美容音痴もそろそろ卒業(したい)

「社会人になってから迷走してるので~最近はもっぱらユニクロです」

「迷走してるの見たいw」


職場の人とファッションの会話になって、そう言われた。

見たって何も面白くないですよ、普通のユニクロなんでwと言いたくて、ふと思った。

それは別に迷走とは言わないのではないか、と。


学生から社会人になるときに、ファッションの切り替えに失敗したんだと思う。

カジュアルなかっこはもう卒業しなきゃ、という気持ちと、でもTHEお姉さんみたいな服着たくない、という気持ちで攻防戦が繰り広げられ、結局どうしよう~どうしよう~と思いながらユニクロを着続けた。

オフィスカジュアルではなく、私服の話である。

幸いユニクロが似合う体型だったので、ファッション迷子の末のユニクロというよりは、ユニクロが好きな人、という目で見てもらえることもたまに…1割くらいはあるが、まあ大体の人はファッションに無頓着な人間として私を見ている、と思う。

頭では色々考えて、これを着るべきか?あのブランドか?私の顔タイプ的には?などと検討を重ねているのだが、現実の行動としてはちらっとサイトを見ては、「動きにくそう」「めんどくさそう」「高い」と理由をつけて閉じていた。

私個人としては「ずっと迷走」している状態だと思っていたが、行動だけ見ると迷走しているのではなく、ただ「めちゃくちゃ保守的」なだけなのかもしれない。

この世では、挑戦しなければ迷走すら出来ないのかもしれない。


思い返せば学生時代は迷走していた。

海月姫の蔵子にあこがれて、なんだかきらびやかなお姉さん服を着たりウィッグをかぶっていた時もあった。

結構ばかばか服を買っては、着こなせなくて捨てたりしていた。

コーディネイト、というか、つい買ってしまう系統と思い描いていたファッション(曖昧)が違っていて、その時はその時で迷走していたとは思う。

それでも「なりたい素敵なお姉さん」像が存在したので、色々試していた。


今は「なりたいお姉さん像」が存在しないから、ぼろ雑巾のような恰好をしているのかもしれない。

でもその「なりたいお姉さん」を探しているうちに一年二年経つことは流石にもう知っている。

だからグダグダ言ってないで、ユニクロ以外の服に挑戦すべきなのだと思う。


…が、そもそも考えてみれば、服以外の自分のものにすら投資していないことに気が付いた。

シャンプーは薬局の安いやつだし、メイクは薬局のだし、スキンケアも薬局のものだ…めちゃめちゃ薬局。傘はビニール傘だし、靴は運動靴で…文字にすればするほどやばさを感じる。

多分ちゃんとしてる人は「そんなのは嫌だ!」と感じるんだと思う(多分)が、私はそれでもまあ別にいいか~と思うタイプなので、問題なく過ごせてしまう。あと単純に、気の抜けた格好をしていると背景に同化して楽な気分、というのもある。


でもなんかそろそろ、ちょっといい匂いのするお姉さんにでもなりたくなってきた。

というか、ならないと人間的にちょっとダメな気がしてきた。

アラサーになる今までは、なんとなくそのままでも問題なかったのだが、そろそろ「いかに自分に手をかけているか」が重視される年代になってきた気がするのだ。

素材で勝負(?)する時期は終わり、手入れ力で勝負(?)する時期に入ってきたのかもしれない。

あとなんか今いる会社が女性が多くて、しかもみんな綺麗にしているので、まあまあ自分のやばさを実感してきたというのもある。


そんなわけで、じわじわといい匂いのするお姉さんに進化していきたいなーと思った。


手始めに攻めるのは前髪である。

顔タイプ診断で「前髪は長くする。いい女風にすれば大体似合う!」と言われたので素直に前髪を伸ばしているが、伸ばしたら伸ばしたで今度は扱いに困っている。どれだけ美容音痴なんだ…

なんとか分け目を調整していわゆる流し前髪っぽいものが出来るようになったのだが、さくっと崩れておでこに張り付く今日この頃。

湿気で髪もぼわぼわしている。

今は「前髪用のケープ」なるものが存在していることに気付いたのが数時間前。

そんなわけで、来週は前髪と格闘する予定だ。

ちなみに今後のラインナップとして、

・オーダーメイドシャンプー

・皮脂吸着パウダー

・ジェルネイルシール

がある。今すぐ買え、の一言で終わるが、美容音痴は美容にお金をかけるのに躊躇してしまうのである。

でもそのうち意を決して買うと思う。

勝手からちゃんと使いこなすか、というのも一つの壁ではあるが。

あと実は気付いているのだが、眼鏡をコンタクトに変えるというのも一つの解決策ではある。だけどコンタクトにしてから眼鏡に変えて早数年、コンタクトはしんどいのである。。。

言い訳だらけの美容音痴は、まともになるのだろうか。

伸びしろだらけといえば伸びしろだらけだ。


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