01:「外大生のための勝ちにいく就活講座(改)」とは

就活シーズンの到来で、中の卒業生達が現役外大生からOB/OG訪問を受ける機会が多くなってきました。卒業生達は、外大だけでなく他大の学生からの訪問も受けている人達が多いのですが、現時点(毎年末時点)では他大生と比較すると外大生は圧倒的に出遅れていると口を揃えます。外大生が出遅れているという事実は、卒業生に言われなくても、恐らく現役学生も就活という同じ土俵で他大生との接触も増えてきて薄々感じ始めていることだと思います。12月時点で内定を得ている3年生もいますし、1月にはもっと内定獲得済学生の数は増えます。斯く言う卒業生達も、現役学生時代は同じような感覚を就活で体験してきています。どうも他大生の方が、企業担当者への質問内容が鋭く、グループディスカッションをすれば明らかに議論慣れしており、全体的に作法が違うな…と。マウンティングされる感じというか、外部の就活イベントに行く都度、あてられる感じというか…。

なぜこのようなことが起こるかというと非常にシンプルで、このアカウントで何度も書いてきていることですが、他大生は「大人語」を話す技術を学生生活で自然と体得してきているのに対し、外大生はその機会なく(大人語を話すことを強要される場である)就活を迎えてしまったからです。外国語やその背景を学ぶ技術の習得に忙殺される外大生は、それらと同じぐらい重要な大人語の習得にかけられる時間がどうしても限られてしまうのです。社会で自らの価値を発揮するツールたる大人語を話す他大生は、企業担当者の考えていることや話している内容の背景・真偽などお見通しですし、グループディカッションにおける自らの価値の発揮の仕方などはまさに大人語が為せる技ですし、どの場面でどのような作法をすれば良いかも大人語を駆使すれば容易く実践できることです。

ということで、知らないことはできませんので、多くの外大生は就活で新卒市場に放り込まれた時に出遅れます。非常に由々しき事態だと思います。就活に限って言えば、初動で出遅れることによる機会損失は過小評価できません。特に外大生は、やはり世間一般から見ればある程度優秀であるにも関わらず、初動で出遅れることでその優秀さが日の目を見ずに終わっていく様を、何度も何度も見てきました。もちろん最近ですと転職市場も以前よりは活発化してきているので、社会に出てからゆっくり大人語を身に付けて、セカンドチャンスでリベンジするという考え方もあるんですが、意外と転職は転職で微妙なルールがあり(中途採用は同じ業界の実務経験者が優先される、等々)、一筋縄にはいかないケースも多いのです。

ではどうやって就活を勝ち抜くかという話になった時、外大生がそのために本当に知っておくべき情報は驚くほど少ないのが実情です。実際、現役外大生から悩みの声も届いています。そんな情報不足のなかにおいても唯一充実しているのは、一足先に就活を終えた内定者目線の情報でしょう。TUFS NEXTの取り組みはもうかれこれ10年以上続いていると記憶していますが、大変素晴らしいので就活生は是非内定者目線の情報を積極的に得ていくべきでしょう(最近ではTUFS NEXTの活動はエンカレッジ外大支部に置き換わりつつあるようです)。一方で、自分で得た情報の精度を飛躍的に高めるために本当に必要となる、社会で大人語を駆使してバリバリに働いている卒業生からの生の情報と、実際に採用に関与している卒業生からの生の情報は不足していると言わざるを得ません。企業説明会等々で社会人の話は聞けますが、当たり前ですが所詮建前ベースです。本音ベースの話を聞きに行こうと思っても、なぜだか外語大界隈でアクセスしようとすると、既にリタイアして相当経った先輩達しかいないという状況も耳に入っています。頼みの綱のOB/OG訪問となりますが、冒頭紹介した通り、現役学生は大人語を話すことができないために、本当に充実した精度の高い情報を先輩達から収集することに盛大に失敗しています。同じ言語で話せていないのだから当然です。しかも本人たちはその事実に全く気付いておらず、充実した訪問を過ごせたと勘違いしてしまっているようです。それでも今時の就活は売り手市場ですから何とかなってしまいますが、もはやそれは運に頼っているという状況で、一昔前なら間違いなく就職浪人となりますし、社会に出てからも如何ともし難い他大生との実力の差が目立ち、社会人生活序盤における機会損失となります。大器晩成型の芸風も悪くないですが、経済が右肩上がりで終身雇用が保証されていた数十年前ならいざ知らず、変化が著しい現代においてその芸風は敗者の弁になりかねません。しかもそのスピード感が日に日に増していく傾向は日本に限った話ではなく、世界的な傾向なのです。

