コロナ禍で多くの若者が主張する、身勝手な自己責任論。

現在、世界中で武漢発・新型コロナウイルス「COVIDー19」による患者数が増加しており、その勢いは日本でも猛威を振るっている。
感染者にはタレントの志村けんさんや女優の岡江久美子さんなど多くの著名人の死者を出しており、いま日本は未曾有の危機に立たされている。

そして、今なお急増する患者の中でも特に若者が外出を自粛しないことにより、感染拡大の原因になるのではないかと懸念されている。

それに対し、テレビの街頭インタビューに答える多くの若者は「罹ったら自己責任。自分が苦しむだけだから問題ない。」ということを理由に自粛をせずに BBQやリゾート地への外出を繰り返しているのが現実だ。

若者達がこぞって主張している「自己責任」という言葉。これは責任逃れの魔法の言葉であり外出を正当化する口実になっている。

しかし、この言葉には大きな見落とし点がある。
それは新型コロナウイルスのもつ「潜伏期間」だ。これが新型コロナウイルスの持つ恐ろしい特性であり、その期間は最大2週間と非常に長く、症状が出ない「無発症者」の状態で多くの人にウイルスをばら撒いている可能性があるという点だ。

確かに若者たちの言う通り、感染して発症するのも苦しむには他ならぬ自分自身である。この点においては、「自己責任」が成立する。

しかし、潜伏期間に自身が不要不急の外出を行い、家族や赤の他人など多くの人間を感染させた場合、はたして「自己を正当化することは、できるのできるのであろうか? いや、出来ない。

新型コロナウイルスは自身が無症状で感染し、拡散しているという可能性も大いにあるというのに、感染させた相手に対し、何らかの責任をとることもない。いわば見えない兵器である。

このことから、多くの若者をが唱える「自己責任論」は、自身の行いを正当化するだけの詭弁であり、他人への配慮を欠いた自己中心論であると言える。

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