03:外大生が知らない、一般的な就活ステップの真の意味

前回【狙い通り内定獲得できる外大生とそうでない外大生の違い】というテーマで、良い形で就活を終えた外大生の特徴から、狙い通り内定を獲得するためのマインドセットを提供していきました。具体的なステップ論や方法論には入っていませんでしたが、就活に通底する極めて重要な考え方を、以下の小項目に触れながら示してきました。

―売り手市場時代の関心事
―免責事項
―狙い通り内定を獲得するための肝
―就活におけるコミュニケーション能力の正体
―就活の正体
―補足:ブラック企業の不都合な真実

上記を踏まえると、以後の説明が理解しやすくなるかと思いますので、必要に応じて参照されておくと良いかと思います。では、早速ですが今回のテーマに入っていきます。

<本項の概要>
今回は、一般的な就活ステップに対する外大生が持ちがちな誤解を示しつつ、狙い通りに内定獲得する確率を上げるために就活ステップを再解釈し、新たに得られたそれぞれのステップにおける目的と達成すべき成果について解説していきます。ここで言う一般的な就活ステップというのは「自己分析」→「企業分析」→「採用試験」という例のアレのことです。様々なセミナーや書籍でこれらのステップがさもリニアなものであるというように語られるケースが多いと思いますが、当アカウントの中の人達としては、それは必ずしも正確では無いと考えています。しかもこれらのステップをただ踏めば良いという誤解が生まれているようにも感じておりまして、本来であればそれぞれのステップを踏むことには目的があり、踏むことによる成果物が何かしらあるはずなのですが、それらの定義も甘い気がしています。ということで本項では、誤解の話と、ステップの目的と成果物という大きくは2つの話を以下の小項目に触れながら進めて参ります。

―免責事項
―就活ステップはリニア?
―コミュニケーションの本質
―態度・行動変容を生むための方策
―各ステップの目的とその成果物

念のため補足ですが、小項目の3番目<コミュニケーションの本質>の内容は、前回の<コミュニケーション能力の正体>の内容とは異なり、前回紐解いた能力を最大限発揮させるために必要な考え方について触れていきます。コミュニケーションの手段である外国語を学んでいる外大生が、なぜか多磨で教わることのないコミュニケーションの本質。これは就活を進めていく上で、もっと言うと生きていく上で超重要な話ですので知っておいた方が良いかと思っています。

<免責事項>※前回とほぼ重複しますが念のため記します
本題に入っていく前に心苦しいお断りがあります。大変申し訳ないのですが、当たり前のことながら、ここから先の内容は「『必ず』成功できる」という類のものではありませんのでご注意ください。「『絶対』狙い通り内定獲得できる」ノウハウが世の中にあれば、こんな楽な話はありません。残念ながらそれは不可能です。我々が提供できるのは、あくまで、一定の定量的な経験に基づく方法論です。これは後でも触れますが、確実に成功する方法を示すのは難しいのですが、確実に失敗する方法を示すことは比較的容易です。以後示していく内容は、確実に失敗する外大生の事例を数多く見てきた視点から失敗をなるべく避け、成功する確率をできる限り高める、という考え方でお伝えしていく内容です。よく言われることなのですが、就活というのはどうしても「運」の要素が絡みます。面接という手法を取り入れる以上、あるいは最終的には人が内定者を選ぶ以上、合う/合わないという相性の問題は出てきてしまいます。本気で合わない人が自分の面接官になってしまった場合、それはもう運が悪かったとしか言いようがないことになります。一方で、今も昔も「実力」が重要な要素であることも疑いようのない事実です。ここで言う「実力」が何を示すのかは講座の肝になってくるので講座内で詳述しますが、その「実力」を最大限に高めておくことで(実力を下げる方法を取らないことで)、「運」が回ってきたときに確実に自分のものとする、というのがコネ無し就活生の基本的な就活の戦い方になってきます。そのあたりの機微について、本題に入る前に明記しておきたいと思い、補足させていただきました。

また、本講座は自分の関心があるところをつまみ食いできるように設計しているつもりですが、それでもどうしても前回までの内容を踏まえないと理解度が浅くなってしまう場面もあるかとは思いますのでその点も頭に入れて読み進めていただけますと幸いです。今回については就活ステップの話になります。どのポータルサイトに登録しろ、とか、いつどのタイミングでSPIの勉強をしろ、とか、そういった近視眼的な内容には一切触れておらず、考え方中心ですのでその点についてもご注意ください。では、いつものように前置きが長くなってしまいましたが講座の内容に入っていきましょう。

<就活ステップはリニア?>
冒頭触れましたが、一般的な就活ステップである「自己分析」→「企業分析」→「採用試験」という流れは直線的に見えます。が、これは正確ではなく、不幸な誤解を生んでしまう恐れがありますのでまずはそこの再解釈から入っていきます。前回示した就活の基本的なマインドセットを思い出していただければ、真の就活ステップの輪郭は見えてくることと思いますので、復習がてら考えていきましょう。

ここから先は

5,667字 / 10画像
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?