見出し画像

【cinema】カプリス

myfrenchfilmfestivalにて。

教師をしているクレマンに、信じられないような出来事がおきる。かねてから大ファンだった有名女優アリシアと、思わぬきっかけから付き合うことになったのだ。順調に見えたアリシアとの付き合いだが、そこへカプリスという若い女性が登場し、事態は複雑な展開に。クレマンに恋をしてしまったカプリスは、いつもエネルギー全開で積極的。優柔不断で押しに弱いクレマンは自由奔放なカプリスに振り回され、アリシアとの仲にも危機が訪れる。そんな中、親友のトマがアリシアに接近していて…。(公式サイトより)

えーっと…、コレ、カラッとしたラブコメなのかと思いきや、結構重くないですか。いや、そんなに深刻ではないけれど、カプリスがカワイイ子だから許せるのであって、そうでもなければ、ただのストーカーなんじゃ…

と言うくらい、カプリスに苛立ちを感じてしまう私は一体誰に共感しながら見ていたんだろう。クレマンの恋人アリシアにだろうか。
クレマンは優柔不断すぎ!ズルすぎ!イヤならきっぱりと断われよ!と見ながら何度もボヤきました、マジで。自分に惚れた女はキープっていう考えなのかね。

なんかね、クレマンにもカプリスにも全く同情できなくて。おフランスだからOKなんだろうけど。あと、小学校の校長と一教師が友人といえども互いの恋愛についてオープンに語るとか(しかも勤務中にも)いかにもフランスならでは。

拒否反応が出たわけではないけれど、珍しく批判的なワタシ。恋愛する時にオープンで自由奔放なのって当の本人にとっては精神衛生上良いことかもしれないけれど、どこかで誰かを傷つけているかもしれないという考えに及ばないのがイタイなぁと思うのは私が日本人だからなのかもしれません。フランスでは、恋して、愛して、攻めて、ナンボ!なんでしょうね。

それでも、私が好きだったシーンは、クレマンと息子が公園で、それぞれがただひたすらベンチに寝そべって読書をしているシーンと、時折映し出される画面いっぱいの桜(八重桜かな?)の樹。前者はこんな親子関係いいなぁと思えたのと、後者はそのピンク色がホッとさせてくれて、心が軽くなる感じがしたから。

この映画は、タイトルからもわかるように、あくまでカプリスという奔放な若い女性がメインなんだけれども、男女の三角関係、いや四角関係が面白おかしく、でも実は結構シリアスにとりあげられていて、好き嫌いは分かれるかなー。え、カプリス、あんなに頑張ってたのにそんな簡単に?と思わざるを得ないし、ハッピーエンドなのかどうかさえもわからない。だけどひたすら穏やかに、笑いに包まれて終わるのだ…。

カプリス役のアナイス・ドゥムースティエのかわいさで持ってるよ、コレは。

いかにもフランスらしいラブストーリーでした。ハリウッドとかでリメイクとかしてほしくない感じです、ハイ。

#映画 #感想 #レビュー #シネマ #フランス #カプリス #myfrenchfilmfestival #note映画部

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?