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感性のお話。

母の姉にあたる叔母が、茶道や書道を嗜むひとだった。

建築家の叔父さんが建てた白いオシャレな家の中には小さな茶室があり、行くたびお茶の匂いが充満していた。

階段を上ってすぐのリビングには、そこら中に半紙が散らばっていたし、これまた墨の匂いが所狭しと漂っていた。

きれい好きな母に比べ、全くきれいではなかったその家が、わたしは不思議とすきだった。

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