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はじめまして!書籍修理📕

今日は、書籍修理研修に参加して来ました。
こちらの研修を申し込んだ時のつぶやきがこちらです。

「分解」に、とてもワクワクしながら図書館へ向かいました。


研修の部屋に入ると、テーブルには一人一冊の本が置いてありした。
どうやら、こちらの本を分解するらしい。
(因み私の本は、歴史の本で織田信長が書かれていました)

更に、色々な道具などが綺麗に揃えてあって、準備が整っていました。なんて、有難いんだろうと思いました。

講師の方は、図書館員さん💁🏻でした。

ご挨拶された後、直ぐに作業に入りました。


💁🏻まずは、本にはさみを入れます。

参加者の皆さん
「え?いいの?」と、ザワザワ…

💁🏻大丈夫です。こちらの本はリサイクルに出す予定の物だったので、修理後はお持ち帰り下さって構いません。
ここにいらっしゃる方は皆さん本がお好きな方でしょうから、そう思われてしまうのでしょうね。
でも、お気になさらず、どうぞ。

との案内に、安心して容赦なく
ジョキン!

その後、専用の紙に貼る透明になるテープで修繕しました。
大事なのは、切った所に貼るテープ幅と、紙と同じ位置ではみ出さないように綺麗に切る事でした。
引っかかりがあると、また、破れてしまうからだそうだ。

💁🏻つぎは、ビリッと破きます。

参加者の皆さんは丁寧に破いてらっしゃいました。
私は、ザッ!ビリッ!

水で伸ばしたデンプンのりを破けた箇所に細筆でつけて、重ね合わさる部分に貼り付けます。
こんなんでくっつくのかなぁ…
と、思ったのですが、
ちゃんとくっつきました。
あら、キレイ✨
ここで大事なのは、はみ出た糊は拭き取るという事。他の場所に糊をつけない様に注意をする事でした。
乾くまで、オーブンシートみたいなツルツルの紙を挟んで乾かしました。

💁🏻では、こちら本を外して行きます。
ひとつひとつやって行きますね。

😆待ってました!分解です!


💁🏻こんな感じで、大胆に外して行きます。寒冷紗かんれいしゃ(糸がおられたもの、ガーゼの目が荒い感じ)が見えて来るまで、こんな感じで外して見て下さい。

こんな感じ…
の館員さんの動作にビックリして、みんな

え〜っ!!!

と、なりました。
表紙、裏表紙部分(その部分をひらと言うらしく、平積みとはそこが重なるかららしいです)と、
その後ろにある色紙(遊び紙、と言うらしい)を持ち、バタバタと上下にさせて剥がす、その力加減がすごい。
本をそんな風に扱った事はない。
見た目、かなり乱暴な扱いだ。

💁🏻今回は、これくらいの力がないと剥がせないのですが、修理の時は、ここが剥がれて来てます。

と、おっしゃった時、昔、子どもの絵本がそうなるまで読んだ事を思い出した。寒冷紗かんれいしゃが丸出しになっていたのを思い出した。
それだけ沢山、子どもはページをめくったのだと思った。
中でも、
「バーバパパ」と「がたんごとん」は
バラバラになっていたのを思い出した。
その時、夢中になってページをめくる子どもの様子も思い出し、涙が浮かんで来た。
大きくなったなぁ…

もう、すっかり大人です。


そんな事を思いながら、本をバタバタさせながら剥がし、解体していった。

力を込めて、解体した。

つか(本の中身)だけになった。

(背表紙の部分)からはしおりと花布はなぬのというものを取り出した。
寒冷紗も、ピリピリーっと剥がした。
こんな風になってるんだ。
へぇー………ん?

そこで、
やっちまった事に気付いた私。

遊び紙という色紙の部分の後ろから剥がすので色紙は破れないで残す筈なのに、その、色紙まで破いて剥がしてしまった!
力と念を込めすぎてしまった。

館員さんが、どうですか?と見てくれた時
「あの、間違ってここまで破いてしまいました」
と、子どもみたいな言い訳をしてしまった。
ホント、自分の思い込みや早とちりに呆れてしまう。

館員さんは
「あ!なるほど。大丈夫ですよ。ちょっとお借りしますね」

と、私の解体したものを持って、隅っこで直してくれました。

修理する為の修理をして貰いました😅

すると、もう一人の方の本も…

修理する為の修理が入りました。笑。

私だけではなかったと、ホッとしました。


💁🏻では、ここから、元に戻して行きたいと思います。
デンプンのりと、少しのボンドを水で薄めて、ドレッシングくらいの濃度を作ります。

ドレッシングは、何ドレですか?
と、質問をしようとしたら、悟って下さり

💁🏻濃度は、コールスロードレッシングくらいです。

に、参加者は笑いながら、その濃度を考えながら作り始めました。
面白い。
館員さん。
まじめなだけに面白いです。

コールスロードレッシングの濃度に出来上がった糊を、綺麗に剥がした所に塗り、寒冷紗、しおり、花布
と、丁寧にゆっくりと元に戻していく。

意外とキレイに修理ができました。

(アクシデントの場所は…置いといて💦)

図書館の皆さんは、こうして修理してくれているのだと思いました。

以前に、図書館から借りた本にコーヒーを☕️垂らしてしまった時にも書きましたが、(あの本どうしたかなぁ)
お子さんが破いてしまったり、何らかのアクシデントがあった時は、自分で修理するのではなく、図書館の方に任せた方がキレイに修理して貰える事が、今回、はっきりとわかりました。

とても丁寧に教えて下さった図書館員さんに

「お世話になりました。知らない事を知れて楽しかったです。ありがとうございました。」

と、お伝えすると
館員さんは「良かったです。」
と、ニコッと笑ってくれました。

人が集まってのリアル講座に参加できた事に嬉しくなりました。
zoomも良いけど、一緒に体験する仲間が笑っている声を聞くのっていいなぁ。

そんな幸せな思いを感じながら
まだ糊の乾いてない本をぎゅっと握りしめ、図書館を後にしました。



お借りした本にコーヒーを垂らしてしまった時のお話です。



🍀🍀🍀📕🍀🍀🍀
読んで下さり、ありがとうございます♪

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