そんなヤバめの外大生の就活に、少しでも真に必要な情報を提供すべく数年前に企画されたのが「外大生のための勝ちにいく就活講座」です。この講座は本郷サテライトで幾度か参加人数限定で実施され、狙い通りの内定を得るためのマインドセット、そのための技術を採用に携わる卒業生と、大人語を駆使する複数の卒業生が伝授するものでした。本講座受講者の実績はなかなか凄まじく、見事に自分達が納得する就活をしていきました(ちなみに良いか悪いかは別にして、日系外資系問わず、学生目線で言えば人気ランキング上位に入るような企業に皆さん就職していった実績です。Google、モルガンスタンレー、PwC、アクセンチュア、三菱商事、三井物産、丸紅、P&G、三菱UFJ銀行、日本経済新聞社、電通といったあたりです。当時としては外大卒の大手企業内定者は皆本講座受講者だったのではないかとすら思われるほどの実績でした)。時は流れ、新卒就活市場も買い手市場から売り手市場になりました。さらに、外大生が志望するような世に言う一流企業についてはもはや外国語能力や海外経験は必ずしも有利に働かない時代に入りました。そんな背景を受けて、講座内容に大きくリバイスをかけたのがこの「外大生のための勝ちにいく就活講座(改)」です。とにかく外大生は、就活については間違った方向の努力をしがちで、そうではなくて、方向感を見失うことなく、最短の努力で最大の成果を上げて欲しいと願うものです。ただでさえ忙しい外大生ですので、少しでも助けになれればという思いです。自分達の頃にこんなのがあればなぁ…という思いでもあります。

本講座の当時の参加費は2,000円でした。今回は講座の内容を文書化し、展開していきたいと思います。当時参加費をお支払いいただいて参加された方々に対する公平性を期す観点と利便性の観点から、1記事あたり300円とし、講座を全て受けた場合(全コンテンツを購入した場合)は当時の金額程度におさめる見込みです。また、ある程度文書化できた場合には、noteのマガジンとしてボリュームディスカウントをかける予定です。誤解を避けるために念のため記しておきますが、当アカウントの中の卒業生達は、本講座で儲けようなどというつもりは一切無いということを明言致します。そもそも学生向けのビジネスなどというものはよほどうまくやらない限りスケールしないというのが世の常識です。当時参加費を頂いた理由は、参加者の当日のドタキャンを避けるため、というただそれだけの理由です。近しい内容で参加費を取ってしまった以上は、公平性を期すのが筋であろうということで今回も課金させていただく次第です。ただし今回は、自分に足らないと思われる部分だけをつまみ食いすることが可能になっている点で、過去の実施とは運用が異なり、利便性が向上しているかとは思います。
※2020年6月22日追記:Q&Aが増えたため、全コンテンツをバラで購入した場合は当時の金額を大きく超えます。従いまして、自分に必要な部分をつまみ食いしたい場合以外は、マガジンをご購入頂いた方がはるかにお得になります。

講座内容は以下を想定しており、なるべく本日から1記事ずつ毎日アップし、有料部分は全部で6記事+αの予定です。

●「外大生のための勝ちにいく就活講座(改)」とは ※無料 ←イマココ

狙い通り内定獲得できる外大生とそうでない外大生の違い
―売り手市場時代の関心事
―免責事項
―狙い通り内定を獲得するための肝
―就活におけるコミュニケーション能力の正体
―就活の正体
―補足:ブラック企業の不都合な真実

外大生が知らない、一般的な就活ステップの真の意味
―本項の概要
―免責事項
―就活ステップはリニア?
―コミュニケーションの本質
―態度・行動変容を生むための方策
―各ステップの目的とその成果物

自己分析の本質と、間違いだらけの外大生の自己PR
―本項の概要
―免責事項
―そもそも、分析とは
―「ファクト」と「価値」の違い
―抽出方法
―資質について
―ある就活生の自己PR
―補足:某ゼミ炎上の大人語講座的解釈(2020/2/8追記)

企業分析の本質と、間違いだらけの外大生のOB/OG訪問
―本項の概要
―免責事項
―デスクトップリサーチの方法と手に入れるべき情報
―OB/OG訪問で本当に手に入れるべき情報
―補足:OB訪問における就活セクハラへの備え

外大生が勝てる自己PRの作り方
―本項の概要
―免責事項
―自己分析と企業分析の成果物の活用方法
―他大生の自己PRのドラフト
―他大生の勝てる自己PR
―外大生の自己PRのドラフト
―外大生の勝てる自己PR

面接官が面接やグループディスカッションで見ているポイント(面接官経験者より)
―本項の概要
―免責事項
―面接官の仕事と評価方法と評価軸
―グループディスカッションを見る試験監督の仕事と評価方法と評価軸
―補足:面接における就活セクハラへの備え

