![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144759823/rectangle_large_type_2_8ae75201393767a833b8e2d248513d0a.png?width=800)
『ウクライナの装飾文様』刺繡文様スケッチ展示|イベントレポート
紹介した書籍と展示内容
2024年1月16日から2月22日まで、東京外国語大学附属図書館の展示スペースにおいて、前年12月25日に出版会から刊行した『ウクライナの装飾文様』の刊行記念展示を行いました。
『ウクライナの装飾文様』は、ロシア帝国の御用画家だったミコラ・サモーキシュによる、故郷ウクライナの刺繡のスケッチをまとめた画集の複製です。原書は1902年にプラハで、のちにハルキウとサンクトペテルブルクで刊行されました。それぞれの絵がカードになっており、一枚一枚飾ることができるように作られていました。
日本語版刊行にあたって、訳・解説者の巽由樹子先生が入手された原書から、本展では9点(うち1点は表紙)を展示しました。サモーキシュが描いた多彩な花文様が、色とりどりのインクで印刷されており、日本語版では再現を断念せざるを得なかった金や銀のインクも使用されています。文様の造形だけでなく、原書からしか味わうことのできない20世紀初頭の印刷技術を鑑賞していただきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718948375129-l7czvPaybF.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1718948425743-Dz2cBhcbfi.jpg?width=800)
また巽先生が所蔵する資料から、サモーキシュの画集と、20世紀初頭のロシアで刊行された美術雑誌も出展されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718948513073-z7NHxBFMK6.jpg?width=800)
図書館のゲート内ではウクライナや文様についての学びを深める関連図書展示しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718948565481-Egw8M0Hd5h.jpg?width=800)
会期中の1月25日にはブックトークを開催し、学生たちが巽先生を囲んで、コーヒーや紅茶を片手にお話に耳を傾けました。
開催情報
刺繡文様スケッチ展示、関連図書展示
日時:2024年1月16日(火)~2月22日(木)
場所:東京外国語大学附属図書館2階
ブックトーク
日時:2024年1月25日(木)17:45~18:30
場所:東京外国語大学附属図書館2階ブラウジングコーナー
本展は附属図書館の展示スペースで出版会の刊行物を紹介する、図書館と出版会の共同企画の第一回として開催しました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?