が1R目から船レベルを上げることが可能になっていることから1R目初手からも十分にあり。
また4パワーで船レベルを上げるパワーアクションもあり、このアクションのコスパがぶっ壊れていると思う。「今すぐ取りたい重要な土地がありスコップが必要」というわけでなければ、このアクションを踏むのがド安定。

3. 2R目以降はパス点のボーナスタイルを取れ

基本的に各ラウンド得点に関連したアクションは1~3程度しか起こらない。そうなると、ラウンド得点も頑張って6点だ。しかも序盤にラウンド点に沿った動きをしてしまうと、ここまでの説明の通り拡大再生産についていけずに失速する。
対してパス点のボーナスタイルは拡大の動きを阻害せずに点数を稼ぐことができる。序盤は住居や船レベルのパス点、中終盤は一番点が取れそうなタイルを狙う。特に船レベルは最大9点、序盤から6点も可能なうえ、ゲーム中に値が減ることがないので2R目以降は可能な限り抑えるべきだ。


まとめ

テラミスティカの簡易版のテラノヴァだが、リソースが1種類になったこと、盤面の奪い合いの加速、得点方法の減少などにより、特に序盤に住居を置くことが非常に強い動きになっている。
この点を抑えることで勝利に近づくし、全員がこの認識の元プレイすることでまた違った面が見えてくるかもしれない。

そしてここまでの話から
(未プレイだけど)箱絵にもなってるSun Worshippers(太陽の信仰者)の初期3住居ぶっ壊れてませんか???

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