終わりに ※無料予定

●Q&A ※随時更新

なお、最後のQ&Aの部分が上記の+αの部分でして、多くの外大生が知った方が良いものについては回答していきます。

分量は10万字を軽く超えており、これは200ページ程度の一般的な書籍と同じ分量です。Q&Aも含めれば2冊分が見えています。全部読みこなすのは大変かもしれませんが、ご興味あれば、ご参照いただければ幸いです。大人語講座とも同じなのですが、本講座を受けた人とそうでない人の間に、圧倒的な差を作るコンテンツ提供を目指します。
※2020年9月2日追記:2020年6月に本講座の無料版をZoomにて開催し、非常に多くの方々にご参加いただきました。時間の都合上、内容を凝縮した入門編のような形になっています。そちらの録画も配布しているので、ご興味ありましたらこちらの記事もご参照ください。

最後にお断りなのですが、本講座の内容は公務員や士業といった、そのための勉強が本気で必要な筆記試験を受けるタイプの就活についてはスコープ外です。また、最近増えつつあるインターンシップ経由の大多数とは異なるタイプの採用、あるいはリファラル採用、ランクが上のコネ採用もスコープ外です。現場でバリバリに働いている卒業生としては様々な事例を見てきていますので、コネ採用も含めた裏側も全て把握してはいるのですが、本講座では、外大生の卒業後の進路のマジョリティとなっている、所謂日本国内における一般企業(外資含む)を視野に入れた、一般採用の就活について扱います。

※2020年5月14日追記:不況下における外大生の就活についてQ&Aコーナーで扱いました。これにより、インターンシップ経由の採用とリファラル採用、コネ採用についてもスコープに入りました。

起業も含め、どんな進路もあって然るべきですが、なぜか多くの外大生が進む道にも関わらず情報が不足している当該領域について、話を進めて参ります。

なお、気になる方もいらっしゃると思いますので本書籍版受講者へのアンケート結果を抜粋しておきます。受講者の方にはアンケートに回答いただく運用にしています。その結果、外大就活生による本書籍版講座の満足度は100%です。また、感想としては以下のようなありがたい言葉も沢山いただいています。一部抜粋にてご紹介します。

・外語大にはグローバルキャリアセンターやエンカレやTUFS NEXTなど様々な就活情報提供者がいるが、大人語講座のこの講座のクオリティはその中でも異次元に高い。外大就活生は全員読むべき。グローバルキャリアセンターにおいておくべきレベル。
・内容と分量に比して金額が安すぎる。正直、もっと高くして他の外大生がアクセスできないようにして欲しい。
・後輩には全力でお勧めするが、同級生の友人にはこの講座の存在を知られたくない。
・外大生は他大生と違って内定者の情報に頼りがち。実際に現場で働く人(卒業生)や採用者からの生の情報が他大生に比べて極端に少ないのでこのようなコンテンツはとても助かりました。
・外大の就活生の進路に良い意味で大きな影響を与えるコンテンツ。この講座をきっかけにして就活時に受ける企業の業界や軸も良い意味で変わる人も多そうだと感じた。
・外大生がどのようにして大人語を獲得して、外語大での学び(+αの学び)をどのように活かすことができるかのノウハウが多数蓄積されている。就活に留まらない大切なことを学べた。
・就活をマーケティング思考で考えるtipsが多数あり、活かしようによっては自己のESのクオリティを格段にあげることができる。
・映像ではなく文書で残っているという点で隙間時間に何度も振り返りをしやすかった(面接会場に向かうまでの公共交通機関で見返すなどしておりました)

上記コメントに加えて、本講座受講者の内定先情報ももちろんあります。皆さん、結構大手志向のようで、有名どころに内定されています。ただ、それが本講座のおかげなのか、元々皆さんが優秀であってたまたまこの講座も受講してくれただけなのかの判定が難しく、不毛な実績になってしまう可能性があるためお見せしないことにしています。実績の水増しのようなことはしたくないので。ただし、そんな皆さんからの本講座の満足度が100%であり、本講座が外大で手に入る就活情報のなかで最高峰のものであるという評価を頂けているということだけは、お伝えするに値すると思いますので最後に記させていただきます。

では、以後、本講座をお楽しみいただけますと幸いです!

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社会で大人語を駆使してバリバリに働いている卒業生からの生の情報と、実際に採用に関与している卒業生からの生の情報が不足していると言わざるを得ない外大生の就活に、当該情報をインプットします。分量は10万字超で、一般的な書籍以上のボリュームです。1記事300円という単体の購入もできますし、全部で1,500円というボリュームディスカウントも反映されたマガジン購入もできます。

就活というものの微妙さや悪しき慣習感というものは重々認識しつつも、一般企業への就職を見据えた就活に取り組まなくてはいけない状況にあり、どう…

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