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1年前の自分が書いた自分宛の手紙を読んだら泣いていた

7,8年くらい前からか、未来の自分への手紙を書いている。
誕生日を迎えたとき、旅に出たとき、そして何かのタイミングで。


未来の自分へ手紙を書く理由

誕生日の場合は「○歳を迎えた私へ」
これを書くのは、少し立ち止まって未来を考える時間を取りたいから大事にしたいと思っていることを忘れないようにしたいから、自分の未来に対してわくわくしているから、未来の自分を支えたいから。

旅に出たときに書くのは、高校生のときに読んだ小説にこんな言葉があったから。

「うまく説明できないけど、私にとっての京都って、何か少し意味があるの。修学旅行で行ったり、ひとりで行ったりするかもしれないし、好きな人とか友だちと行くかもしれないけど、そのときの自分にはそのときの状況とか物語があるでしょ。そういうことが関係して、場所に意味ができるんだと思うな」
「初めて行くところで、奈津子は何かを少し残してくるといいよ。気持ちとか感傷とか、そういうものって、いつかまた触れることができるから。何か残してくるといいよ」

「あのとき始まったことのすべて」中村航


26歳を迎えた私へ

今日のスケジュールに「自分からの手紙を読む」があった。
習慣として、毎年の予定に入れてある。人間忘れちゃうから、特に私は記憶力に自信がないから。

わくわくしながらレターBOXを開けて、1年前の私から今日の私へ宛てた「26歳を迎えた私へ」を取り出した。
「どんなこと書いたっけな…」と読み出し、気づけば潤んで頬を伝っていた。

便箋4枚。内容はこんな感じ。
・25歳の私の近況、1年間の振り返り
・感謝、目標
・未来予想、妄想、願い
・応援

確かにそんなことがあったな〜と一緒に振り返ることができるし、1年前の私が書いていたことが割と現実になっているので「あなたの望んだように私は生きられているよ、安心してね」と、未来にわくわくすると同時に不安も抱えていた1年前の私に伝えたくなる。

今回の手紙の最後にはこんなことを書いていた。

あなたのこれからがたのしみだよ。頑固で負けず嫌いで行動力のある、本質を見抜くあなたのこれからが。
誰よりも応援しています。

1年前のもう一人の自分が、今日の私を支えてくれている、そんな感覚になる。
今の私も1年前の私も、同じ「私」ではあるけど、ちょっと違う感覚を抱いている。未来の私を思って手紙を書いてくれた自分は、本当に強い味方だ。
だからこそ素直になれるし、かつての私の思いに応えられるよう生きたいと思う。


手紙を読んだら

自分宛の手紙を読んだら、その手紙の余白にちょこちょこ返事を書き加えておく。
例えば「実現したよ」「まだ自分なりの解を探し中です」「ちょっと考えが変わって、○○することにした」「ありがとうね」とか。

そして、また来年の自分に向けて手紙を書く。
今年に入ってガラスペンに出会ったので、ボールペンは卒業です。

そして手元には、他にも「30歳の私へ 20歳の私より」がある。
開けたくもなるが20歳の私との約束なのであと4年待つ。これはこれで10年後でもいいと思うが、あまりにも遠い未来へ書くのはそんなにお勧めできないかな、軌道修正が遅れるだけなので。

最後に

「未来の自分へ手紙を書く」ことは、私の年1の大切な習慣のひとつ。
これと別に、手帳には毎月「○月末の私へ」とミニレターを書いているが、どちらもおすすめな習慣です。

共に生きていきたい人と結ばれたら、その人と一緒に書いてみたいと思う。きっとこれは大事に時を重ねていくための手段になる気がしている。記念日や誕生日に渡すために当日までに書く手紙ももちろんいいが、1年後など未来のことを考えて書く手紙は一味違ってくると思う。
幸せなことにもし子供を授かることができたならば、子供にも書きたい。

私だけでなくより多くの人が、よりよい未来を創造していけますように。



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