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あらゆるテーマを詰め込んだイタリアンサスペンスフルファンタジー!

シチリアン・ゴーストストーリー

時は1990年代初頭、シチリアで、マフィアによって一人の少年が誘拐、監禁され、その数年後、酸で溶かされ殺された事件があった。

マフィアは子供はターゲットにしないと言われていたのに。

その少年は、私と同世代だった。そんな凄惨な事件があったなんて、今の今まで知りもしなかった。

これは、そんな実在の事件を元に書かれた小説が原作の映画です。

お互いに好意を抱く13歳のルナとジュゼッペ。2人の仲が深まろうとする矢先に、ジュゼッペは失踪する。なぜか周囲の大人たちが口をつぐむなか、ルナは懸命に彼の行方を追う。はたしてルナはジュゼッペと再会できるのだろうか?(映画祭公式サイトより転記)

このあらすじ、ざっくりしすぎ。(まぁ「あら」すじだからいいのか)

なぜ大人たちは、彼の失踪を黙っているのか。

ジュゼッペの祖父はなぜ孫の失踪を隠そうとするのか。

ルナの母親はなぜジュゼッペを忌み嫌うのか。

ルナの父親の職業は一体。

もうあらゆる疑問が湧くんだけども、それらを解きほぐしつつ、でも不明なままのものもあり、このストーリーは、壮大なサスペンス且つラブストーリーで、友情物語でもある。母娘の確執あり、もちろんマフィアの根深い問題提起も忘れない。

是非一般公開してほしい。こんなに見ていて、いろんな気持ちになる作品もあまりない。私が今見て衝撃を受けるのだから、もっと若い頃に見ていたら、相当な衝撃だろう。

決して子供向けではなく、明らかに私たち大人に向けての物語で、凄惨に描きたければできるものを、詩的に、またルナの気持ちに寄り添って描かれていた。

森から始まり、海で終わる、哀しいけれど、美しく素晴らしい作品。

ルナの赤いコートと、その裏地が可愛かった。色味があまりない中で、彼女のそのコートとジュゼッペのカラフルなリュックは印象的で、何かを表しているように感じた。まだ大人になりきれない、それでも大人たちの思惑に翻弄されながら、精一杯自分の思うままに生きている彼らの姿。

わたしは今回のイタリア映画祭大阪でのベスト1にこれを選びたい。

2018年52本目。イタリア映画祭にて。

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