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令和のBLACK「仮面ライダー BLACK SUN」を観た

Amazonプライムビデオにて配信している仮面ライダーBLACK SUNを視聴しました。
全10話で約40分の特撮ドラマだけど濃厚な内容だった。

(いろんなネタバレを含みます)

いわゆる、昭和仮面ライダーのBLACKのリメイク。
仮面ライダーアマゾンズも昭和仮面ライダーアマゾンのリメイク。
リメイクといってもアマゾンズは仮面ライダーアマゾンのデザインを平成ならではに落として話の内容はまったく違う内容だった。それでもおもしろかった。アマゾンもアマゾンズも観たことあるけど元のアマゾンを知っているからこそわかるネタもあった。

このブラックサンも元のブラックを知ってるからこそわかるネタもあって元ネタ探しがおもしろかった。
特撮ドラマである仮面ライダーBLACKとこのブラックサンの内容はわりと違うので元ネタを知らなくてもぜんぜん楽しめます。

アマプラ配信と昭和仮面ライダーを現代でリメイクということでアマゾンズとブラックサンを見比べてしまう。
どっちも話の内容が重くでグロい。子供向けと言われがちな特撮番組だがネット配信サイトであるアマプラ配信だからか、グロくてもOK!ということなのか思いっきり大人向けを狙っている。(日曜朝にやってる仮面ライダーも中々グロいのもある。というのは置いとく)
だがブラックサンとアマゾンズのグロさは少しベクトルが違う。

ブラックサンもアマゾンズも怪人をどうするか。ころすか生かすかの問題だがブラックサンは差別描写もある。これはフィクションの世界ではあるものの、我々が生きている現実でもこういった人種差別問題はあって白人黒人の他にも同性愛者やその他宗教・国の違いによっておこる差別…
それらをテーマとしてもとりあげているような、描写だった。

最期はその問題が解決することはなかった。
ドラマや作品において1つのことが解決せずに終わるのはモヤモヤするが現代社会でも差別はなくならないように、この差別の扱いを受ける者、攻撃をするものがいる限り、戦い続けなくてはならない。というメッセージなのかもしれない。実際に登場人物の1人に黒人がいてその人は怪人ではないのだが、黒人なりの差別を受けているから差別を受けている怪人の気持ちもわかる。というのでかなり攻めている内容だった。

その内容のグロさもありながら、例え、アマゾンズは平気でもブラックサンは少し耐えがたい人もいるだろう。
アマゾンズはまだ駆逐隊とアマゾンオメガがチームを組んだあたりで作戦がうまくいかないとかのちょっといたコメディ描写があったけど…
いや、でもそれ以外はグロいしセカンドシーズンはより攻めてたしでどっちもどっちではある。

元ネタを知ってるからこそわかるネタはアマゾンズでいえばアマゾンでもモグラ怪人が味方だったように駆逐隊にモグラアマゾンがいたりとしてがブラックサンも味方にクジラ怪人がいてそれはブラックでも元はゴルゴム怪人だったけどそれをやめて南光太郎に味方をし、傷ついたブラックを自分の住処である海の底で回復させるシーンがあったようにブラックサンでも同じようなことをしていた(若干の違いはあり)

敵幹部も名前は同じだしビルゲニアも本当に人間の顔をした怪人だった。
ブラックサンでのビルゲニアは結局、彼はなにがしたいのか、どうなりたかったのか、彼自身も悩み果てていた。彼の最期を思うと最期の最後で正解の道をいけたと思うと悲しいけど良かったのかもしれない。

ブラックサンのビジュアルもかっこよくて怪人の姿、そして第二段階の世紀王サンドライバーで変身したブラックサンと、変身段階があるのが好き。これはいわゆる強化フォームととらえていいのか?
思えば仮面ライダーブラックも南光太郎が第一話でゴルゴムから追われている途中に変身してその姿はハッキリみえなかったけどバッタ怪人のような見た目だった気がする…
それのオマージュか…
さすがに石ノ森章太郎作のマンガの話をしたらわからないが。
シャドームーンもブラックサンと対になる存在・ビジュアルとして最高のデザインだったな。
エグゼイドでいうゲンム、龍騎でいうリュウガ、のような主人公と対になるデザインのヒーローは好きになるにきまっている。

ブラック本編で操られるままでしかなかったシャドームーンを自我のあるブラックサンのシャドームーンが見られて良かった。シャドームーン、昭和も令和も好きだけどどっちも、戦う運命。ブラックの前でしぬ運命で切なかった。ブラックサンでは二人は戦わないだろうとおもって父が託したものだが結局、運命には抗えなかった。
ブラックサンもシャドームーンまで変身ポーズがあるのは驚いた。アマゾンズはまだ「アマゾン…」ってベルトをひねって変身する、自然な変身方法だったがブラックサンもシャドームーンも思いっきり変身する。あのこぶしをギュゥゥゥゥゥゥゥゥっとしてからのポーズを。作品の雰囲気にあわないような気がするけど光太郎の「許さん!」もBLACKにはなかったシャドームーンの変身ポーズもあるからもう雰囲気に合う合わないとか考えなくなった。
それはそれで100点…!!

変身ヒーローあるあるだけど変身中に攻撃すれば倒せるよね?問題だけど実際それをやっているのも現実味がある。いや、そうなんだけど…ずるくない?って。

登場人物の中でも葵というキャラクターは黄金の精神すぎて成長が見られてかっこいいまであった。実際かっこいい。
結果、葵が2つのキングストーンを持っているならもし、「仮面ライダーBLACK SUN RX」という続編が出るなら葵がRXになってもいいかも。
これは妄想だしそもそも葵はバッタ怪人ではない

葵は光太郎の意志を継いで無限に戦う。50年前の五流護六にてゆかりが書いた「∞」の字を崩した紋章・マークを旗に書いた。それが仮面ライダーブラックの胸にある紋章・マークにしたのは最高のリメイクの形だった。

こんなの

ところでブラックサンは50年前と現代の話と交互にストーリーが進んで謎が解き明かされたり登場人物の心情がよくわかったりして面白いけどこれ、仮面ライダーキバっぽいな…!と思ったのは俺だけだろうか・・・

と、いろいろ書いてきたが他にも言いたいことはあるがこのへんで終わりにします。
最後に、EDでただブラックサンが歩いてるだけのEDでもよかったかもしれないな。

仮面ライダーブラックサン、とても面白い作品でした!
内容の濃さから、私の中ではアマゾンズといっしょで歴史に残る、忘れられない作品です。

(公開されてからアマプラに入ろうとしてたが行動に移せずにヒマな年末年始に観ました。そしてブラックサンを観終わってからギーツ×リバイスの映画を見て日曜朝の仮面ライダーの雰囲気を味わいました。ギーツ×リバイス映画、ネタバレはなしに書くと・・・けっこう良い映画だったぜ…!!)

END