若おかみは小学生は映画もアニメも良い…!!

若おかみは小学生は良い。

第42回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞 受賞など他にも賞をとってある上映した際にも話題になった。

映画は上映当時に見たけどテレビアニメは最近になってU‐NEXTで見てまた映画も観たけどどっちも良いわ。。。。。。。
こういう旅館で勤しむ女の子を描くアニメ、花咲くいろはとか旅館じゃなくてもお仕事系のアニメに通じる面白さってある。

テレビアニメの方は1話10分(全24話)の短いながらも春の屋で奮闘するおっこ。映画以上に濃いお客が来てそのお客の問題をおっこが解決していく。という展開でテレビアニメだとピンフリ(真月)との凸凹コンビが映画以上に楽しめる。

映画でおっこが真月を頼りに尋ねた後、うれしいと出る真月の癖「耳たぶをさわる」が自然と演出してあった。
テレビアニメではちゃんと説明してあったけどこういう細かい演出好きだ。
その他キャラの動きや背景などの作画も細かく描かれており,ストーリーも含めて賞を受賞するに相応しい映画とも言えるほど,素晴らしい作品である。

この若おかみは小学生という映画、TVアニメ、児童向けだけど初っ端におっこの両親が交通事故で死に、その描写もトラウマもので怖い。まである。

さらに映画でグローリーさんとドライブ中に交通事故のトラウマを蘇ったり死んだ両親の幻影(夢)を見たり食事制限のあるお客をなんとかおいしいものを食べさせるために奮闘した矢先にそのお客は交通事故を起こしたトラックの運転手だったり、と重い展開もある。
その元運転手(CV山寺宏一)が良い味しすぎている。

その事実を知っても若おかみとして受け入れる。おっこちゃんは強い。
温泉は誰も拒まない。春の屋の女将として迎え入れるおっこの強さが出ていた。

序盤の祭りで踊る舞。終盤では真月さんと踊る。映画にて日本古来の舞を踊るって割と好きなシーンかも。君の名は でもあった気がする。
そしてだんだん見えなくなってきた幽霊、ウリぼうと美陽とのお別れ、下に見えた両親との幻影との別れも重ねてやってると思うと悲しいけどおっこの成長として見たら納得のものだった。

テレビアニメでも映画でもどうしても重いシーンが連想されるけどグローリーさんとのお買い物とか若おかみであるおっこが他の小学生と変わらないままで日常を楽しむ姿も癒される。

さらにTVアニメはわりと日常を過ごしている。もちろん、変な客もきておっこがそれに対して奮闘していろんなトラブルをしていくのもおもしろい。
なんならテレビアニメではウリぼうとはお別れしないし真月を取り込んでトラブルを解決したりとそんな凸凹コンビを見られるのでオススメ。

映画でもTVアニメでも「死」を扱っている気がしておっこ両親の死からウリぼう、美陽は幼い頃すでに死んでるし序盤のお客の神田親子の母は死別してるしテレビアニメ終盤で過労で倒れた人もいる。
「死」と「残された人」の話。
おっこもそうだし他の登場人物も、死に別れた後、どうするか、どう立ち上がって生きるかの「生き様」も表していて考え深い。
死に別れるって年齢とか若さとか、確かに若さで死ぬことは悲しいけどその悲しさって例え若くても老いた人でも悲しいものは悲しいものだ。

「死」というリアルで耐えがたい現実もありながら幽霊が見えたりとファンタジーな部分も良く相まっている。なんならテレビアニメ終盤で神様とか出てくるけど
それに対してどう立ち向かうか。死に別れた人々と同じくらい辛い思いをしてるおっこでおっこのあの性格だからこそ、おっこの言動に自分も登場人物と同じくらい胸にきた。

原作が青い鳥文庫という小学生のころお世話になった本でもあったから考え深い。

若おかみは小学生! - 青い鳥文庫 (kodansha.co.jp)


まったく関係ないけどアニメ映画が放映されたときにいっしょにマーベルコミックの実写映画「ヴェノム」が大体同じ時期に放映されていてインターネットで「若おかみはヴェノム」というのがミームとしてできたけど実際、おっこに寄生したヴェノムのはちゃめちゃな展開も観たいかも。
なんならあの映画ヴェノムも思ったより人間と相棒感強くてコミカルな感じだったしおっこちゃんに寄生した場合でも同じでしょ。

人を食べちゃダメ!っておっこちゃんに怒られるヴェノムとか安易に想像できる。幽霊も鬼もいるんだから地球外生命体がいてもおかしくないでしょ。


そんなこんなで若おかみは小学生はいいぞって話でした。

映画からでもテレビアニメからでもそこまで長くないのでどっちから見てもオススメです。



この記事が参加している募集