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【cinema】ホドロフスキーの虹泥棒

2017年3本目。

なかなか感想が書けずにいたコチラ。予告だけ見て、よし、見に行こう!と決めたもの。予告の何が良かったって、このシーン(笑)

人間より飼い犬重視の奇天烈な大富豪ジイさんが呼んだコールガール達の狂喜乱舞のシーン。コレだけ見て、うん、コレはイケる!と思ったのです。(なかなか昨今の映画ではお目見えできない感じのどぎつさ)

そうしたらば。何が何が、オマー・シャリフ演ずるコソ泥ディマもさることながら、この富豪の甥役のピーター・オトゥール、何なの⁉︎って感じで、とにかくワケがわからなくて、でも何だか友情物語で、最後は前のめりになって見てしまった。どぎついシーンばかりなのに、もう笑うしかなくて、ちょっと泣けて。もう何なんだ、この気持ち。

飼い犬のダルメシアンにしか興味がない変わり者の大富豪ルドルフは、売春婦たちとの乱痴気騒ぎの最中、突然の心臓発作により昏睡状態に陥ってしまう。ルドルフの遺産にしか興味のない親族たちは会議を招集し、遺産をめぐって言い争うが、彼らが気になるのは、ルドルフの遺産すべてが風変わりな甥のメレアーグラに渡ってしまうのではないかということだった。それから5年後、叔父ルドルフの死と相続できるであろう遺産を待ちわびるメレアーグラはコソ泥のディマと2人、下水道で生活を送っていたが……。ヨーロッパ以外では長らく劇場未公開だったが、ディレクターズカット版として2016年に日本で劇場公開となる。(映画.comより転記)

ホドロフスキー作品は、最近色々公開されてて、日本でも人気になってきてるよね。あ、一部のマニアにね。でも私も劇場で見たのは初めてだ。

何だろう、最後の洪水のシーンとか、ウソだろ⁉︎って、ふざけてるとしか思えないのに、大真面目で、今までのどのシーンよりリアルで、クソ真面目で、何だかハチャメチャなのにもう泣けてきて、悲しくてしょうがなくなって。

あらゆるシーンで目を背けたくなるんです。小人に大男に、娼婦や乞食、物乞いにコソ泥、そしてドブネズミの大群…。

ストーリーもあるんだろうかってくらいの展開なんですが、不思議に納得してしまう、何とも言えない作品です。でもとにかくワケがわからないので、めっちゃオススメ!とは言えませんが、フツーの作品に飽きてしまった方は、一度ご覧いただけたらと存じます。

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